桜駅 (三重県)
三重県四日市市にある近畿日本鉄道の駅
桜駅(さくらえき)は、三重県四日市市智積(ちしゃく)町字武佐にある、近畿日本鉄道(近鉄)湯の山線の駅である。駅番号はK26。
桜駅* | |
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駅舎(北東側) | |
さくら Sakura | |
◄K25 高角 (2.0 km) (2.6 km) 菰野 K27► | |
所在地 | 三重県四日市市智積町字武佐412-1 |
駅番号 | K26 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
所属路線 | K 湯の山線 |
キロ程 | 8.7 km(近鉄四日市起点) |
電報略号 | サクラ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,911人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)6月1日 |
備考 | * 1954年に桜村駅から改称。 |
歴史
編集- 1913年(大正2年)6月1日:四日市鉄道の川島村(現在の伊勢川島) - 湯ノ山(現在の湯の山温泉)間開通時に、桜村駅として開業[1]。
- 1931年(昭和6年)3月1日:会社合併により三重鉄道の駅となる[2][3]。
- 1944年(昭和19年)2月11日:会社合併により三重交通の駅となる[1]。
- 1954年(昭和29年)7月:桜駅に改称。
- 1964年(昭和39年)
- 1965年(昭和40年)4月1日:会社合併により近畿日本鉄道湯の山線の駅となる[1]。
- 1999年(平成11年)8月28日:地下駅舎完成。北側にロータリー及び駅前公園が完成。
- 2007年(平成19年)4月1日:PiTaPa使用開始[5]。
- 2012年(平成24年)10月:自動改札機使用開始。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を持つ行違可能な地上駅。改札・コンコース駅舎は地下に、ホームは地上にある。改札口は1ヶ所のみ。地上に駅舎があった当時は、2番線ホームと駅前道路の間に四日市西高校への通学生徒対応の臨時改札口が設けられていたが、地下駅舎化と駅前整備の際に廃止および撤去された。駅入口は南北双方に1ヶ所ずつある。エレベーターが2機設置されている。湯の山線の駅では、近鉄四日市駅を除き、唯一エレベーターがある。
近鉄四日市駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | K 湯の山線 | 上り | 近鉄四日市方面[6] |
2 | 下り | 湯の山温泉方面[6] |
- 1番線(上りホーム側)を上下本線とした一線スルー配線であるが、全列車が方向別にホームを使い分けている。
- 特急が運転されていた当時は、普通列車は当駅で特急列車との待ち合わせを行った。この場合普通電車は四日市行き・湯の山温泉行きを問わず2番線に入線し、特急列車は直線状の1番線を速度を落とさずに通過していた。
- 地上に駅舎があった当時は乗客と通過列車との接触事故防止策として、特急が通過する際は駅舎と構内踏切で連絡していた1番線を、構内踏切の手前にローブを渡すことで閉鎖し、2番線に停車する普通電車への乗車を促す対応がとられていたが、地下駅舎となってからはこれらの対応は廃止された。
- 現在も1番線・2番線ともに、四日市方・湯の山温泉方の両方に3灯式の出発信号が、桜駅と高角駅との間には特急の後追い運転ができるよう閉塞区間が設けられており、優等列車の運行にも対応している。
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駅舎(南西側)
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駅構内を四日市方より見る
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駅前広場(車での送迎スペース・駐輪場が設置されている)
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地下通路・改札口に通ずるスロープ
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コンコース・改札口(地下にある)
利用状況
編集「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである[7]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 2,116 |
1998年 | 2,183 |
1999年 | 2,152 |
2000年 | 2,221 |
2001年 | 2,274 |
2002年 | 2,239 |
2003年 | 2,255 |
2004年 | 2,283 |
2005年 | 2,319 |
2006年 | 2,279 |
2007年 | 2,248 |
2008年 | 2,271 |
2009年 | 2,193 |
2010年 | 2,189 |
2011年 | 2,091 |
2012年 | 2,092 |
2013年 | 2,154 |
2014年 | 2,052 |
