月曜日は最悪だとみんなは言うけれど
『月曜日は最悪だとみんなは言うけれど』(げつようびはさいあくだとみんなはいうけれど)は、村上春樹編・訳によるアメリカ現代文学のアンソロジー。エッセイ・作家論・短編が収録されている。
月曜日は最悪だとみんなは言うけれど | ||
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著者 | D・T・マックス、村上春樹ほか | |
訳者 | 村上春樹 | |
イラスト | 村田篤司 | |
発行日 | 2000年4月30日 | |
発行元 | 中央公論新社 | |
ジャンル | 文芸評論、エッセイ、小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 上製本 | |
ページ数 | 260 | |
コード | ISBN 978-4120030055 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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概要
編集2000年4月30日、中央公論新社より刊行された。それぞれの訳文の前に、村上の長めの解説文が付されている。表紙の絵は村田篤司。装丁は渡辺和雄。
2006年3月、「村上春樹 翻訳ライブラリー」シリーズの一冊として新書化された。その際、村上のエッセイ「翻訳の寿命は、いったいどれくらいのものなのだろう」が新たに収録された。
本書のタイトルは、ブルーズ曲「ストーミー・マンデイ」(Stormy Monday)の歌詞の一節から取られている[1]。
収録作品
編集タイトル | 著者 | 初出 |
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誰がレイモンド・カーヴァーの小説を書いたのか? The Carver Chronicles |
D・T・マックス D. T. Max |
『中央公論』1999年2月号 |
グッド・レイモンド Personal History, Good Raymond |
リチャード・フォード Richard Ford |
『中央公論』1999年4月号 |
私の中のヴェトナム The Vietnam in Me |
ティム・オブライエン Tim O'Brien |
『中央公論』1999年6月号 |
ノガレス Nogales |
ティム・オブライエン Tim O'Brien |
『中央公論』1999年10月号 |
ルーン・ポイント Loon Point |
ティム・オブライエン Tim O'Brien |
『エスクァイア日本版』1993年10月号 |
ジョン・アーヴィングの世界 (改訂版) John Irving's (Revised) World |
ジョン・ポール・ニューポート John Paul Newport |
『中央公論』1999年9月号 |
私は……天才だぜ! I Am a...Genius! |
トム・ジョーンズ Thom Jones |
『中央公論』2000年2月号 |
シークレット・エージェント Secret Agent |
デニス・ジョンソン Denis Johnson |
訳し下ろし |
翻訳の寿命は、いったいどれくらいのものなのだろう | 村上春樹 | 「読売新聞」2006年1月12日夕刊 ※「村上春樹 翻訳ライブラリー」版のみ収録 |
脚注
編集- ^ トム・ジョーンズの2作目の短編小説集に収められた一編の中に、「ストーミー・マンデー」の歌詞が引用されていることによる。「They call it stormy Monday, but, Tuesday's just as bad」を村上は「月曜日は最悪だとみんなは言うけれど、火曜日だって負けずにひどい」と訳した。(本書 221頁)