村山勇三
日本の英文学者、翻訳家
略歴
編集佐賀県佐賀郡嘉瀬村(現・佐賀市)生まれ。長崎のキリスト教学校を出て、1913年早稲田大学英文科卒。片上天絃に師事し、『ドン・キホーテ』の下訳をした(木村毅『私の文学回顧録』)。「蠢動」などの小説を書く。海軍軍令部嘱託。のちエドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』など多くの英文学の翻訳をおこなう。
著書
編集- 『金言名句の泉 欧米篇』(実業之日本社) 1928
- 『金言名句の泉 和漢篇』(実業之日本社) 1929
- 『ユートピヤ物語』(京北書房) 1947
翻訳
編集- 『哲学に於ける科学と宗教』(エミール・ブートルー、大日本文明協会事務所) 1923
- 『三家庭』(フアーラー、春秋社、家庭文学名著選) 1923
- 『ハイペシア』(チヤルス・キングスレー、春秋社) 1924
- 『世界短篇小説大系 英吉利篇 上』(柳田泉, 本間久雄共訳、近代社) 1926
- 『美と崇高』(エドマンド・バーク、人文会、泰西随筆選集2) 1926
- 『冥想録』(アウレリウス、春秋社、世界大思想全集3) 1927
- 『神の国は汝等の衷にあり トルストイ全集』(トルストイ全集刊行会) 1927 - 1928
- 『ユートピア モーア 無何有郷通信記』(ウィリアム・モリス、春秋社、世界大思想全集50) 1929
- 『緑の館 熱帯林ロマンス』(W・H・ハドスン、岩波文庫) 1937
- 『羅馬帝国衰亡史』全10巻(ギボン、春秋社) 1939 - 1940
- 『ローマ帝国衰亡史』(岩波文庫) 1951 - 1959、のち復刊 1992ほか