東急デハ40形電車
東急デハ40形電車(とうきゅうデハ40がたでんしゃ)は東京急行電鉄の軌道線(旧・玉川電気鉄道線)で使用されていた電動車である。
東急デハ40形電車 | |
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主要諸元 | |
軌間 | 1372 mm |
車両定員 | 100人(座席28人) |
車両重量 | 18.0t |
全長 |
13,920 mm 13,642 mm(デハ52) mm |
全幅 | 2282 mm |
全高 | 3900 mm |
主電動機出力 | 37.3kW×2 |
駆動方式 | 吊掛式 |
歯車比 | 63:15=4.20 |
定格速度 | 28.0 km/h |
備考 | データは1963年10月現在[1]。 |
概要
編集玉川電気鉄道56号形として、1928年から1930年にかけて日本車輌製造で計11両が新造された。玉電初の密閉式3扉車で、竣功当時の窓配置は1wD6D6wD1(wDは2枚引戸を示す。前後は戸袋の狭窓)、集電装置はトロリーポール前後各2基装備のダブルポール、運転台付近は低床構造であった。本形式以後の車両増備がないまま、1938年には東京横浜電鉄に吸収合併されたため、玉川電気鉄道としては最後の新造形式となった。
東京横浜電鉄吸収合併→東京急行電鉄(大東急)発足によりデハ40形と改番したが、デハ30形の35号(初代)が52号に改番されて編入したため12両となった。52号の形態はデハ30形のままで、デハ40形としては異端車になった。
戦後の更新で集電装置をビューゲルに改良、車体延長により、運転台の側窓取り付けと高床化、側窓の二段上昇式への変更、集電装置をビューゲルに取り替え、車体延長による運転台の高床化、重連運転に備え直接制御の間接非自動制御(HL)化、空気制動の非常管付直通制動(SME)化、及び自動連結器等の取付改造が行われた。 連結2人乗り改造はなされず、晩年はデハ30形と共に専ら朝のラッシュ時専用となっていた。
脚注
編集- ^ 朝日新聞社『世界の鉄道 '64』、170-171頁。
参考文献
編集- 『世界の鉄道 '64』 朝日新聞社 1963年10月