札幌護国神社

北海道札幌市にある神社

札幌護国神社(さっぽろごこくじんじゃ、旧字体札幌護國神󠄀社󠄁)は、北海道札幌市中央区にある神社護国神社の一つである。

札幌護国神社
札幌護国神社
参道
所在地 北海道札幌市中央区南15条西5丁目1番地
位置 北緯43度2分26.5秒 東経141度21分10.5秒 / 北緯43.040694度 東経141.352917度 / 43.040694; 141.352917 (札幌護国神社)座標: 北緯43度2分26.5秒 東経141度21分10.5秒 / 北緯43.040694度 東経141.352917度 / 43.040694; 141.352917 (札幌護国神社)
主祭神 本殿
北海道開拓祭神
各戦役戦没祭神
公共殉職祭神
其他特殊祭神
多賀殿
伊邪那岐大神
伊邪那美大神
相殿奉斎(旧・山鼻神社祭神)
天照大御神
大山祗大神
天満宮大神
耳早立雄大神
創建 1879年明治12年)
例祭 7月6日
地図
札幌護国神社の位置(札幌市内)
札幌護国神社
札幌護国神社
テンプレートを表示

1879年(明治12年)に、西南戦争で戦没した屯田兵を祀るために建立され[1]、以後各戦争における戦死者の霊を合祀してきたが、1949年(昭和24年)9月より多賀大社の祭神を勧請し、次いで1971年(昭和46年)9月に山鼻鎮守であった山鼻神社の祭神を合祀し、現在に至る[1]

そのため、同社は創建当初からの祭神を祀る本殿と、多賀大社より勧請した神々および旧・山鼻神社の祭神を祀る多賀殿多賀神社)から構成される。

祭神

編集
本殿
  • 北海道開拓祭神
  • 各戦役戦没祭神
  • 公共殉職祭神
  • 其他特殊祭神
多賀殿

沿革

編集

彰徳苑

編集

境内の一角には、戦没者慰霊碑を中心に数多くの碑が集められた「彰徳苑」がある。

屯田兵招魂碑
1878年(明治11年)7月、西南戦争で没した屯田兵のために建てられた物で、札幌市内に現存する最古の碑と考えられる[3]
当初は偕楽園にあった。1907年(明治40年)12月、日露戦争における札幌連隊区管内からの戦死者を合祀し、中島遊園地に移転。1933年(昭和8年)、招魂社境内に再移転した[3]
忠魂碑
日露戦争の戦死者のために建てられた。題字の揮毫は乃木希典[3]
頌徳碑
財団法人帝国在郷軍人会の創立者である松本謄四郎を顕彰した碑。当初は旭ヶ丘にあったが、1960年(昭和35年)3月、当社に移設された[4]
松本を称える正面の碑文は、佐藤昌介の撰による。1967年(昭和42年)、右側面に在郷軍人会の遺族を慰霊する文が刻字された[4]
尼港殉難碑
尼港事件の犠牲者のための碑。1928年(昭和3年)10月、旭ヶ丘に建てられたが、1960年(昭和35年)3月5日、当社に移設された[5]
ノモンハン英魂之碑
ノモンハン事件の犠牲者のための碑。1967年(昭和42年)9月16日建立。1987年(昭和62年)にはアフリカ産黒御影石製の由来碑が添えられた[6]
アッツ島玉砕 雄魂之碑
アッツ島の戦いでの犠牲者のための碑。1968年(昭和43年)7月29日建立。幅7メートルの台座の上に、32トンの神居古潭石製の碑が載る[7]
メレヨン島戦没者慰霊碑
ウォレアイ環礁での犠牲者のための碑。1971年(昭和46年)10月建立。黒御影石製で、題字は堂垣内尚弘による。左後方には戦没者の氏名碑が立つ[8]
北千島慰霊碑
北千島での犠牲者のための碑。1975年(昭和50年)8月23日建立。日高産碑原石製で、題字は堂垣内尚弘による[9]
北海道全海軍 英魂の碑
北海道・千島・樺太にゆかりのあるすべての海軍関係者のための碑。1978年(昭和53年)8月20日建立。重巡洋艦で使われていた錨2基を配する[10]
「北鎮砲兵発祥の地」碑
1896年(明治29年)12月に結成された独立野戦砲大隊を記念する碑。1985年(昭和60年)6月23日建立。アフリカ産黒御影石製で、題字は板垣武四による[11]
旭川第七連隊砲兵哨舎
「北鎮砲兵発祥の地」碑建立の数年前に自衛隊が運んできたもの[11]
歩兵第26連隊軍旗奉焼の碑
歩兵第26連隊の解散に伴い、月寒神社で行われた軍旗奉焼を記念する碑。1986年(昭和61年)9月14日建立。白御影石製で、沿革碑が添えられている[12]

ギャラリー

編集

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l 神社紹介 – 札幌護国神社公式ホームページ、2012年10月2日閲覧。
  2. ^ a b c 札幌護国神社 – 北海道神社庁、2012年10月2日閲覧。
  3. ^ a b c 吉岡, No.1.
  4. ^ a b 吉岡, No.11.
  5. ^ 吉岡, No.15.
  6. ^ 吉岡, No.36.
  7. ^ 吉岡, No.42.
  8. ^ 吉岡, No.48.
  9. ^ 吉岡, No.54.
  10. ^ 吉岡, No.56.
  11. ^ a b 吉岡, No.63.
  12. ^ 吉岡, No.66.

参考文献

編集
  • 吉岡道夫「中央区の碑」『札幌の碑』。 さっぽろ文庫45

関連項目

編集

外部リンク

編集