松岡美術館
東京都港区にある美術館
松岡美術館(まつおかびじゅつかん)は、東京都港区白金台に所在する、昭和50年(1975年)11月開設の私立の美術館。
松岡美術館 Matsuoka Museum | |
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施設情報 | |
専門分野 | 美術館 |
管理運営 | 松岡地所株式会社 |
開館 | 1975年(昭和50年)11月 |
所在地 |
〒108-0071 東京都港区白金台5-12-6 |
位置 | 北緯35度38分23.8秒 東経139度43分18.2秒 / 北緯35.639944度 東経139.721722度座標: 北緯35度38分23.8秒 東経139度43分18.2秒 / 北緯35.639944度 東経139.721722度 |
外部リンク |
www |
プロジェクト:GLAM |
概要
編集当初は新橋の自社ビル内に開設したが、平成12年(2000年)4月、現在の創立者私邸跡地に新美術館を建設し、移転・再開した。
創設者は松岡地所創立者の松岡清次郎(1894年 - 1989年)。清次郎は若い頃から骨董の趣味があったが、ヨーロッパでオークションを体験したのが切っ掛けで、78歳から本格的に収集を始めた。青花磁器の名品「青花双鳳草虫図八角瓶」(元代作)と、「青花龍唐草文天球瓶」(明・永楽期作)の入手が、清次郎に美術館創設を決心させたという。
収蔵品は、ブールデルやヘンリー・ムーアなどの現代彫刻、ガンダーラ石造彫刻や中世ヒンドゥー教彫刻といったインド彫刻、中国・朝鮮・日本・ベトナムの東洋陶磁器、室町水墨画から昭和までに渡る日本絵画、ルノワールやモディリアーニ、ヴラマンクといったフランス近代絵画、など多岐にわたる。
設備点検等のため、2019年6月から2022年1月25日まで休館していたが、1月26日に再開した[1]。
主な収蔵品
編集西洋画
編集- クロード・モネ 『ノルマンディの田舎道』 1868年
- ピエール=オーギュスト・ルノワール 『リュシアン・ドーデの肖像』 パステル・紙 1879年
- ウジェーヌ・ブーダン 『海、水先案内人』 1884年
- アルマン・ギヨマン 『アゲーの岩場』 1893年
- イポリット・プティジャン 『ニンフのいる風景』 1901年
- カミーユ・ピサロ 『カルーゼル橋の午後』 1904年
- アンリ・モレ 『渦潮、フェニステール県』 1911年
- アメデオ・モディリアーニ 『若い女の胸像(マーサ嬢)』 1916-7年頃
- ポール・シニャック 『サン・トロペの港』 1923年
- ジョルジュ・ルオー 『ブルターニュ教会の内部』 1938年
- モーリス・ド・ヴラマンク 『スノシュ森の落日』 1938年
- アルベール・マルケ 『アルジェの港』 1942年
- ポール・デルヴォー 『オルフェウス』 1956年
日本画
編集- 『法華曼荼羅図』 1幅 絹本著色 平安末期
- 伝周文 『竹林閑居図』 1幅 紙本墨画淡彩 竹庵大縁の賛あり(重要文化財)[2]
- 伝狩野山楽 『老松古木花鳥図屏風』 六曲一双 紙本著色 江戸初期
- 円山応挙 『遊鯉水禽図屏風』 六曲一双 紙本金泥著色 天明元年(1787年)
- 池田蕉園・輝方合作 『桜舟・紅葉狩図屏風』 六曲一双 絹本著色 明治45年(1912年)
- 寺崎広業 『春海雪中図屏風』 六曲一双 紙本著色 大正3年(1914年)
- 池上秀畝 『巨浪群鵜図屏風』 六曲一双 絹本著色 昭和7年(1932年)
陶磁
編集- 青花双鳳草虫図八角瓶 元時代
- 青花龍唐草文天球瓶 明時代(永楽期) - 1974年、ロンドンのサザビーズで松岡清次郎が入手したもので、42万ポンド(当時の日本円換算で2億5千万円)という当時の最高値を付けた[3]。
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青花双鳳草虫図八角瓶 元時代
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ガンダーラ 仏説法浮彫 3世紀頃
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ガンダーラ 菩薩半跏像 3世紀頃
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クロード・モネ『ノルマンディーの道』1868年
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館内風景(右手前はアントワーヌ・ブールデル『ペネロペ』)
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館内風景(アジアの彫刻の展示、左手前はガンダーラの菩薩半跏像)
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館内風景(中国の仏像の展示)
基本情報
編集参考資料
編集- 展覧会図録 『松岡美術館所蔵 フランス印象派からエコール・ド・パリ展』 1996年
- 大山教男 『松岡美術館と共に歩みて』 松岡地所株式会社発行、2009年10月
- 松岡美術館発行図録
- 『館蔵日本画選集』 1987年8月
- 『東洋陶磁名品図録』 1991年11月
- 『古代東洋彫刻図録』 1994年1月
- 『館蔵 フランス近代絵画』 1995年
- 『日本画名品選』 2006年10月
脚注
編集- ^ Art, 松岡美術館 © 2022 Matsuoka Museum of. “再開館とウェブサイトリニューアルについて > 松岡美術館”. 松岡美術館. 2022年4月24日閲覧。
- ^ 平成27年9月4日文部科学省告示第136号
- ^ 浦上満『古美術商にまなぶ中国・朝鮮古陶磁の見かた、選びかた』(淡交社、2011)、p.113