熊本天草幹線道路
熊本天草幹線道路(くまもとあまくさかんせんどうろ)は、熊本県熊本市を起点とし同県天草市に至る延長70 kmの地域高規格道路(国道57号・国道266号・国道324号)である。1994年(平成6年)12月16日計画路線に指定された。
地域高規格道路 | |
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熊本天草幹線道路 国道57号 国道266号 国道324号 | |
地図 | |
路線延長 | 70 km |
陸上区間 | 70 km |
制定年 | 1994年(平成6年) - |
開通年 | 2002年(平成14年) - |
起点 | 熊本県熊本市 |
主な 経由都市 |
上天草市 |
終点 | 熊本県天草市 |
接続する 主な道路 (記法) |
熊本環状道路(計画) |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
現在、三角大矢野道路・松島有料道路・松島有明道路・本渡道路の一部が第1種第3級の自動車専用道路として暫定2車線で開通している。※三角大矢野道路・本渡道路は完成2車線。
事業名
編集熊本宇土道路
編集熊本宇土道路(くまもとうとどうろ)は、熊本県熊本市南区海路口町から同県宇土市城塚町へ至る区間。
- 路線名:一般国道57号
- 起点:熊本県熊本市南区海路口町(海路口IC)
- 終点:熊本県宇土市城塚町(城塚IC)
- 延長:3.8 km
- 構造規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:完成4車線
- 幅員:20.5 m
- 整備主体:国土交通省九州地方整備局
宇土道路
編集宇土道路(うとどうろ)は、熊本県宇土市城塚町から同県同市上網田町へ至る区間。
- 路線名:一般国道57号
- 起点:熊本県宇土市城塚町(城塚IC)
- 終点:熊本県宇土市上網田町(網田IC)
- 延長:6.7 km
- 構造規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:完成2車線
- 幅員:12.0 m
- 整備主体:国土交通省九州地方整備局
宇土三角道路
編集宇土三角道路(うとみすみどうろ)は、熊本県宇土市上網田町から同県宇城市三角町へ至る区間。2021年度(令和3年度)に事業化された[3]。
- 路線名:一般国道57号
- 起点:熊本県宇土市上網田町(網田IC)
- 終点:熊本県宇城市三角町(みすみIC)
- 延長:13.5 km
- 構造規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:完成2車線
- 幅員:12.0 m
- 整備主体:国土交通省九州地方整備局
三角大矢野道路
編集三角大矢野道路(みすみおおやのどうろ)は、熊本県宇城市三角町三角浦から同県上天草市大矢野町登立へ至る区間。無料で通行出来る。
「大矢野バイパス」として事業が進められた[5]が、供用時に「三角大矢野道路」となった。
- 路線名:一般国道266号
- 起点:熊本県宇城市三角町三角浦(みすみIC)
- 終点:熊本県上天草市大矢野町登立(登立IC)
- 延長:3.7 km
- 構造規格:第1種第3級
- 設計速度:60 km/h
- 車線数:完成2車線
- 幅員:10.5 m
- 整備主体:熊本県
大矢野道路
編集大矢野道路(おおやのどうろ)は、熊本県上天草市大矢野町登立から同市大矢野町上へ至る区間[6]。
- 路線名:一般国道266号
- 起点:熊本県上天草市大矢野町上(大矢野IC)
- 終点:熊本県上天草市大矢野町登立(登立IC)
- 延長:3.4 km
- 構造規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:完成2車線
- 幅員:12.0 m
- 整備主体:熊本県
松島有料道路
編集松島有料道路(まつしまゆうりょうどうろ)は、熊本県上天草市松島町合津から同市松島町今泉へ至る熊本県道路公社管理の一般有料道路。
- 路線名:一般国道324号
- 起点:熊本県上天草市松島町合津(合津IC)
- 終点:熊本県上天草市松島町今泉(知十IC)
- 延長:3.3 km
- 道路区分:第1種第3級
- 道路幅員:暫定10.5 m
- 車線数:完成4車線(暫定2車線)
- 設計速度:80 km/h
- 料金徴収期間:30年間
通行料金
編集区分 | 料金 |
---|---|
軽自動車等 | 150円 |
普通車 | 200円 |
大型車(1) | 300円 |
大型車(2) | 700円 |