2015年 | 2,101 |
2016年 | 2,129 |
2017年 | 2,070 |
2018年 | 1,951 |
2019年 | 1,911 |
桜駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する[8]。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(桜駅) | |||||||
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年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1958年(昭和33年) | 193,635 | ←←←← | 112,775 | 306,410 | |||
1959年(昭和34年) | ←←←← | ||||||
1960年(昭和35年) | ←←←← | ||||||
1961年(昭和36年) | ←←←← | ||||||
1962年(昭和37年) | ←←←← | ||||||
1963年(昭和38年) | ←←←← | ||||||
1964年(昭和39年) | ←←←← | ||||||
1965年(昭和40年) | 368,040 | ←←←← | 92,290 | 460,330 | |||
1966年(昭和41年) | 334,200 | ←←←← | 108,590 | 442,790 | |||
1967年(昭和42年) | 353,610 | ←←←← | 101,319 | 454,929 | |||
1968年(昭和43年) | 348,750 | ←←←← | 111,751 | 460,501 | |||
1969年(昭和44年) | 343,770 | ←←←← | 125,063 | 468,833 | |||
1970年(昭和45年) | 382,560 | ←←←← | 128,303 | 510,863 | |||
1971年(昭和46年) | 384,240 | ←←←← | 127,363 | 511,603 | |||
1972年(昭和47年) | 385,770 | ←←←← | 132,249 | 518,019 | |||
1973年(昭和48年) | 421,470 | ←←←← | 147,155 | 568,625 | |||
1974年(昭和49年) | 455,070 | ←←←← | 165,829 | 620,899 | |||
1975年(昭和50年) | 541,440 | ←←←← | 180,540 | 721,980 | |||
1976年(昭和51年) | 579,870 | ←←←← | 160,057 | 739,927 | |||
1977年(昭和52年) | 661,950 | ←←←← | 171,305 | 833,255 | |||
1978年(昭和53年) | 682,890 | ←←←← | 174,353 | 857,243 | |||
1979年(昭和54年) | 707,970 | ←←←← | 169,229 | 877,199 | |||
1980年(昭和55年) | 753,660 | ←←←← | 168,723 | 922,383 | |||
1981年(昭和56年) | 729,030 | ←←←← | 162,316 | 891,346 | |||
1982年(昭和57年) | 696,990 | ←←←← | 170,611 | 867,601 | 11月16日 | 4,319 | |
1983年(昭和58年) | 697,530 | ←←←← | 165,677 | 863,207 | 11月8日 | 4,439 | |
1984年(昭和59年) | 693,570 | ←←←← | 157,129 | 850,699 | 11月6日 | 4,242 | |
1985年(昭和60年) | 709,170 | ←←←← | 159,477 | 868,647 | 11月12日 | 4,183 | |
1986年(昭和61年) | 727,530 | ←←←← | 162,080 | 889,610 | 11月11日 | 4,262 | |
1987年(昭和62年) | 713,640 | ←←←← | 154,614 | 868,254 | 11月10日 | 4,240 | |
1988年(昭和63年) | 717,540 | ←←←← | 159,381 | 876,921 | 11月8日 | 4,250 | |
1989年(平成元年) | 707,580 | ←←←← | 152,023 | 859,603 | 11月14日 | 4,153 | |
1990年(平成2年) | 714,450 | ←←←← | 156,807 | 871,257 | 11月6日 | 4,223 | |
1991年(平成3年) | 732,840 | ←←←← | 157,201 | 890,041 | |||
1992年(平成4年) | 707,850 | ←←←← | 157,846 | 865,696 | 11月10日 | 3,928 | |
1993年(平成5年) | 725,580 | ←←←← | 157,230 | 882,810 | |||
1994年(平成6年) | 698,850 | ←←←← | 151,004 | 849,854 | |||
