札幌丸正
札幌丸正(さっぽろまるしょう)はかつて北海道札幌市を中心にチェーン展開していたスーパーマーケットである。2021年9月にすべての店舗を閉店した。
札幌丸正チェーン商事による運営
編集1965年頃、札幌市に大型スーパーマーケットが続々オープンする中、札幌青果物商業協同組合の組合員は当時、東京で新宿を中心として青果物の小売商からボランタリーチェーンを組織していた新宿丸正食品の飯塚正司社長の指導の下、札幌丸正食品が誕生、1982年には宮の沢へ1号店を開店した[1]。1987年4月、札幌丸正チェーン商事株式会社を設立[2][3]。ボランタリー・チェーン「札幌丸正」として札幌市内に展開していた。「丸正」「丸正食品」という呼称も用いている。
ピークの1995年には71億7490万円の売上高を計上したが、その後は大手などとの競合により低迷していく。2006年頃からはチェーン参加企業の倒産が続いたことで不良債権が発生しさらに低迷を続ける。2008年1月には中心的な存在であった加盟店の株式会社カネ大マルミ屋が破産し[4]、2008年11月10日までに深澤食品が運営していた店舗が閉店した。これに伴う資金繰りの悪化から2008年11月12日には共同仕入をストップし、同19日に事業を停止[5]、のちに破産したことでチェーンとしての営業を終了した。
ロゴマーク
編集指導を受けた「新宿丸正」と似たロゴマークを使用しているが、新宿丸正が「新(正)宿」であるのに対し、札幌丸正のものは「札(正)幌」になっている。
ローマ字表記のものは配色も文字デザインも同一のものを使用している。
チェーン参加企業・店舗
編集運営店舗:北34条店(2021年9月30日閉店)、南7条店(2021年9月30日閉店)、南新琴似店(2009年12月31日閉店)
運営店舗:本町店(2015年12月27日閉店)、モエレ店(2008年11月24日閉店)、川北店(2008年11月15日閉店)
株式会社山一坂井商店
編集運営店舗:宮の沢店(2008年11月15日閉店)
株式会社深澤食品
編集2008年11月、すべての店舗を閉店を告知し、事業を終了した[6]。
運営店舗:南郷店(2008年11月10日閉店)、本通店(2008年11月10日閉店)、本郷店(2008年11月9日閉店)
株式会社カネ大マルミ屋
編集かつては「まるみ」の屋号を使い、まるみショッピングセンター石山店、まるみマート藤野店などの独自の店舗を展開していた[要出典]。
2008年1月15日、札幌地方裁判所において破産手続き開始決定がされた[4]。
南新琴似店は丸サ佐藤商店に運営を引き渡して継続されることとなる。
運営店舗:新琴似店(2008年1月15日閉店)、南新琴似店(2008年1月15日閉店)、石山店[要出典]
株式会社道上商店
編集運営店舗:
その他の企業によるもの
編集運営店舗:苗穂店、東札幌店、白石店、八軒店、真駒内店、菊水店
ボランタリーチェーン解消後
編集札幌丸正チェーン商事の破産によりボランタリーチェーンは解消されたが、チェーン参加企業のうち有限会社丸モ水森商店[7]と有限会社丸サ佐藤商店は独自で仕入れを行い独立する形で札幌丸正の屋号を使用して5店舗(南新琴似店、北三十四条店、本町店、モエレ店、南七条店)の営業を継続した。
しかし、丸モ水森商店は2015年12月27日に小売部門からの撤退し[8]、丸サ佐藤商店は全日食チェーンに加盟して[9][10]営業を続けていたが2021年9月に閉店した[11]。
出典・脚注
編集- ^ 『札幌の商い』札幌市教育委員会、1999年3月25日、228-229頁。
- ^ “丸正食品チェーン 札幌5店閉店へ 仕入れ、供給事業停止で”. 北海道新聞. 2008年11月13日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “[mixi]丸正について - 札幌白石区 | mixiコミュニティ”. mixi. 2022年4月14日閲覧。[出典無効]
- ^ a b “札幌スーパーマーケット情報 2008年1月の記事”. www.spk-super.com. 2021年6月22日閲覧。[出典無効]
- ^ “今すぐ!!北海道のニュースサイト BNN [Brain News Network - 食品スーパー「札幌丸正チェーン商事」が事業停止、事後処理を弁護士一任]”. 2008年11月19日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “札幌スーパーマーケット情報 2008年11月の記事”. www.spk-super.com. 2022年4月16日閲覧。[出典無効]
- ^ “札幌丸正食品 本町店”. marusho.marumo-welfare.com (2016年2月5日). 2016年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月14日閲覧。
- ^ “閉店の挨拶 - 札幌丸正食品 本町店”. marusho.marumo-welfare.com (2016年2月12日). 2016年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月14日閲覧。
- ^ “全日食会員サイト - 佐藤商店北34条店”. 2021年6月22日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “全日食会員サイト - 佐藤商店南7条店”. 2021年6月22日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “札幌から「丸正食品」がなくなる!地域密着スーパー継続断念、営業譲渡へ”. 北海道リアルエコノミー. 2022年1月6日閲覧。
外部リンク
編集- 丸正食品 札幌南7条店・北34条店 北海道札幌の食卓を新鮮に、お手頃にする食品スーパー - ウェイバックマシン(2021年6月27日アーカイブ分)