杉並アニメーションミュージアム
杉並アニメーションミュージアム(すぎなみアニメーションミュージアム)は、東京都杉並区上荻にあるアニメーションに関する総合博物館である。運営は一般社団法人日本動画協会。命名権公募により、2018年9月からは「東京工芸大学杉並アニメーションミュージアム」と呼称されている[1]。
杉並アニメーションミュージアム | |
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施設情報 | |
前身 | 杉並アニメ資料館 |
専門分野 | アニメーション |
開館 | 2005年3月5日 |
所在地 |
〒167-0043 東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階 |
位置 | 北緯35度42分37.6秒 東経139度36分28秒 / 北緯35.710444度 東経139.60778度座標: 北緯35度42分37.6秒 東経139度36分28秒 / 北緯35.710444度 東経139.60778度 |
プロジェクト:GLAM |
概要
編集もともと杉並区の施設として2003年5月に開館した「杉並アニメ資料館」を拡充して、2005年3月5日に改称・再開館した。三鷹の森ジブリ美術館のような特定の作家の博物館ではなく、アニメーション全般を対象とする博物館としては、日本で初めての施設である。杉並区が地場産業としてアニメを応援しようという想いで創立した[2]。
アニメの歴史や制作過程などについての展示、ライブラリーに保有するアニメ作品の上映を行うほか、アフレコや効果音などのアニメ制作の過程を体験することができる。
また、著名な漫画家やアニメーション作家が亡くなった際には追悼展示会などを開催することもある。過去には上田トシコ[3]、逢坂浩司[4]の追悼展示会が開催された例がある。
館長は2021年4月1日より、吉田力雄が就任。前任の館長はアニメーション作家の鈴木伸一。鈴木前館長は藤子不二雄作品に登場する小池さんのモデルとしても有名である。吉田は東京ムービー(その後、トムス・エンタテインメント)で制作進行やプロデューサー業務に携わっていた経験から業界に知己が多く、業界団体の役員も務めていた。
入館は無料であるが、杉並区は2018年に命名権を開放する形での支援先探しを行った。区の希望契約額は年間500万円で、期間は3~5年。「杉並アニメーションミュージアム」は残してその前後にスポンサー名などを入れる条件で、アニメ制作会社は対象外[5]。公募の結果、東京工芸大学が5年の契約期間(2018年 - 2023年)で命名権を取得した。満了となった2023年8月以後も引き続き東京工芸大学の名称を冠して営業を行っていることから、契約期間を更新・延長したとみられる。
アクセス
編集脚注
編集- ^ 「区立施設、東京工芸大が命名権」『日本経済新聞』朝刊2018年8月9日(首都圏経済面)2018年8月19日閲覧。
- ^ 東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムの徹底レポ
- ^ 杉並アニメーションミュージアム企画展 (PDF) 広報すぎなみ 第1858号(2008年8月21日)4頁
- ^ アニメーター・逢坂浩司追悼展示会 (PDF) 広報すぎなみ No.1827号 2007年11月21日付
- ^ 「アニメーションミュージック」の命名権いかが 杉並区がパートナー募集『朝日新聞』朝刊2018年6月14日(東京面)
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 杉並アニメーションミュージアム (@suginami_sam) - X(旧Twitter)