1995年(平成7年) | 678,420 | ←←←← | 170,295 | 848,715 | 12月5日 | 3,784 | |
1996年(平成8年) | 664,050 | ←←←← | 158,991 | 823,041 | |||
1997年(平成9年) | 622,170 | ←←←← | 150,323 | 772,493 | |||
1998年(平成10年) | 643,110 | ←←←← | 153,628 | 796,738 | |||
1999年(平成11年) | 634,410 | ←←←← | 153,126 | 787,536 | |||
2000年(平成12年) | 647,880 | ←←←← | 162,830 | 810,710 | |||
2001年(平成13年) | 666,390 | ←←←← | 163,716 | 830,106 | |||
2002年(平成14年) | 654,780 | ←←←← | 162,571 | 817,351 | |||
2003年(平成15年) | 660,930 | ←←←← | 164,466 | 825,396 | |||
2004年(平成16年) | 671,670 | ←←←← | 161,780 | 833,450 | |||
2005年(平成17年) | 684,600 | ←←←← | 161,879 | 846,479 | 11月8日 | 3,700 | |
2006年(平成18年) | 670,230 | ←←←← | 161,609 | 831,839 | |||
2007年(平成19年) | 663,150 | ←←←← | 159,734 | 822,884 | |||
2008年(平成20年) | ←←←← | 11月18日 | 3,620 | ||||
2009年(平成21年) | ←←←← | ||||||
2010年(平成22年) | ←←←← | 11月9日 | 3,700 | ||||
2011年(平成23年) | ←←←← | ||||||
2012年(平成24年) | ←←←← | 11月13日 | 3,452 | ||||
2013年(平成25年) | ←←←← | ||||||
2014年(平成26年) | ←←←← | ||||||
2015年(平成27年) | ←←←← | 11月10日 | 3,501 | ||||
2016年(平成28年) | ←←←← | ||||||
2017年(平成29年) | ←←←← | ||||||
2018年(平成30年) | ←←←← | 11月13日 | 3,268 | ||||
2019年(令和元年) | ←←←← | ||||||
2020年(令和2年) | ←←←← | ||||||
2021年(令和3年) | ←←←← | 11月9日 | 2,756 | ||||
2022年(令和4年) | ←←←← | 11月8日 | 2,776 | ||||
2023年(令和5年) | ←←←← | 11月7日 | 2,739 |
駅周辺
編集- 四日市市役所桜地区市民センター
- 四日市西郵便局
- 智積養水(名水百選)
- 駅前広場には、智積養水から引かれた人工河川がある。菰野町神森にある湧き水が出ている溜池「蟹池」とを結ぶ。
- 三重県立四日市西高等学校
- 西勝寺
- 東名阪自動車道 四日市IC
- 国道477号
駅の四日市方にある高角7号踏切の南側には、旧線路敷を指し示す境界杭が残る。また駅の湯の山温泉方にある金渓川橋梁の西側には、旧線路の一部を利用した保線車両にバラストを積みこむための積載場がある。
-
桜駅付近の旧線路の境界杭
-
旧線路跡を利用したバラスト積載場
その他
編集2019年には隣県にある桜駅 (愛知県)を持つ名古屋鉄道とのコラボレーションで、受験生をターゲットにした企画乗車券「サクラサクきっぷ」(両社の桜駅から縁起のよい言葉を持つ駅までの乗車券をセット)が販売された[9]。2020年には、こちらも両社に存在する「桜井駅」(桜井駅 (愛知県)と桜井駅 (奈良県))を加えた4枚の入場券を組み合わせた「サクラサクきっぷ」が販売された[10]。
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、357-358頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』では同年3月18日。
- ^ 「湯ノ山線改軌」『鉄道ピクトリアル』第157号、電気車研究会、1964年5月、86頁。
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年3月17日閲覧。
- ^ a b “駅の情報|桜”. 近畿日本鉄道. 2022年7月29日閲覧。
- ^ 三重県統計書 - 三重県
- ^ 駅別乗降人員 名古屋線 鈴鹿線 - 近畿日本鉄道
- ^ ~全国に2駅の「桜駅」がコラボレーション!~近鉄と名鉄で「サクラサクきっぷ」を発売します! (PDF) - 近畿日本鉄道プレスリリース(2019年11月28日)
- ^ 近鉄と名鉄、受験生向け「サクラサク入場券」。絵馬型台紙と「桜駅」「桜井駅」の入場券4枚セット - トラベルWatch(2020年12月10日)2024年2月23日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報|桜 - 近畿日本鉄道