板橋ダム(ばんきょうダム)は中国河南省に建設された大型ダムの一つ。

板橋ダム
所在地 河南省駐馬店市駅城区板橋鎮
位置

北緯33度16分54秒 東経113度33分21秒 / 北緯33.28167度 東経113.55583度 / 33.28167; 113.55583

河川 汝河
ダム諸元
ダム型式 大(二)型水庫
堤高 50.5 m
堤頂長 120 m
流域面積 768 km2
総貯水容量 675,000,000 m3
有効貯水容量 256,000,000 m3
利用目的 治水
発電所名
(認可出力)
(3200kW)
着手年 / 竣工年 1986年1993年
出典 [1]
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板橋ダム
繁体字 板橋水庫大壩
簡体字 板桥水库大坝
発音記号
標準中国語
漢語拼音Bǎnqiáo Shuǐkù Dàbà

歴史

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1949年1950年淮河で連続して水害が起きた。1950年10月14日中華人民共和国政務院は治水工事を決定。正式に1951年4月洪河に石漫灘ダムが着工し同年7月に完成、そして1952年6月汝河に板橋ダムが完成した。

1975年8月に台風と豪雨の影響から決壊(後述)。その後1986年から新ダムの建設が行われ、1993年に竣工している。

板橋ダム決壊事故

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1975年8月、台風3号(蓮娜台風)の影響により河南省駐馬店市は連日暴雨の被害に遭い、板橋ダム・石漫灘ダム2基の大規模ダム、竹溝ダム・田崗ダムの2基の中型ダム、58基の小型ダムが数時間の内に次々と決壊し、合計で約26,000人から240,000人が亡くなった、数万人が洪水により直接溺死し堤防の決壊により数万人が死傷、その後数十万人が食糧問題や感染病により死亡したとされる。これは現在世界史上最大のダム決壊被害である。

中央政府は国家機密としてこの事故の対外公布を禁止してきた。2005年に法律の改訂により関連データが公にされた。ただ、死傷者数や災害範囲は改竄されたものだと認識されている。

関連項目

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脚注

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