月岡芳年または水野年方の門人。本姓は丹羽、名はのぶ(一説にのぶ子)。名古屋の丹羽礼山の妹で、柴田芳洲に嫁ぎ柴田年人と称し美人画をよくした。『愛知画家名鑑』によれば浮世絵を好み、東京に出て水野年方に師事し、明治43年(1910年)ごろ東京で没したという。明治19年(1886年)頃、芳年から門人たちに宛てた書状(芳年門人一覧)には「神田佐久間町弐拾壱番地 柴田年人殿」とある。
- 「踊り図」 紙本着色 ※「六十八才 年人女史」の落款あり
- 「読書(仮)」 紙本着色
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 西井正氣編 『最後の天才浮世絵師 月岡芳年展』 日本経済新聞社、1995年 ※展覧会図録、141頁
- 服部徳次郎編 『愛知画家名鑑』 愛知画家顕頌会、1997年