李鍾元
李 鍾元(イ・ジョンウォン、り しょうげん[1]、이종원、Lee Jong Won、1953年8月10日[2] - )は、日本在住の韓国人政治学者。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。立教大学名誉教授。国際政治学専攻。
イ・ジョンウォン 李 鍾元 | |
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生誕 |
1953年8月10日(71歳) 韓国 大邱広域市 |
住居 | 日本 |
国籍 | 韓国 |
民族 | 朝鮮民族 |
出身校 |
ソウル大学校工学部(中退) 国際基督教大学教養学部(卒業) |
職業 | 政治学者、大学教授 |
肩書き | 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授 |
受賞 |
第13回大平正芳記念賞 アメリカ学会清水博賞 米国歴史家協議会外国語著作賞 |
在籍する早稲田大学やマスメディアでは、名前の表記を李鍾元(リー・ジョンウォン)として活動している。しばしば「李鐘元」と誤記される。
略歴
編集韓国・大邱広域市出身[2]。ソウル大学校工学部中退後、1982年来日。国際基督教大学教養学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科政治学専攻修士課程修了。博士(法学)。東京大学法学部助手、東北大学法学部助教授、立教大学法学部教授を経て、2012年4月から早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授。1998年から2000年まで米国プリンストン大学客員研究員。朝日新聞アジアネットワーク客員研究員。
研究分野
編集国際政治学を専攻し、研究テーマは「冷戦期の東アジアの国際関係」。特にアメリカのアジア政策、アジアの地域主義・地域統合、戦後の日本・アジア関係史、現代大韓民国政治など東アジアの国際政治を専門とする。
1996年『東アジア冷戦と韓米日関係』で第13回大平正芳記念賞、第1回アメリカ学会・清水博賞、米国歴史家協議会外国語著作賞を受賞。
「東アジアでは現在も冷戦が終わっていない」との観点から、東アジア(中国・台湾・朝鮮半島)と日本・アメリカの関係を読み解く議論を展開している。
著書
編集単著
編集- 『東アジア冷戦と韓米日関係』(東京大学出版会, 1996年)
共編著
編集- (姜尚中・水野直樹)『日朝交渉――課題と展望』(岩波書店, 2003年)
- (藤原帰一・古城佳子・石田淳)『国際政治講座(3・4巻)』(東京大学出版会, 2004年)
- (田中孝彦・細谷雄一)『日本の国際政治学(4)歴史の中の国際政治』(有斐閣, 2009年)
- 『歴史としての日韓国交正常化(1)東アジア冷戦編』、李鍾元・木宮正史・浅野豊美編、法政大学出版局、2012年
- 『歴史としての日韓国交正常化(2)脱植民地化編』、李鍾元・木宮正史・浅野豊美編、法政大学出版局、2012年
- 『戦後日韓関係史』、李鍾元・木宮正史、磯崎典世、浅羽祐樹、有斐閣アルマ、2017年
- 李鍾元、木宮正史、尾形聡彦、朱建栄、田中均、太田昌克ほか 著、李鍾元、木宮正史 編『朝鮮半島 危機から対話へ―変動する東アジアの地政図』岩波書店、2018年10月12日。ISBN 978-4000238977。
脚注
編集- ^ “李鍾元, 1953-”. 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス. 2022年11月7日閲覧。
- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.353