有機テルル化合物
有機テルル化合物(ゆうきテルルかごうぶつ、英: Organotellurium compounds)は、テルル原子とアリル基やアルキル基、ビニル基、アルキニル基などが直結した化合物の総称である。
性質
編集一般的には有毒であり、揮発性のものは強い悪臭を持つ。同じ第16族元素である酸素、硫黄、セレンの有機化合物、特に有機セレン化合物に似た性質のものが多い。
2価、4価、6価のものが知られている。
製法
編集下記のような製法がある。
用途
編集有機超伝導体のドナー化合物であるテトラテルラフルバレン誘導体など、いくつかの化合物は有機合成反応剤として有用である。 リビングラジカル重合においても有効である[1] 内臓の造影剤としても研究されている。
脚注
編集参考文献
編集- 高本進、稲本直樹、中原勝儼、山崎昶『化合物辞典』(初版)朝倉書店、1997年11月20日。ISBN 4-254-14043-6。