東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(とうきょうタワー オカンとボクと、ときどき、オトン)は、リリー・フランキーの自伝的長編小説である。『en-taxi』(扶桑社)創刊号から9号に連載、2005年6月29日に扶桑社から刊行された。著者初の長編小説で、著者の少年時代から青春の彷徨を経て「オカン」と過ごした最期の日々までを描く[1]。第3回「2006年本屋大賞」受賞作。
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン | ||
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著者 | リリー・フランキー | |
イラスト | リリー・フランキー(装丁) | |
発行日 | 2005年6月29日 | |
発行元 | 扶桑社 | |
ジャンル | 長編小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判上製本 | |
ページ数 | 449 | |
公式サイト | www.fusosha.co.jp | |
コード |
ISBN 9784594049669 ISBN 978-4-10-127571-0(文庫判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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概要
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- リリー・フランキーが自身の母親との半生を綴った小説である。扶桑社の『en-taxi』創刊号(2003年)から9号まで連載された。連載開始時(創刊号)は「連載長編エッセイ」とされていたが、第3号から単に「連載長編」と表記されるようになった。
- 2005年6月29日、扶桑社より発売された[2]。装丁もリリー本人。初版は3万部だった。2006年1月には100万部を突破。2006年10月31日には200万部(扶桑社発表)を越すベストセラーとなった。
- トーハン発表の「2005年年間ベストセラー」総合11位と、「2006年年間ベストセラー」総合3位を記録した[3][4]。
- 2006年4月5日、第3回本屋大賞を受賞した[5]。
- 2010年7月1日、新潮文庫として文庫化された[6]。
- 帯には福山雅治・仲畑貴志・みうらじゅん・田辺あゆみ・藤代冥砂などが感想を寄せた。
- この本の発売以前から既にサブカルチャーの分野では知られていたリリーの名は、この本の大ヒットで一般にも有名になった。
- 久世光彦が「泣いてしまった…。これは、ひらかなで書かれた聖書である」と評価した。
- 流通の過程でこの本を大切に扱ってほしいという思いから、著者のリリー・フランキーの提案で『汚れやすい白い表紙と壊れやすい金の縁取り』の本となった[7]。
- 江國香織の小説『東京タワー』とは関係ない。
- ドラマはフジテレビが放送したのに対し、映画、舞台は日本テレビが協力している。
あらすじ
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登場人物
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受賞歴
編集書誌情報
編集- 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2005年6月29日、扶桑社、ISBN 978-4-594-04966-9)
- 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2010年7月10日、新潮文庫、ISBN 978-4-10-127571-0)
翻案作品
編集テレビドラマ(2006年)
編集フジテレビ系「土曜プレミアム」で2006年11月18日に放送された。
テレビドラマ(2007年)
編集『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』と題してフジテレビ系「月9ドラマ」枠で2007年1月8日から3月19日まで放送された。全11回。主演は速水もこみち。
映画
編集松竹配給で2007年4月14日に公開された。松岡錠司監督、松尾スズキ脚本。オダギリジョー主演。第31回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作。
→詳細は「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜 (映画)」を参照
舞台
編集2007年に蓬莱竜太(モダンスイマーズ)脚本、G2演出、萩原聖人主演で舞台化作品が上演された。
キャスト
編集スタッフ
編集公演日程
編集公演 | 公演日 | 劇場 |
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福岡公演 | 2007年6月29日 - 7月1日 | 北九州芸術劇場 中ホール |
東京公演 | 2007年7月5日 - 7月16日 | 天王洲 銀河劇場 |
大阪公演 | 2007年7月20日 - 7月22日 | シアター・ドラマシティ |
愛知公演 | 2007年7月24日 | 愛知厚生年金会館 |
関連商品
編集- DVD
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- 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン 舞台版(2008年2月6日、ポニーキャニオン、PCBE-51925)
各作品ごとの配役
編集役名 | 単発ドラマ | 連続ドラマ | 映画 | 舞台 |
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ボク | 大泉洋 神木隆之介(11-13歳) |
速水もこみち 広田亮平(8-10歳) |
オダギリジョー 冨浦智嗣(中高生) 田中祥平(小学生) |
萩原聖人 |
オカン | 田中裕子 | 倍賞美津子 | 樹木希林 内田也哉子(若い頃) |
加賀まりこ |
オトン | 蟹江敬三 | 泉谷しげる | 小林薫 | 林隆三 |
彼女 | 広末涼子 | 香椎由宇 | 松たか子 | 石田ひかり |
オカンの母 | 加藤治子 | 赤木春恵 | 渡辺美佐子 | 新谷真弓 |
オカンの妹 | 大塚寧々 | 浅田美代子 | 猫背椿 | 千葉雅子 |
オトンの母 | - | 佐々木すみ江 | 佐々木すみ江 | 千葉雅子 |
幼馴染 | 塚地武雅[注 1] 岡田義徳 |
柄本佑 | 勝地涼 | - |
榎本 | 佐藤隆太 | - | 荒川良々 | - |
- 彼女と幼馴染はそれぞれ作品ごとに役名・設定が異なる。
- オトンの母は連ドラ版、映画版ともに佐々木すみ江が演じている。
- 樹木希林と小林薫は単発版にもそれぞれ異なる役で出演している。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ リリー・フランキー(インタビュアー:梅村千恵)「自伝的長編『東京タワー』で話題! リリー・フランキー氏語る!」『All About』、オールアバウト、2005年8月20日 。2019年10月15日閲覧。
- ^ 東京タワー|書籍詳細|扶桑社
- ^ トーハン調べ 2005年 年間ベストセラー
- ^ トーハン調べ 2006年 年間ベストセラー
- ^ 2006年本屋大賞結果発表&発表会レポート | これまでの本屋大賞 | 本屋大賞
- ^ リリー・フランキー『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―』|新潮社
- ^ 情熱大陸 2006年4月16日、毎日放送