2023年2月28日までは、現金または回数券のみでの支払いだったが、翌日の同年3月1日より、現金・回数券に加えてETC多目的利用サービス「ETCX」とETCX利用の料金回数割引サービス「ばってん得割」・(ETCXの)障害者割引の導入が開始された[7][8]。現在のところ松島有料道路にはETCXの専用レーンが設けられていない。
なお、ETCXは通常のETCと異なり料金所では一旦停止する必要があるが、機器の感知によって会員登録された車両であると料金所の係員が判断するとゲートが上がり、通行料金をその場で支払う事無く通行が可能となっているキャッシュレス決済サービスである(事前にウェブサイトにおいて会員登録が必要)。
松島有明道路
編集松島有明道路(まつしまありあけどうろ)は、熊本県上天草市松島町今泉から天草市有明町上津浦に至る区間。無料で通行出来るが、知十ICは熊本方面のみの、米の山ICは天草市中心部方面のみのハーフICのため、実際に無料で通行出来るのは、米の山IC - 上津浦ICに限られる。
- 路線名:一般国道324号
- 起点:熊本県上天草市松島町今泉(知十IC)
- 終点:熊本県天草市有明町上津浦(上津浦IC)
- 延長:10.0 km
- 道路区分:第1種第3級
- 道路幅員:暫定10.5 m
- 車線数:完成4車線(暫定2車線)
- 設計速度:80 km/h
- 整備主体:熊本県
本渡道路(Ⅱ期)
編集本渡道路(Ⅱ期)(ほんどどうろ(にき))は、熊本県天草市志柿町から同県同市同町へ至る区間。2023年度(令和5年度)に事業化された[9]。
- 路線名:一般国道324号
- 起点:熊本県天草市志柿町
- 終点:熊本県天草市志柿町
- 延長:2.8 km
- 整備主体:熊本県
本渡道路
編集本渡道路(ほんどどうろ)は、熊本県天草市港町から同県同市志柿町へ至る区間。2013年度(平成25年度)に事業化された。2023年(令和5年)2月25日に開通した。いずれも無料で通行可能である。
歴史
編集- 2002年(平成14年)5月17日 : 松島有料道路(合津IC - 知十IC)開通。
- 2007年(平成19年)9月8日 : 松島有明道路(知十IC - 上津浦IC)開通。
- 2013年度(平成25年度) : 本渡道路(本渡港IC - 瀬戸IC)事業化[10]。
- 2018年(平成30年)5月20日 : 三角大矢野道路(みすみIC - 登立IC)開通[11][12]。
- 2019年度(平成31年度・令和元年度) : 大矢野道路(登立IC - 大矢野IC)事業化。
- 2021年度(令和3年度) : 宇土三角道路(網田IC - みすみIC)事業化[3]。
- 2023年(令和5年)2月25日 - 本渡道路(本渡港IC - 瀬戸IC)開通[13]。
- 2023年度(令和5年度):本渡道路(Ⅱ期)(天草市志柿町 - 天草市志柿町)事業化[9]。
インターチェンジなど
編集- 全区間熊本県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示している。
また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。
未開通区間の名称は仮称である。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
調査区間 | |||||
- | 海路口IC(仮称) | 熊本県道234号天明川尻線 | (0.0) | 事業中[1] | 熊本市 |
- | 城塚IC(仮称) | 国道57号 | (3.8) | 宇土市 | |
- | 網田IC(仮称) | 国道57号 | (10.5) | 事業中[2] | |
- | 郡浦IC(仮称) | - | 事業中[4][3] | 宇城市 | |
- | 波多IC(仮称) | - | |||
みすみIC | 国道57号 | 0.0 | 上天草市 | ||
登立IC | 国道266号・国道324号(重複区間) | 3.7 | |||
大矢野IC(仮称) | 国道266号・国道324号(重複区間) | - | 事業中[6] | ||
予定区間 | |||||
合津IC | 国道266号・国道324号(重複区間) | 0.0 | 上天草市 | ||
知十IC | 国道324号 | 3.3 | 合津IC方面のみ出入可 | ||
米の山IC | 国道324号 | 3.9 | 上津浦IC方面のみ出入可 | ||
上津浦IC | 国道324号 | 13.1 | 天草市 | ||
予定区間 | |||||
天草市志柿町 | 国道324号 | - | 事業中[9] | 天草市 | |
瀬戸IC | 国道324号 | 0.0 | |||
本渡港IC | 熊本県道308号本渡港線 | 1.3 |
路線状況
編集主要構造物
編集構造物名称 | 延長 | 区間 | 備考 |
