東武80000系電車
東武80000系電車(とうぶ80000けいでんしゃ)は、2025年春から営業運転を開始する予定の、東武鉄道の通勤型電車。東武野田線に投入予定[1]。
東武80000系電車 | |
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基本情報 | |
運用者 | 東武鉄道 |
製造所 | 近畿車輛 |
製造年 | 2024年 - |
製造数 | 25編成125両(予定) |
運用開始 | 2025年春(予定) |
投入先 | 野田線 |
主要諸元 | |
編成 | 5両編成 |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
主電動機 | 同期リラクタンスモータ[1] |
概要
編集野田線(東武アーバンパークライン)の8000系及び10030系の置き換え用として、「子育て世代のご家族の皆様が快適にご利用いただける車両構造」をコンセプトに新たに設計された[1]。更なる環境への配慮や省メンテナンス・省エネルギー化(電気使用量は代替対象の8000系と比べて約40%以上削減)[1]、バリアフリーの推進や安全性・快適性の向上を図っている。 東武野田線の5両化により、車両は5両編成で製造される。また、サステナビリティの観点から、25編成のうち18編成は4両を新造し、1両を60000系からの脱車を組み込むことにより5両編成を構成する[1]。
車両概説
編集主電動機として民間鉄道初の同期リラクタンスモータを採用した車両推進システムSynTRACSを搭載する。このほか、リチウムイオン電池SCiBとSIV装置を組み合わせた車上バッテリーシステムを搭載する[1]。
本編成では、全編成に子供向け空間をイメージした『たのしーと』を設置する[1]。「たのしーと」は東武鉄道の登録商標である(特許第6793095号)[2]。
編成
編集編成は5両編成である[1]。
2024年12月24日に、81501Fと81502Fが近畿車輛から出場し、徳庵駅から東海道本線経由で栗橋駅まで甲種輸送された[3][4]。2025年12月26日に南栗橋車両管区に入場した[5]。2025年1月23日現在、81501F~81503Fの3編成が在籍している[6]。
← 柏
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号車 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
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形式 | モハ81500
(M1) |
モハ82500
(M2) |
サハ83500
(T1) |
モハ84500
(M3) |
クハ85500
(Tc2) |
搭載機器 | VVVF,SIV,CP | VVVF,SIV,CP | |||
車両番号 | 81501
: 81503 |
82501
: 82503 |
83501
: 83503 |
84501
: 84503 |
85501
: 85503 |
VVVF: 主制御装置(VVVFインバーター)
SIV: 補助電源装置
CP: 空気圧縮機
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i 『2025年から東武アーバンパークラインに5両編成の新型車両80000系を導入します。』(PDF)(プレスリリース)東武鉄道株式会社、2024年4月16日 。2025年1月6日閲覧。
- ^ “特許出願・登録情報表示”. 独立行政法人工業所有権情報 https://www.inpit.go.jp/.+2025年1月23日閲覧。
- ^ a b “【野田線新型】東武アーバンパークライン80000系が落成・甲種輸送”. 鉄道ファンの待合室. 2025年1月23日閲覧。
- ^ “【東武】新型車両80000系81501F+81502F 甲種輸送”. 2nd Train. 2025年1月23日閲覧。
- ^ “【東武】新型車両80000系81501F+81502Fが南栗橋工場へ到着”. 2nd Train. 2025年1月23日閲覧。
- ^ a b c “東武80000系 編成表(最新版)”. 4号車の5号車寄り. 2025年1月23日閲覧。
関連項目
編集- 東武60000系電車
- 福岡市交通局4000系電車 - 本形式と同じく同期リラクタンスモータを搭載している。
- 東武鉄道#導入予定の車両