松濤館流
空手の流派のひとつ
(松涛館から転送)
松濤館流(しょうとうかんりゅう、新字体:松涛館流)は、空手の流派のひとつ。近代空手の祖とも言われる船越義珍を事実上の開祖とする。剛柔流、糸東流、和道流と並び、空手の四大流派の一つとされている。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5b/Funakoshi_Gichin.jpg/160px-Funakoshi_Gichin.jpg)
概要
編集「松濤館流」という名前は、船越が昭和14年(1939年)に東京の豊島区雑司ヶ谷に開いた道場「松濤館」に由来する。道場名の「松濤」は船越が青年時代から使用していた雅号である。
船越自身は「無流派主義」を標榜し、流派を名乗ることはなかった。しかし、船越の空手が広まるに連れ、他流派と区別する便宜上松濤館流と呼ばれるようになり、船越はその開祖と見なされるようになった。
松濤館流は、昭和23年(1948年)に船越の門弟達が創設した日本空手協会(船越は初代最高師範)を筆頭に、多くの会派に分かれている。松濤館流は全世界に広がり、空手の流派の中でも最も多くの人々に学ばれている。
型
編集- 太極初段
- 太極二段
- 太極三段
- 平安初段
- 平安二段
- 平安三段
- 平安四段
- 平安五段
- 鉄騎初段
- 鉄騎二段
- 鉄騎三段
- 抜塞大
- 抜塞小
- 観空大
- 観空小
- 半月
- 十手
- 燕飛
- 岩鶴
- 慈恩
- 壮鎮
- 二十四歩
- 五十四歩大
- 五十四歩小
- 珍手
- 雲手
- 明鏡
- 王冠
- 慈陰
松濤館流の全日本空手道連盟指定形は次のとおり。
- 第一指定形:観空大 慈恩
- 第二指定形:観空小 燕飛
主な会派団体
編集- 日本空手道松濤會
詳しくは日本空手道松濤會の項参照
- 日本空手協会(JKA)
詳しくは日本空手協会の項参照
- 全日本空手道松涛館(AJKS)
詳しくは全日本空手道松涛館の項参照
- 日本空手松涛連盟(JKS)
- 日本空手道道場会
- 全日本空手道松涛館加盟団体。
詳しくは日本空手道道場会の項参照
- 日本空手道松濤館流秀修館
詳しくは日本空手道松濤館流秀修館の項参照
- 國際松濤館空手道連盟(SKIF)
詳しくは國際松濤館空手道連盟の項参照
- 世界松濤舘空手道連盟(WSKF、ワールド松濤舘)
詳しくは世界松濤舘空手道連盟の項参照
- 空手之道世界連盟(KWF)
- 矢原美紀夫が設立。
詳しくは空手之道世界連盟の項参照
- 新日本空手道連盟野崎会館・揚心館
詳しくは新日本空手道連盟野崎会館・揚心館の項参照
- 日本松涛館空手協会(JSKA)
- 阿部圭吾が設立。
- 日本空手道協会(JKD)
- 佐藤達美が設立。神奈川県を中心に活動。
- 松濤館岡野派 謙交塾
- 致道会
- 近代空手道会
- イサカ空手セミナー
- 井坂明人が設立。
- 日本空手道公津の杜道場
全日本空手道松涛館加盟団体。 詳しくは日本空手道公津の杜道場の項参照
脚注
編集参考文献
編集- 『愛蔵版 空手道一路』榕樹書林 2004年(復刻版)ISBN 4947667702