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緑川大橋(仮称)[1] | 海路口IC - 城塚IC | ||
天城橋 | 463.0 m | みすみIC - 登立IC | |
登立トンネル | 333 m | ||
千巌大橋 | 合津IC - 知十IC | ||
西の浦トンネル | 274 m | ||
西目トンネル | 335 m | ||
知十トンネル | 447 m | ||
今泉大橋 | |||
倉江大橋 | 知十IC - 米の山IC | ||
米の山トンネル | 327 m | 米の山IC - 上津浦IC | |
楠甫大橋 | |||
須子トンネル | 284 m | ||
有明トンネル | 760 m | ||
天草未来大橋[13] | 瀬戸IC - 本渡港IC |
制限速度
編集区間 | 最高速度 |
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みすみIC - 登立IC | 60 km/h |
合津IC - 上津浦IC | 70 km/h |
瀬戸IC - 本渡港IC | 60 km/h |
交通量
編集24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
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みすみIC - 登立IC | 調査当時未開通 | 12,018 | ||
合津IC - 知十IC | 2,545 | 3,977 | 4,121 | 4,108 |
知十IC - 米の山IC | 調査当時未開通 | 3,412 | 3,510 | 3,382 |
米の山IC - 上津浦IC | 7,025 | 7,571 | 7,252 | |
瀬戸IC - 本渡港IC | 調査当時未開通 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
脚注
編集- ^ a b c “熊本天草幹線道路 熊本宇土道路”. 国土交通省九州地方整備局 八代河川国道事務所. 2021年10月19日閲覧。
- ^ a b “熊本天草幹線道路 宇土道路”. 国土交通省九州地方整備局 八代河川国道事務所. 2021年10月19日閲覧。
- ^ a b c “新規事業採択時評価結果(令和3年度新規事業化箇所) 宇土三角道路” (PDF). 国土交通省道路局. 2021年4月18日閲覧。
- ^ a b “熊本天草幹線道路 宇土三角道路”. 国土交通省九州地方整備局 八代河川国道事務所. 2021年10月19日閲覧。
- ^ “熊本天草幹線道路「大矢野バイパス」の道路(みち)づくり - 熊本県ホームページ”. www.pref.kumamoto.jp. 2023年12月21日閲覧。
- ^ a b c 熊本県天草広域本部「大矢野道路事業用地取得はじまる」(PDF)『かわら版熊本天草幹線道路 大矢野道路編』第3巻、2021年11月、2023年1月4日閲覧。
- ^ 『松島有料道路におけるETCX運用開始のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ETCソリューションズ株式会社、2022年12月23日。オリジナルの2022年12月24日時点におけるアーカイブ 。2022年12月24日閲覧。
- ^ 『通行料金のキャッシュレスサービス(ETCX)の導入について』(プレスリリース)熊本県道路公社、2022年12月23日。オリジナルの2022年12月24日時点におけるアーカイブ 。2022年12月24日閲覧。
- ^ a b c “新規事業採択時評価結果(令和5年度新規事業化箇所)本渡道路Ⅱ期”. 国土交通省道路局. 2024年3月18日閲覧。
- ^ “新規事業採択時評価結果(平成25年度新規事業化箇所) 一般国道324号 本渡道路” (PDF). 国土交通省 道路局. 2021年10月19日閲覧。
- ^ “熊本天草幹線道路「三角大矢野道路」が5月20日に開通します!”. 熊本県 (2018年5月8日). 2018年5月20日閲覧。
- ^ “大矢野バイパス5月20日開通 アーチ橋の名称、投票受け付け”. 西日本新聞社 (2018年3月8日). 2018年5月20日閲覧。
- ^ a b 内田裕之 (2022年12月23日). “天草上島と下島つなぐ「本渡道路」、23年2月25日開通 未来大橋含む1・3キロ 熊本県発表”. 熊本日日新聞. 2023年1月1日閲覧。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査 の延期について”. 国土交通省 (2020年10月14日). 2024年4月18日閲覧。