林 益全(リン・イーチェン、1985年11月11日 - )は、台湾中華民国)の高雄県出身のプロ野球選手内野手)。右投左打。

林 益全
Lin Yi-Chuan
2016年1月3日
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 高雄県湖内区
生年月日 (1985-11-11) 1985年11月11日(39歳)
身長
体重
183 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手
プロ入り 2007年 ドラフト1位
初出場 2009年3月29日
年俸 月給72.5万台湾元(2021年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
WBC 2009年2013年2017年
プレミア12 2015年
林 益全
各種表記
繁体字 林 益全
拼音 Lín Yìquán
注音符号 ㄌㄧㄣˊㄧˋㄑㄩㄢˊ
和名表記: りん えきぜん
発音転記: リン・イーチェン
英語名 Lin Yi-Chuan
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獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア競技大会
2010

経歴

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2007年12月27日に開催されたCPBLのドラフト会議で、興農ブルズから1巡目指名を受け入団した。

2009年開幕前の3月に開催された第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)チャイニーズタイペイ代表に選出された。シーズンでは最多打点を記録し、最優秀新人賞とMVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。

2010年オフの11月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2012年3月10日に行われた東日本大震災復興支援ベースボールマッチにプロ野球台湾代表メンバーとして出場した[1]。シーズンではCPBL史上最多となるシーズン46本の二塁打をマークし[2]、オフには第3回WBC予選のチャイニーズタイペイ代表に選出された[3]。オフの11月には第3回WBC予選前にキューバ代表との国際親善試合である「サンダーシリーズ」のチャイニーズタイペイ代表に選出された[4]

2013年1月14日に第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出された[5]

シーズンでは首位打者と最多安打、最多本塁打を記録し、2度目のMVPとベストナインを受賞。7月12日の兄弟エレファンツ戦では投手として登板する場面もあった[6]

 
2014年7月19日

2014年シーズンでは最多打点を記録し、CPBL史上初となる3度目のMVPに輝いたほか、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞。

2015年はシーズン126打点のCPBL歴代記録を達成し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を受賞した。9月30日に第1回WBSCプレミア12チャイニーズタイペイ代表に選出された[7]

2016年シーズンでは4年連続のベストナイン(5度目)と3年連続のゴールデングラブ賞(4度目)を受賞した。

2017年1月23日に第4回WBCチャイニーズタイペイ代表に選出され[8]、3大会連続3度目の選出を果たした。9月17日の統一ライオンズ戦でCPBL史上21人目となる通算1000試合出場を達成した。

2019年は5月21日の統一ライオンズ戦でCPBL史上5人目となる通算150本塁打を達成した。同月25日のLamigoモンキーズ戦ではCPBL史上7人目となる通算1500安打を放った[9]。6月6日の中信兄弟戦ではCPBL史上最速および最年少(1142試合、4860打席、4364打数、33歲207日)で通算300二塁打を達成した[10]。オフには2年145万台湾元で契約を更新した[11]

2020年は9月27日の統一ライオンズ戦でCPBL史上4人目かつCPBL史上最速となる通算1700安打を記録[12]。10月14日の中信兄弟戦でCPBL史上2番目の速さで、CPBL史上4人目となる通算1000打点を達成した[13]。最終的には入団から12年連続となる打率3割越えを記録した。

2021年9月4日の楽天モンキーズ戦で張泰山林智勝に次ぐCPBL史上3人目となる通算200本塁打を放った[14]

2022年オフに富邦から戦力外通告を受け[15]2023年1月19日には統一ライオンズへ移籍した[16]

2024年オフに、保留選手名簿から外れ、退団が決まった[17]

プレースタイル

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  • バットコントロールに長け[18]、入団してから12年連続打率3割以上を記録している。
  • 入団当初は二塁手と三塁手中心に出場したが、守備に難があったため後に一塁手に転向した。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2009 興農 120 529 486 92 169 33 4 18 264 113 6 4 0 3 33 6 1 46 19 .348 .388 .543 .938
2010 107 438 406 61 134 22 2 8 184 55 4 4 0 2 24 5 1 52 14 .330 .367 .453 .827
2011 101 415 368 56 117 29 0 8 170 55 2 2 0 5 38 2 2 56 8 .318 .380 .462 .845
2012 113 489 450 72 167 46 3 13 258 92 2 1 0 1 32 6 0 46 17 .371 .412 .573 .992
2013 義大 113 467 417 66 149 26 0 18 229 79 4 5 0 5 38 5 2 42 20 .357 .409 .549 .964
2014 119 520 465 81 161 32 1 14 237 88 1 0 2 8 40 4 1 33 13 .346 .393 .510 .908
2015 117 512 452 84 166 28 1 23 265 126 1 1 0 10 46 4 0 53 12 .367 .417 .586 1.008
2016 106 472 417 67 146 24 0 17 221 81 1 1 1 4 46 3 1 62 11 .350 .412 .530 .946
2017 富邦 105 444 385 62 136 23 1 17 212 71 4 1 1 8 42 7 1 50 15 .353 .411 .551 .971
2018 95 388 349 45 110 26 0 8 160 54 2 1 0 7 27 3 2 54 8 .315 .361 .458 .824
2019 117 484 431 71 140 26 0 27 247 108 1 1 0 8 37 7 1 58 19 .325 .373 .573 .955
2020 109 427 391 52 122 18 0 22 206 78 1 0 0 2 30 3 1 69 10 .312 .361 .527 .892
2021 109 424 388 39 111 29 0 11 173 52 1 1 0 5 31 4 0 66 12 .286 .335 .446 .781
2022 74 266 247 17 64 17 0 1 84 22 1 0 0 1 15 3 0 46 8 .259 .308 .340 .648
2023 統一
通算:14年 1505 6275 5652 864 1892 379 12 205 2910 1074 31 22 4 69 475 62 13 733 186 .335 .389 .515 .904
  • 2020年度シーズン終了時
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

