柳原水閘
千葉県松戸市にある河川の水門
概要
編集江戸川流域坂川の治水を目的として、1904年(明治37年)に坂川普通水利組合によって設けられた、四連アーチ構造の美しい煉瓦造りである。
大きさは、河川横断方向に17メートル、河川縦断方向に13メートル。材質はアーチ部分が煉瓦および石造り、橋脚部分が石造りである。設計は鬼怒川水力電気事業や京浜運河工事の設計を手がけた技師・井上二郎(1873年生まれ)が行った。
現在は水閘としては使用されていないが、文化財として保存されている。[1]1995年松戸市指定文化財に指定、2004年100周年記念式典とともに土木学会選奨土木遺産に認定、2007年経済産業省によって近代化産業遺産に認定された[2]。
直線距離で約500m離れた場所に、栗山配水塔(2006年土木学会選奨土木遺産認定)がある。
諸元
編集- 構造 四連アーチ
- 河川横断方向 17メートル
- 河川縦断方向 13メートル
- 材質
- アーチ部 煉瓦造、石造
- 脚部 石造
沿革
編集所在地・交通
編集- 千葉県松戸市下矢切1397
- 交通
- 周辺の散歩コースによっては長い坂道もあり
-
正面より
-
現在、水閘の上は自動車が通れる道路になっている。
脚注
編集- ^ 水門の機能は隣接地に建設された柳原水門に引き継がれている。柳原水門と同時期に柳原排水機場が建設されている。下矢切・柳原地区 | 江戸川河川事務所 | 国土交通省 関東地方整備局
- ^ “近代化産業遺産群33” (PDF). 経済産業省. 2019年6月23日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 柳原親水広場
- 近代化産業遺産郡33(パンフ内 p.19)