月ヶ岡駅
かつて北海道樺戸郡月形町にあった北海道旅客鉄道の駅
月ヶ岡駅(つきがおかえき)は、北海道樺戸郡月形町字月ヶ岡にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)札沼線(学園都市線)の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲130209[2]。
月ヶ岡駅 | |
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駅全景(2019年7月) | |
つきがおか Tsukigaoka | |
◄中小屋 (2.8 km) (2.6 km) 知来乙► | |
所在地 | 北海道樺戸郡月形町字月ヶ岡 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 札沼線(学園都市線) |
キロ程 | 41.6 km(桑園起点) |
電報略号 | ツオ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1958年(昭和33年)7月1日[1] |
廃止年月日 | 2020年(令和2年)5月7日[報道 1] |
備考 |
無人駅 路線廃止に伴う廃駅 |
歴史
編集- 1958年(昭和33年)7月1日:日本国有鉄道(国鉄)札沼線の駅として開業[1][3]。旅客のみを取扱う駅員無配置駅[4]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承[1]。
- 1991年(平成3年)3月16日:札沼線に「学園都市線」の愛称を設定[報道 2][報道 3][5]。
- 1993年(平成5年):駅舎が焼失したため、同年に待合所としてログハウスが建設される[新聞 1]。
- 1996年(平成8年)3月16日:札沼線(学園都市線)のうち、当駅を含む石狩当別駅(現・当別駅) - 新十津川駅間でワンマン運転開始[5]。
- 2000年(平成12年):札沼線(学園都市線)のうち、当駅を含む桑園駅 - 石狩月形駅間に自動進路制御装置 (PRC) を導入[6]。
- 2018年(平成30年):待合所を改修[新聞 1]。
- 2020年(令和2年)
駅名の由来
編集所在地名から[3]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線を有していた地上駅。石狩当別駅が管理していた無人駅。ログハウス駅舎だった。
2020年5月7日の北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止にあたって、同日未明にホームに設置されていた駅名標が撤去された[新聞 5]。
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駅舎(2019年7月)
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待合室(2019年7月)
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ホーム(2019年7月)
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駅名標(2017年7月)
利用状況
編集- 2011 - 2015年(平成23 - 27年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[報道 5]。
- 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は2.8人[報道 6]。
- 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は2.8人[報道 7]。
- 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は3.4人[報道 8]、乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[報道 9]。
- 2015 - 2019年(平成27 - 令和元年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は3.2人[報道 10]。
駅周辺
編集民家が数軒あるのみ。
当駅廃止に伴う代替バス(月形当別線)停留所「月ヶ岡駅」が設置されている。月形方面は駅前ロータリー内、当別方面は国道上停留所に停車する[7]。
今後の予定
編集2021年(令和3年)2月に月形町が示した方針では、鉄路の記憶と風景を後世へ繋いでいくため、待合所・ホーム共に保存するとされている[8]。
隣の駅
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、24-25頁。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、220頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、52-53頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ 「札鉄二線に新駅開業」『交通新聞』交通協力会、1958年7月2日、1面。
- ^ a b 杉山茂「電化目前の学園都市線と専用気動車のこと」『鉄道ファン』第615号、交友社、2012年7月、27頁。
- ^ 『JRガゼット』2009年10月号、交通新聞社
- ^ “月形当別線 全体路線図”. 月形町. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “月形町札沼線鉄道跡地活用の基本方針(素案)” (PDF). 月形町. 2021年5月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月19日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ a b 『札沼線(北海道医療大学・新十津川間)の鉄道事業廃止届の提出について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2018年12月21日。オリジナルの2018年12月24日時点におけるアーカイブ 。2018年12月24日閲覧。
- ^ 『札沼線(学園都市線)の電化について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2009年9月9日 。2009年9月14日閲覧。
- ^ 『札沼線(学園都市線)の電化開業時期について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2011年10月13日 。2011年10月17日閲覧。
- ^ 『札沼線(北海道医療大学・新十津川間)最終運行について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年4月16日。オリジナルの2020年4月16日時点におけるアーカイブ 。2020年4月16日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年12月10日閲覧。
- ^ 「札沼線(北海道医療大学・新十津川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道株式会社、2017年12月8日 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「札沼線(北海道医療大学・新十津川間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、2018年7月2日。オリジナルの2017年12月31日時点におけるアーカイブ 。2018年7月4日閲覧。
- ^ “札沼線(北海道医療大学・新十津川間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ “札沼線(北海道医療大学・新十津川間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人未満の線区(「赤色」「茶色」5線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
新聞記事
編集- ^ a b “JR札沼線月ケ岡駅の待合所、町発信の拠点に 特産品販売所9日オープン 町内外から集客増期待 野菜販売、イベントも”. 北海道新聞社. (2018年6月9日). オリジナルの2018年12月17日時点におけるアーカイブ。 2018年6月9日閲覧。
- ^ “札沼線・北海道医療大学―新十津川 20年5月7日に廃止”. 北海道新聞. (2018年12月8日). オリジナルの2018年12月17日時点におけるアーカイブ。 2018年12月8日閲覧。
- ^ “札沼線廃止、21日にも届け出 JR、沿線4町と覚書調印”. 北海道新聞. (2018年12月21日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。 2018年12月23日閲覧。
- ^ “JR札沼線、北海道医療大学-新十津川間が廃止へ 2020年5月、地元と合意”. 毎日新聞. (2018年12月20日). オリジナルの2018年12月23日時点におけるアーカイブ。 2018年12月23日閲覧。
- ^ “札沼線静かに廃止 新十津川-道医療大 駅名標を撤去”. 北海道新聞. (2020年5月7日). オリジナルの2020年5月14日時点におけるアーカイブ。 2020年5月14日閲覧。