松村栄子
日本の小説家
松村 栄子(まつむら えいこ、1961年7月3日 - )は、日本の小説家。
松村 栄子 (まつむら えいこ) | |
---|---|
誕生 |
1961年7月3日(63歳) 日本・静岡県湖西市 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 |
筑波大学第二学群比較文化学類卒業 筑波大学大学院修士課程教育研究科中退 |
活動期間 | 1990年- |
ジャンル | 小説 |
代表作 | 『至高聖所(アバトーン)』(1991年)[1][2] |
主な受賞歴 |
海燕新人文学賞(1990年) 芥川龍之介賞(1992年)[1][2] |
デビュー作 | 『僕はかぐや姫』(1990年) |
配偶者 | 朝比奈英夫(日本文学者) |
ウィキポータル 文学 |
経歴
編集静岡県湖西市生まれ。福島県立磐城女子高等学校、筑波大学第二学群比較文化学類卒業[3][4]。同大学院修士課程教育研究科中退[3]。出版社、コンピュータソフト商社勤務を経て、1990年『僕はかぐや姫』で海燕新人文学賞受賞、同作品で三島由紀夫賞候補。『至高聖所(アバトーン)』で1991年度下半期(1992年1月)芥川龍之介賞[1][2][3][4]を受賞。
その後、ファンタジー小説『紫の砂漠』とその続編『詩人の夢』や、自身の趣味である茶道を題材としたユーモア青春小説『雨にもまけず粗茶一服』『風にもまけず粗茶一服』などを執筆。夫は万葉学者で京都光華女子大学教授の朝比奈英夫。子供はいない。1993年より京都在住。
2006年の大学入試センター試験の国語の問題において、『僕はかぐや姫』の一節が採用・出題された[5]。
著書
編集小説
編集- 『僕はかぐや姫』(1991年5月 福武書店 / 1993年12月 福武文庫 / 2019年3月 ポプラ文庫)
- 『至高聖所(アバトーン)』(1992年2月 福武書店 / 1995年1月 福武文庫 / 2019年3月 ポプラ文庫)
- 『セラヴィ』(1992年10月 福武書店)
- 『あの空の色』(1992年10月 マガジンハウス)
- 『紫の砂漠』(1993年8月 新潮社 / 2000年10月 ハルキ文庫)
- 『001にやさしいゆりかご』(1995年4月 ベネッセコーポレーション)
- 『あした、旅人の木の下で』(1997年7月 角川書店)
- 『生誕』(1999年3月 朝日新聞社)
- 『詩人の夢』(2001年2月 ハルキ文庫)
- 『Talkingアスカ』(2007年1月 ジャイブ ピュアフル文庫)
粗茶一服シリーズ
編集- 『雨にもまけず粗茶一服』(2004年7月 マガジンハウス / 2008年11月 ジャイブピュアフル文庫 / 2010年3月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 『風にもまけず粗茶一服』(2010年12月 マガジンハウス / 2014年1月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 『花のお江戸で粗茶一服』(2017年10月 ポプラ社 / 2020年5月 ポプラ文庫ピュアフル)
- 『彼方此方の空に粗茶一服』(2024年9月 ポプラ社)
エッセイ・その他
編集- 『文章を書こう! 1200字からはじめる自己表現入門』(1997年4月 ベネッセコーポレーション)
- 『ひよっこ茶人の玉手箱 インターネットでお茶を愉しむ』(2000年4月 マガジンハウス)
- 【改題】『ひょっとこ茶人、茶会へまいる。』(2011年8月 朝日文庫)
- 『京都で読む徒然草』(2010年6月 京都新聞社)
- 『存在確率―わたしの体積と質量、そして輪郭』(2018年10月 コールサック社)
- 『夢幻にあそぶ 能楽ことはじめ』(2019年4月 淡交社)
アンソロジー・その他
編集「」内が松村栄子の作品
出典
編集- ^ a b c “芥川賞に松村栄子氏 直木賞 高橋義氏と高橋克氏”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 30. (1992年1月17日)
- ^ a b c “3氏が喜び語る 芥川・直木賞授賞式”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 夕刊 15. (1992年2月27日)
- ^ a b c “松村 栄子 様 【作家】 | 筑波大学基金 | ご支援のお願い | FUTURESHIP CREWS' MESSAGE”. futureship.sec.tsukuba.ac.jp. 2022年5月20日閲覧。
- ^ a b “大学時代に考えていたことが、結局は一番正解だった | TSUKUBA WAY INTERVIEW 37 |”. TSUKUBA WAY (2016年8月29日). 2023年3月21日閲覧。
- ^ 立花もも (2019年3月14日). “センター試験採用で話題になった「僕っ娘」小説、待望の復刊!”. ダ・ヴィンチWeb. 2023年3月21日閲覧。
- ^ “いわきの魅力を全国へ発信 出身者ら「応援大使」に 19日に東京で委嘱状交付”. 福島民報社 (2014年5月8日). 2023年3月21日閲覧。
- ^ “いわき応援大使”. いわき市 (2024年2月29日). 2024年4月2日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 松村栄子 (@eiko_mat) - X(旧Twitter)
- 松村栄子 (eikomat) - Facebook
- 松村栄子 (@shimarisu777) - Instagram
- 松村栄子 (@shimarisu777) - Threads
- DESERT VIOLET 松村栄子の部屋
- notice 松村栄子ホームページ(旧サイト・アーカイブ)