杉山 全功(すぎやま まさのり、1965年4月16日 - )は、日本のプロ経営者・実業家。2017年時点で、取締役として10社以上の経営に関わった経験を持つ[1]。経営者として株式会社ザッパラス株式会社enish(杉山入社時は株式会社Synphonie[2])を上場に導き、「上場請負人」[1]と呼ばれることもある。

すぎやま まさのり

杉山全功
生誕 (1965-04-16) 1965年4月16日(59歳)
日本の旗 日本
出身校 関西大学
職業 実業家
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人物

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1988年昭和63年)、関西大学 を卒業。在学中から真田哲弥西山裕之など当時存在した関西の学生起業グループに属し、株式会社リョーマ(1987年設立、1992年経営破綻)に在籍していた。大学卒業後一度就職したが[3]、退職し、学生時の仲間が1989年に設立した株式会社ダイヤル・キュー・ネットワークに設立時取締役として参画した[4]。しかし、同社は法規制の強化もあって1991年に経営破綻した。ダイヤル・キュー・ネットワークの事業継続のため徳間グループが支援することになり、新設された徳間インテリジェンスネットワークがダイヤル・キュー・ネットワークから事業譲渡を受けて、杉山もその取締役となった[4][5]

1995年8月には株式会社シンフォレストの設立時取締役になった[4]。1997年4月には有限会社クリプトメディアの取締役に就任した[4]。1999年の12月には、株式会社マックスサポートの取締役になった[4]。2000年6月[4]には株式会社インデックスに、上場準備のために経営管理を手伝ってほしいと請われて、経営企画室長として入社した[3]。インデックスは2001年3月にジャスダックに上場している[6]。2001年10月には、インデックスが買収したストリーミングメディアコミュニケーションズの取締役に就任した[4]。翌2002年7月には株式会社プラクティスの取締役副社長となった[4]

2004年には、ザッパラスの社長を引き受けた(1月に入社、4月に代表取締役就任)。ザッパラスはダイヤル・キュー・ネットワークの創業メンバーとしてともに働いた玉置真理[7]が創業した企業であり、その縁で頼まれたものだった。就任後は事業の選択と集中を進め、2005年に東証マザーズ、2009年に東証一部に上場させた後、2010年に退任した[8]。2011年には株式会社Synphonieに入社した。それまで縁のなかったソーシャルゲームの企業から、マネジメントの役割を期待されてのものだった[8]。enishに社名変更後、2012年に東証マザーズ、2013年に東証一部に上場を果たした。経営参画してからマザーズ上場までは「実質的には史上最短」という評価もある[3]。その後、2014年12月にenishの取締役を退任した。なお、ザッパラス・enishともに、杉山一人ではなく、リョーマのときに一緒だった松本浩介と組んで会社に入り、経営を行った。

この間も、2005年には株式会社ジープラスの取締役[4]、2006年7月には株式会社アレス・アンド・マーキュリーの取締役[4]、2010年5月には日活株式会社の取締役[4]、2014年の6月には地盤ネットの社外取締役[3]に就任している。

2021年11月現在は株式会社ROXX[9]日活株式会社[10]地盤ネットホールディングス株式会社[11]、株式会社ACSL(旧社名:自立制御システム研究所)[12]など複数社の社外取締役を引き受けているほか、コンサルティング、エンジェル投資も行っている[13]

来歴

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脚注

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  1. ^ a b 【杉山全功】「檻のない動物園」を上場企業へ。上場請負人の経営論 Vol.1”. significant style (2017年10月4日). 2021年11月14日閲覧。
  2. ^ 株式会社Synphonieが「株式会社enish(エニッシュ)」に社名変更しました』(プレスリリース)株式会社enish、2012年9月3日https://www.enish.jp/news/2012/2812/2021年11月14日閲覧 
  3. ^ a b c d 《投資家インタビュー》Vol.4 杉山全功氏”. INTERVIEWS WITH INVESTORS. 株式会社長越 (October 2015). 2021年11月15日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 代表取締役 及び その他人事異動に関するお知らせ』(プレスリリース)株式会社Synphonie、2011年7月1日https://www.enish.jp/wp-uploads/2011/07/20110701_02.pdf2021年11月14日閲覧 
  5. ^ 徳間インテリジェンスネットワークは1994年に徳間コンピュータサービスに吸収され、杉山はそれまで取締役を務めていたという情報もあるが、ネット上ではウィキペディア以外にこの情報の根拠が見当たらない。
  6. ^ なお、長越によるインタビューによれば、上場時点ではインデックスに直接関与していなかったようである。
  7. ^ ただし、玉置は関西の大学人脈ではなく、東大出身であった。
  8. ^ a b 【杉山全功】ゲームのことはわからなくても、ゲーム会社は経営できる Vol.2”. significant style (2017年10月5日). 2021年11月14日閲覧。
  9. ^ 新経営体制のお知らせ』(プレスリリース)株式会社 ROXX、2019年11月1日https://roxx.co.jp/news/18412/2021年11月14日閲覧 
  10. ^ 会社案内(2021年6月1日現在) 会社概要”. 日活株式会社. 2021年11月14日閲覧。
  11. ^ 会社概要(2021年6月26日現在)”. 地盤ネットホールディングス株式会社. 2021年11月14日閲覧。
  12. ^ COMPANY - BOARD MEMBER(役員紹介)”. 株式会社ACSL. 2021年11月14日閲覧。
  13. ^ a b 杉山 全功 / 代表取締役としてザッパラス・enish を牽引した「上場請負人」”. SHARE BOSS (2019年12月25日). 2021年11月14日閲覧。
  14. ^ インデックス、ストリーミングメディアを買収して動画配信に参入”. ITMedia Mobile (2001年9月18日). 2021年11月14日閲覧。
  15. ^ プラクティスないしインデックスライツについては、ネット上で信頼できる情報源に乏しい。ただし、ウィキペディアの「インデックス・ホールディングス」のページにその関連会社として名が挙がっているので、インデックスの破綻とともに消滅した可能性がある。

外部リンク

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