年度別投手成績

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W
H
I
P
2013 義大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 2 0.1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00 3.00
通算:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 2 0.1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0.00 3.00
  • 2020年度シーズン終了時

タイトル

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表彰

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  • 最優秀選手:3回 (2009年、2013年 - 2014年)
  • 新人王(2009年)
  • ベストナイン:6回 (2009年、2013年 - 2016年、2017年)
  • ゴールデングラブ賞:4回 (2009年、2014年 - 2016年)
  • 月間MVP:14回(野手部門:2009年5月、2009年7月、2009年9月、2010年3月、2010年6月、2012年5月、2012年6月、2013年4月、2013年5月、2014年4月、2014年7月、2015年6月、2015年8月、2019年9月・10月)

記録

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節目の記録
その他の記録
  • オールスターゲーム出場:11回(2009年 - 2019年)

背番号

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  • 9 (2009年 - 2022年)
  • 99 (2023年 - 2024年)

代表歴

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脚注

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  1. ^ 大学選抜 出場メンバー”. 日本野球機構. 2023年11月9日閲覧。
  2. ^ 二壘安打製造機─默默成就「偉大」的林益全 - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2020年2月3日閲覧。
  3. ^ 2012 WBC資格賽中華隊28人名單最後確認 CPBL公式サイト (中国語) (2012年9月21日) 2015年3月28日閲覧
  4. ^ WBC 資格賽《賽前組訓熱身賽》球員出賽參考名單 (中国語) 2015年4月19日閲覧
  5. ^ 2013 WBC中華隊28人名單 CPBL公式サイト (中国語) (2013年1月14日) 2015年3月28日閲覧
  6. ^ 義大ライノズ選手スペシャルインタビュー
  7. ^ 2015第一屆世界12強棒球錦標賽 中華隊28人名單正式公布 中華民國棒球協會官方網站 (中国語) (2015年9月30日) 2015年10月9日閲覧
  8. ^ 快訊/經典賽中華隊28人名單 陽岱鋼入列 ETtoday運動雲 (中国語) (2017年1月23日) 2017年1月24日閲覧
  9. ^ 從業餘強打到悍將神全-林益全完成生涯1500安 - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2020年5月25日閲覧。
  10. ^ 二壘安打製造機─默默成就「偉大」的林益全 - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2020年2月3日閲覧。
  11. ^ 聯合新聞網 (20200408T182414Z). “中職/林益全月薪72.5萬 林泓育75萬確定榜首 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年4月8日閲覧。
  12. ^ 聯合新聞網 (20200927T171704Z). “中職/史上最速 林益全1700安達陣史上第四人 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年9月27日閲覧。
  13. ^ 聯合新聞網 (20201014T190605Z). “中職/林益全生涯千打點達陣 史上第二快 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年10月14日閲覧。
  14. ^ 聯合新聞網 (20210904T174205Z). “中職/林益全200轟史上第三人 開轟後曾總還要求檢查球棒 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年9月4日閲覧。
  15. ^ 聯合新聞網 (2022年12月9日). “中職/林益全等5主力未列悍將保留名單 簽回不受扣薪3成限制” (中国語). 聯合新聞網. 2022年1月24日閲覧。
  16. ^ TSNA (2022年1月19日). “決定加入統一獅原因 林益全:打球以來一直在外地、時間差不多了” (中国語). TSNA. 2022年1月24日閲覧。
  17. ^ 中職/統一獅60人保留滿額 林益全、唐肇廷等8人遭戰力外” (中国語). 聯合新聞網 (2024年11月29日). 2024年11月30日閲覧。
  18. ^ 【WBC】海外組と国内組の見事な融合。台湾史上最強チームが日本を苦しめる
  19. ^ 【中職】生涯14次單月MVP 林益全史上第1 | 蘋果新聞網 | 蘋果日報” (中国語). 蘋果新聞網 (2019年10月7日). 2019年10月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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