松翁軒
株式会社松翁軒(しょうおうけん)は、長崎県長崎市に本社を置く、カステラの製造業者である。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒850-0874 長崎県長崎市魚の町3番19号 |
設立 | 1681年創業 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8310001003038 |
事業内容 | 菓子製造・販売(カステラ・和菓子等) |
代表者 | 代表取締役社長 山口喜三 |
関係する人物 | 山口屋貞助(創業者) |
外部リンク | https://shooken.com/ |
概要
編集1681年(天和元年)創業。屋号は山口屋だったが、幕末に中島広足の知遇をえて松翁軒と改称した。法人化後の商号では、新旧の屋号を合わせたような有限会社山口松翁軒だった時期がある[1]。
『カステラ元祖』を名乗る老舗で、同じく17世紀創業のカステラ本家福砂屋と後発の文明堂総本店を加えた「長崎三大カステラ」の一角を占めるが、他2社と異なり全国展開を行っていないため長崎県外ではあまり知られていない銘店である。
カステラは元々、16世紀に長崎が開港して間もない頃、現在のスペインに位置するカスティーリャ王国のパンが長崎に伝わったものだが、松翁軒では、それに水飴を使用する等の独自の製法をとり、カステラを日本独自の和菓子とし、長崎カステラの普及に尽力した。チョコレート味のカステラ(商品名:チョコラーテ)を開発したのも松翁軒で、当時世界的に流行していたチョコレートに8代目が出会い作られた。チョコレート味のカステラそのものは、パウダー状のチョコレートを使用すれば比較的に簡単に作れる所を、特注の板チョコを使用したものを生地に溶かし込むことで、しっとり滑らかな食感やリッチなコクが生まれ、濃厚な味わいに仕上げているのが特徴である。
店舗は長崎市魚の町周辺を中心に展開。商品構成はカステラと和菓子を中心に取りそろえ、本店のみカステラと和菓子を別店舗にて運営。本店2階の喫茶セヴィリヤではカステラとコーヒーを注文する事が出来る。期間限定で、ミルクセーキやプリンを注文する事が出来る。
万博と松翁軒のカステラ
編集8代目当主の貞次郎は、1900年(明治33年)のパリ万国博覧会にそのカステラを出品して名誉大銀盃を受賞し、続いて1904年(明治37年)のセントルイス万国博覧会では名誉大金牌を受賞し、他の博覧会にも出品して多くの金賞を受賞した。
店舗
編集受賞
編集1988 都市景観建築賞 2022 長崎デザインアワード特別賞「かもめカステイラ」 2023 第17回キッズデザイン賞「かもめカステイラ」
商品
編集- カステラ
- チョコラーテ
- 抹茶カステラ
- 五三焼カステラ
- 桃カステラ
- 和菓子
- かもめカステイラ
脚注
編集- ^ “都市景観建築賞1988 表彰作品集”. 長崎市都市景観建築賞表彰実行委員会 (1988年). 2024年5月14日閲覧。
- ^ “【松翁軒(長崎県)】鬼が立て直したカステラメーカー”. JBpress (2009年1月7日). 2024年5月14日閲覧。