東京臨海風力発電所(とうきょうりんかいふうりょくはつでんしょ)は、東京都江東区海の森三丁目にある風力発電所2003年平成15年)3月事業開始、20年間運用の予定。愛称は「東京風ぐるま」。

東京風ぐるま
東京風ぐるまの1基(2010年8月20日撮影)
東京臨海風力発電所の位置(東京都区部内)
東京臨海風力発電所
東京都区部における東京風ぐるまの位置
正式名称 東京臨海風力発電所
日本の旗 日本
所在地 東京都江東区海の森三丁目
座標 北緯35度36分13.6秒 東経139度48分29.4秒 / 北緯35.603778度 東経139.808167度 / 35.603778; 139.808167 (東京風ぐるま)座標: 北緯35度36分13.6秒 東経139度48分29.4秒 / 北緯35.603778度 東経139.808167度 / 35.603778; 139.808167 (東京風ぐるま)
現況 運転中
着工 2002年11月12日 (2002-11-12)
運転開始 2003年3月7日 (2003-03-07)
運転免許期限 運用開始(2002年度末)から20年間
建設費 約3.3億円
事業主体 株式会社ジェイウインド
開発者 株式会社ジェイウインド東京
建設者 株式会社ジェイウインド東京
タービン
タービン数 2
製造元 ベスタス デンマーク
型番 V52-850kW
ハブの高さ 44 m (144 ft)
ローターの直径 52 m (171 ft)
風速 16.0 m/s (52.5 ft/s)
風力発電所
種類 陸上
陸上の状態 埋立地
発電量
定格出力 850kW×2基(1,700kW)
設備利用率 約16%
正味年間発電量 約250万kWh
2023年8月8日現在
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概要

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東京都が東京湾臨海部での自然エネルギーの有効性を実証する「風力発電パイロット事業」として2002年(平成14年)2月に公募を行い、同年3月に実施事業者として豊田通商とJ-POWER(電源開発)の共同グループが採用された。東京湾中央防波堤内側埋立地(現・江東区海の森三丁目)に発電出力850kWの風力発電用風車2基を建設し、20年間の風力発電事業を実施するものである。風力発電施設の建設及び運転管理については、同年6月25日に豊田通商とJ-POWERの折半出資で「株式会社ジェイウインド東京(J−WIND TOKIO)」を設立して行なわれた[1]2010年(平成22年)2月、豊田通商グループの風力発電事業再編に伴い、ジェイウインド東京はJ-POWER100%出資の子会社となり[2]2011年(平成23年)4月の風力発電事業会社8社の合併に伴い、株式会社ジェイウインドに承継されている[3]

2003年2月20日から3月10日まで愛称の募集が行われ[4]、約1,500件の応募の中から「東京風ぐるま」が選ばれた。

東京臨海風力発電所には、ベスタス製のV52-850kW発電機2基が運転している。ブレード3枚、ローター直径約52m、出力1,700kW。発電した電力は全て東京電力へ売電されている。都市型の風力発電所は、横浜市風力発電所(ハマウィング)と並んで、全国でも珍しい。

発電所概要

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  • 所在地:東京都江東区青海二丁目地先「東京湾中央防波堤内側埋立地」(現・江東区海の森三丁目)
  • 事業期間:運用開始(2002年度末)から20年間
  • 発電所出力:1,700kW
  • 風車発電機:デンマークベスタス社製 V52-850kW×2基
  • 年平均風速:約5.4m/s設備利用率約16%)
  • 年間発生電力量:約250万kWh(一般家庭約800世帯分の年間消費電力量に相当)
  • 総事業費:約3.3億円
  • 受電会社:東京電力に全量売電

事業者概要

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  • 商号:株式会社ジェイウインド東京(英文名称:J−WIND TOKIO)
  • 本店所在地:東京都中央区銀座6−15−1(電源開発内)
  • 事業目的:風力エネルギーによる発電および電力販売事業等
  • 資本金:1千万円(当初)
  • 出資比率:電源開発50%、豊田通商50%出資(当初)
    • 2010年2月、豊田通商グループの風力発電事業再編に伴い、電源開発100%出資に変更[2]
    • 2011年4月、風力発電事業会社8社の合併に伴い、株式会社ジェイウインドに承継(株式会社グリーンパワー瀬棚を存続会社とする吸収合併)[3]

沿革

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  • 2002年
    • 2月 - 東京都が風力発電パイロット事業を公募
    • 3月 - 実施事業者として豊田通商とJ-POWER(電源開発)の共同グループを採用
    • 6月25日 - 豊田通商とJ-POWERの折半出資で「株式会社ジェイウインド東京」を設立
    • 11月12日 - 工事着工(起工式)
  • 2003年
    • 1月中旬~下旬 - 風車組立
    • 1月末~2月末 - 試運転調整
    • 2月20日~3月10日 - 愛称募集[4]
    • 3月7日 - 営業運転開始
    • 3月19日 - 竣工式。愛称を「東京風ぐるま」に決定

受賞・選定

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  • 平成15年度 東京都功労者(環境功労)
  • 平成15年度 第8回「新エネ大賞」新エネルギー財団会長賞[5]
  • 東京湾100選(国土交通省関東地方整備局港湾航空部主催)

周辺

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「東京風ぐるま」が位置する江東区海の森には、海の森公園と称される大型森林公園を整備中。東京ゲートブリッジからは二基の風車が眺められる。

脚注

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参考資料

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外部リンク

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