桜土手古墳群

神奈川県秦野市にある古墳時代の古墳群

桜土手古墳群(さくらどてこふんぐん)は、神奈川県秦野市堀山下にある古墳時代後期終末期古墳群群集墳)である。秦野市指定史跡[1]

桜土手古墳群
所在地 神奈川県秦野市堀山下380-3
位置 北緯35度23分10.83秒 東経139度11分18.86秒 / 北緯35.3863417度 東経139.1885722度 / 35.3863417; 139.1885722
形状 すべて円墳
規模 円墳35基(現存12基)
1号墳(群内最大):径28m、高さ5.6m、周溝5m
出土品 土器、装飾品、鉄製武器、馬具
築造時期 6世紀末 - 8世紀初頭
被葬者 不明
史跡 秦野市指定史跡
1972年(昭和47年)12月27日
地図
桜土手 古墳群の位置(神奈川県内)
桜土手 古墳群
桜土手
古墳群
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桜土手古墳公園
Sakura-Dote Ancient Tombs Park
2024年9月撮影
分類 都市公園歴史公園
所在地
日本
神奈川県秦野市堀山下
面積 1.02 ヘクタール
運営者 秦野市
駐車場 23台
アクセス 小田急渋沢駅北口より徒歩20分
小田急線秦野駅北口よりバス
秦54渋沢駅北口行「桜土手古墳公園」下車徒歩2分
秦08渋沢駅北口行「桜土手」下車徒歩10分
事務所 はだの歴史博物館内
事務所所在地 神奈川県秦野市堀山下380-3
公式サイト 秦野市公式ページ
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概要

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古墳群の一部は保存され、秦野市立の都市公園歴史公園桜土手古墳公園として整備・公開されており、敷地内のはだの歴史博物館で古墳群の出土品の展示や発掘調査について解説されている。

発掘調査の段階では、秦野市堀山下の水無川右岸の東西500メートル、南北300メートルの範囲に円墳35基が存在した。築造年代は古墳時代終末期7世紀後半を中心に6世紀末~8世紀初頭とみられる[1]1974年(昭和49年)以降第一次、第二次調査で計23基が発掘調査された後、地域の工場開発等により過半数は埋め戻され12基が現存する(内、桜土手古墳公園内に6基、日産車体工場内に5基、島津製作所内に1基が分布)[1]

この古墳群で最大の1号墳(径28メートル、高さ5.6メートル)は桜土手古墳公園内で復元展示されており、二段築成という供え餅のような形で葺石で覆われ、外観に触れたり石室内に入ることができる。一般的な円墳とは異なり、墳丘の中を石垣状の石組みが一巡している[2]。古墳群の古墳は大きさが最大の1号墳が直径28メートルから小さいものは8.5メートルで、20m以上の大型の古墳は南方に多く、北方に中小の古墳が分布する。発掘したいずれの古墳にも周溝があり、横穴式石室で、石室の開口は南を向いているなど共通した特徴がみられる[2]

副葬品としては須恵器土師器などの土器類、耳環勾玉などの装飾品、直刀鉄鏃などの鉄製武器、辻金具・鎖などの馬具が出土し、古墳時代後期としては一般的なものを中心として見つかっている[2]

調査・公園整備の歴史

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  • 1972年昭和47年) - 秦野市が同地域に企業を誘致。工場が建設される事をきっかけに発掘調査の計画が開始される[3]
  • 1974年(昭和49年)2月 - 第一次発掘調査開始。1977年(昭和52年)まで断続的に19基の古墳が調査される[3]
  • 1984年(昭和59年) - 秦野市の工場誘致政策「テクノパーク構想」により同地域で誘致開発が決まる[3]
  • 1985年(昭和60年) - 工業団地の一角における環境施設として「桜土手古墳公園計画」の案が出される[3]
  • 1986年(昭和61年)3月 - 第二次発掘調査開始。1987年(昭和62年)4月まで4基の古墳を調査[1]
  • 1990年平成2年)11月3日 - 桜土手古墳展示館開館(桜土手古墳公園内)。
  • 2020年令和2年)11月1日 - はだの歴史博物館リニューアルオープン。

保存古墳・再現古墳

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出土品

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交通アクセス

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交通アクセスははだの歴史博物館#利用案内を参照。

水無川流域の他の古墳

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  • 戸川古墳群
  • 桃木原古墳群
  • 念仏塚古墳群
  • 桜塚古墳
  • 清正公塚古墳
  • 稲荷塚古墳

出典[4]

脚注

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  1. ^ a b c d 桜土手古墳群 | 秦野市役所”. www.city.hadano.kanagawa.jp. 2024年7月7日閲覧。
  2. ^ a b c 秦野市史 別巻 考古編』秦野市、1985年1月、310-329頁https://dl.ndl.go.jp/pid/9522873/1/173 
  3. ^ a b c d はだの歴史博物館令和6年度企画展 発掘調査開始50周年記念 桜土手古墳群調査と活用の歩み”. 秦野市. 2024年9月16日閲覧。
  4. ^ 『秦野市史 通史1 総説・原始・古代・中世』秦野市、平成2年3月、217-221頁。 

関連項目

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外部リンク

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