東条ダム
東条ダム(ひがしじょうダム)は、長野県東筑摩郡筑北村(旧本城村)、信濃川水系犀川に注ぐ麻績(おみ)川の支流・東条川に建設されたダム。高さ28メートルの重力式コンクリートダムで、砂防ならびに貯水利用を目的とした砂防堰堤である。
東条ダム | |
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所在地 | 長野県東筑摩郡筑北村東条大沢 |
位置 | 北緯36度22分53秒 東経138度3分36秒 / 北緯36.38139度 東経138.06000度 |
河川 |
信濃川水系犀川 右支麻績川左支東条川 |
ダム湖 | - |
ダム諸元 | |
ダム型式 |
重力式コンクリートダム (砂防堰堤) |
堤高 | 28.0 m |
堤頂長 | 130.0 m |
堤体積 | 43,000 m3 |
流域面積 | - km2 |
湛水面積 | - ha |
総貯水容量 | - m3 |
有効貯水容量 | - m3 |
利用目的 | 治水砂防・貯水利用 |
事業主体 | - |
電気事業者 | - |
発電所名 (認可出力) | - |
施工業者 | - |
着手年 / 竣工年 | 1967年 / 1971年 |
備考 |
貯砂量: 441,000 m3 事業費: 5億4,600万円 |
周辺
編集ダム付近を長野県道277号河鹿沢西条停車場線が走っており、長野自動車道・麻績インターチェンジから車で30分ほどでたどり着ける。東条ダムは目的に砂防のほか貯水利用も兼ねているということで、多くの場合貯水に積極的でない砂防ダムでありながらも清澄な水を豊富に湛えている。晴れた日には山あいの向こうに北アルプスの山々を望むことができる。春には桜、秋には紅葉が美しい。冬は寒い日が続くと全面結氷する。右岸道路脇には当時の国務大臣・増田甲子七が東條ダムと揮毫した石碑がある。この場所を通過後まもなく、松本市と上田市とを結ぶ国道143号(松本街道)に突き当たる。
東条川は出水によりしばしば洪水を流域にもたらしており、長野県は下流に小仁熊(おにくま)ダムを建設。流域の治水と利水を図っている。
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ダム湖
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記念碑(増田甲子七揮毫)
参考文献
編集- 『長野県の砂防』1972年4月、長野県土木部砂防会・長野県治水砂防協会編集発行。