旧朴舘家住宅
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旧朴舘家住宅(きゅうほおのきだてけじゅうたく)は、岩手県二戸郡一戸町小鳥谷にある歴史的建築物(民家)。
旧朴舘家住宅 | |
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情報 | |
旧用途 | 住宅 |
駐車台数 | 3台 |
竣工 | 1862年頃 |
所在地 |
〒028-5221 岩手県二戸郡一戸町小鳥谷字朴舘20番地1 |
座標 | 北緯40度8分50.0秒 東経141度18分39.3秒 / 北緯40.147222度 東経141.310917度座標: 北緯40度8分50.0秒 東経141度18分39.3秒 / 北緯40.147222度 東経141.310917度 |
文化財 | |
指定・登録等日 | 2011年11月29日 |
概要
編集朴舘家の由来については判然としない。主屋は文久2年(1862年)に建てられたとされる、桁行(間口)29.9メートル、梁間(奥行き)16.4メートル、総面積150坪の岩手県内最大規模の茅葺き民家である[1][2]。南部藩領域内の特徴的な民家曲屋と同じく建物内に住居部分と馬屋部分を併せ持つが、曲屋とは異なり馬屋部分が突出しない長方形平面の直屋(すごや)である[2]。1990年(平成2年)5月1日に岩手県の有形文化財に指定され、2011(平成23年)11月29日、国の重要文化財に指定された[1][2]。
主屋は寄棟造、茅葺きで東を正面として建つ。下手(北側)をニワ(土間)、上手(南側)を床上部とし、全体の約4割をニワが占める。ニワの一部を壁で仕切ってマヤ(馬屋)とする。床上部は3列に部屋を並べる。ニワに接した列は「ダイドコ」と「ハシリ」、その次の列には「ジョイ」(常居)と「ナンド」と称する部屋がある。「ジョイ」は手前寄りの一部を板敷きとするほか畳敷き、「ダイドコ」「ハシリ」「ナンド」の3室は板敷きである。「ダイドコ」前面には式台を設ける。これらの上手には手前から「シタザシキ」「ナカザシキ」「オクザシキ」と称する3室続きの座敷を設ける。この建物は規模が大きい、幕末の上層農家の主屋の遺例として貴重である。
主屋の西側に建つ土蔵は、墨書から明治16年(1883年)ごろに建築されたとみられる[1]。主屋[3]、土蔵[4]の2棟と土地が重要文化財に指定されている。
アクセス
編集IGRいわて銀河鉄道小鳥谷駅から盛岡方面に車で5分
周辺
編集脚注
編集- ^ a b c 「旧朴舘家住宅 重要文化財に・一戸町」『岩手日日』2011年10月22日。オリジナルの2011年11月30日時点におけるアーカイブ。2024年1月18日閲覧。
- ^ a b c “旧朴舘家住宅”. 一戸町. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “旧朴舘家住宅(岩手県二戸郡一戸町) 主屋”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2024年1月20日閲覧。
- ^ “旧朴舘家住宅(岩手県二戸郡一戸町) 土蔵”. 国指定文化財等データベース. 文化庁. 2024年1月20日閲覧。
参考文献
編集- 文化庁 監修「近世以前 民家 旧朴舘(ほおのきだて)家住宅」『月刊文化財』第579号、第一法規、2011年、10-12頁、CRID 1520010378581677696。
関連項目
編集外部リンク
編集- 旧朴舘家住宅 - いわての文化情報大事典(岩手県文化スポーツ部文化振興課)
- 旧朴舘家住宅(岩手県二戸郡一戸町) 主屋 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- 旧朴舘家住宅(岩手県二戸郡一戸町) 土蔵 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- デジタル大辞泉プラス『旧朴舘家住宅』 - コトバンク