柏村勲
来歴
編集広島県呉市に生まれる。広島県呉第一中学校、東京美術学校(東京藝術大学の前身校の一つ)油絵科卒業。卒業後、同級生であり画家の伊能由利子と結婚。
黒澤映画美術助手となる。東宝「生きる」「静華命」「安五郎出世」などを担当。
1952年、長男誕生後に川崎市立住吉中学校美術教師となる。
1960年、親友のアメリカ人夫妻と3人でヨット旅行に出発。アムステルダムから運河をたどってヨーロッパを縦断、地中海、バミューダ諸島などを経て大西洋を横断、アメリカ合衆国ニューポートまでの10ヶ月に及ぶヨットの旅だった。この旅が転機となり「ヨットと海」を描きはじめる。
1973年、家族を連れて南太平洋のトンガ王国へ居を移す。トンガの親友から無人島(Oneata Is.)を貸与され、トンガ友の会を設立・主宰。
2003年、妻の死後、伊豆の河津へ移住。ギャラリーコート・オファ・アトゥ(ofa atu)[1]と小さなホテルを開設。2017年没。
展覧会
編集- 1963 - 1973年 国展(元国画会会員)
- 1963 - 1973年 柏村勲・由利子 二人展 文春画廊(東京銀座)
- 1963 - 1986年 柏村勲・由利子 二人展(広島県呉市)
- 1985 - 2016年「日本の海洋画展」第1回より毎年招待出品
- 1988 - 1998年 柏村勲・由利子 二人展 サエグサ画廊(隔年・東京銀座)
- 2000年 柏村勲 個展 サエグサ画廊(東京銀座)
- 2006年 柏村勲 個展 金鳳堂画廊(東京六本木)
- 1998年 - 2015年 東京美術学校油絵科最後のクラス「上野の杜の仲間たち」展(東京銀座)
著書
編集- 「素晴らしいヨット旅行」(ポケット文春・文藝春秋新社 1962年)
- 「ヨーロッパ・ヨット旅行 - 運河めぐりの旅」(ケルン新書・朋文堂 1963年)
- 「画集・白いヨット」シリーズ 全4巻(株式会社舵社1969~1979年)
- 「貿易風のなかで - 南太平洋の小さな王国、トンガ」(アクアブックス・マリン企画 1980年)
- 「風と波と潮と - あるヨット画描きの思い出」(株式会社舵社 海洋文庫 1983年) ISBN 978-4807221073
- 「白の画廊 ヨット風のなかに - 柏村勲作品集」(株式会社舵社 1995年) ISBN 978-4807240203
- 「素晴らしいヨット旅行」 復刻改訂版(株式会社舵社 1996年) ISBN 978-4807211098
- 「Oiaue(オイアウエ) 画描き夫婦 51年の アルバム」 (株式会社舵社 2005年)
その他「舵」誌(ヨット専門誌)に随筆を寄稿。 他福音館、世界文化社の絵本挿画など多数。
出典
編集- ^ “ギャラリーコート「オファ・アトゥ」”. 2018年1月4日閲覧。