木曽福島会館
木曽福島会館(きそふくしまかいかん)は、長野県木曽郡木曽町福島本町にあった多目的ホール。1965年(昭和40年)に開館した。52年後の2017年(平成29年)6月末をもって閉館し、その後建物は解体された。建物の南側にはシダレザクラの古木が植えられており、毎年春には淡いピンク色の花を咲かせた[1]。
木曽福島会館 | |
---|---|
解体中の2017年12月 | |
情報 | |
状態 | 解体 |
開館開所 | 1965年 |
解体 | 2017年 |
所在地 |
〒397-0001 長野県木曽郡木曽町福島本町5787番地3 |
座標 | 北緯35度51分07.0秒 東経137度42分00.1秒 / 北緯35.851944度 東経137.700028度座標: 北緯35度51分07.0秒 東経137度42分00.1秒 / 北緯35.851944度 東経137.700028度 |
特徴
編集成人式や結婚式などの大規模イベント[2]、民謡・囲碁・英会話サークルなどの公民館活動に使用された[3]。2005年に木曽福島町など1町3村が合併して木曽町が発足する際には、木曽福島町の閉町式も木曽福島会館で行われている[4]。木曽町文化交流センターが開館するまでは木曽町教育委員会事務局が入っており[3]、館内に公民館図書室が設置されていた。2013年時点の年間利用者数は約2万人だった[3]。
歴史
編集1965年(昭和40年)、西筑摩郡福島町に木曽福島会館が開館した。1967年(昭和42年)には福島町と新開村と合併して木曽福島町が発足している。2005年(平成17年)には木曽福島町と日義村と開田村と三岳村が合併して木曽町が発足している。竣工から半世紀以上を経た木曽福島会館は老朽化が進行し、木曽町は1952年(昭和27年)竣工の木曽町役場木曽福島支所とともに建て替えを検討。木曽福島会館の後継施設となる多目的ホールや、木曽郡初の図書館が入る複合施設の建設を決定した。
2017年(平成29年)7月3日には木曽町文化交流センターが開館したため[5]、その前の6月末で木曽福島会館は閉館となり[6]、7月9日から7月23日には閉館記念イベントが開催された[2][6]。2017年末以降に解体が行われた[7]。12月4日には木曽広域消防本部が、解体中の建物を利用してドリルや削岩機による救助訓練を実施している[8]。
脚注
編集- ^ 「シダレ古木が変わらず満開 木曽福島会館の跡地」『市民タイムス』2018年4月13日
- ^ a b 「さようなら木曽福島会館 9日から閉館イベント」『市民タイムス』2017年7月5日
- ^ a b c 「木曽町8年・足元はいま(中) 複合施設の建設検討 事業投資、重み増す判断」信濃毎日新聞、2013年11月7日
- ^ 「木曽福島町で閉町式 田中町長が式辞 来月1日から木曽町に」『しんぶん赤旗』2005年10月24日
- ^ 「新たな交流拠点に喜びの声 木曽の複合施設オープン」『市民タイムス』2017年7月4日
- ^ a b 「木曽福島会館で9日から閉館行事 52年の歴史回顧」『中日新聞』2017年7月9日
- ^ 「木曽福島会館の解体進む」『市民タイムス』2018年1月11日
- ^ 「削岩機使って救助訓練 木曽広域が解体建物で」『市民タイムス』2017年12月5日
参考文献
編集- 木曽町木曽福島公民館『木曽福島公民館六十年の歩み』木曽福島町、2006年。
- 木曽福島町教育委員会『木曽福島町史 第3巻 現代編Ⅱ』木曽福島町、1983年。
- 木曽福島町制施行100周年記念事業実行委員会『写真集 飛躍100のあしあと 木曽福島町制施行百周年記念誌』木曽福島町、1993年。