最後の恋
『最後の恋』(さいごのこい)は、連続ドラマとしてはTBS系列の金曜ドラマ枠(毎週金曜日22:00 - 22:54)で1997年7月11日から9月19日まで放送された日本のテレビドラマ。北川悦吏子脚本。主演は中居正広と常盤貴子。それに先駆け、同年5月12日に同じTBSで『月曜ドラマスペシャル』で放送された萩原健一主演の同名ドラマも存在したが、こちらは村松友視原作の同名小説をドラマ化した物であり、全くの別内容である。
最後の恋 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
脚本 | 北川悦吏子 |
演出 |
生野慈朗 横井直行 片山修 近藤誠 |
出演者 |
中居正広 常盤貴子 |
オープニング |
小田和正 「伝えたいことがあるんだ」 |
製作 | |
プロデューサー | 貴島誠一郎 |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1997年7月11日 - 9月19日 |
放送時間 | 金曜日22:00 - 22:54 |
放送枠 | 金曜ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
1997年12月22日から12月26日には、『最後の恋 完全保存版』として、全4回にわたる総集編を放送した。また、このドラマは脚本家の北川が、中居正広で恋愛ドラマを書きたいと懇願し実現したもので[1]、中居にとって初めての恋愛ドラマだった。このドラマを原作として1997年に角川書店からノベライズ単行本が刊行され、その後、角川文庫にも所収されている。
内容
編集弟の手術代のためにホテトル嬢になった女と、そのことを知った医学生の、切なくてピュアな恋物語。
医学部6年生の夏目(中居正広)は、同じポリクリ仲間の美紗子(細川直美)に、デートの約束をすっぽかされる。そこに、「女、買わない?」と声をかけてきたのがアキ(常盤貴子)だった。数日後、2人は夏目のいる大学病院で再会する。
キャスト
編集医学部6年の医者の卵。アキの弟である潤と仲良し。後にアキと恋仲になる。一度アキと別れるも最終的には結ばれる。最終回で国家試験に合格し、医者になる。
篠崎アキ - 常盤貴子
幼い頃、両親が蒸発。弟・潤と2人で孤児院で育った。孤児院を出たあとはニートを経て、潤の治療費を稼ぐために、パチンコ店でのアルバイトの他にホテトル嬢をしていた。そんな時夏目と出会い、恋におちる。その後、夏目の通っている大学の附属病院で看護助手として働き始めるも、ホテトル嬢をしていた過去がバレてしまい退職。同時に夏目とも別れ、仙台の病院で看護師を目指し看護助手として勤務する。最終的には夏目と結ばれる。
佐田正一 - 袴田吉彦
アキがバイトするパチンコ屋の店員でアキとは高校の悪仲間。アキのことが好きで自称・アキの親代わり。最終回でパチンコ屋店長となる。
呉林美紗子 - 細川直美
夏目と同じ大学に通う医学部6年。ニックネームは「姫」。夏目のことが好き。父親は大学教授で夏目の父・敏夫と学生時代の同級生。
山崎健二 - 鈴木一真
夏目、美紗子の同級生。あだ名はジジイ。何度か浪人している。美紗子のことが好き。アキの過去を聞いてアキを襲った事がある。
西田幸子 - 西尾まり
アキの友達でアキと同じ施設で育った。飲食チェーンで働いていたがアキと同じパチンコ屋で働き始める。アキからは「さっちん」と呼ばれている。3話からの出演。
アキの弟。心臓病で入院中。退院後は静岡へ養子に行くが、死去。将来の夢はパイロットになることであった。
斉藤麗子 - 神保美喜
アキが所属していた高級エスコートクラブ「ROYAL STAFF」のオーナー。後に店が摘発され逃亡する。
夏目敏夫 - 伊東四朗(第7話と第8話のみの出演)
夏目の父親。地方の高校の教頭をしている。夏目と美紗子を結婚させたがっている。
牧原 - モト冬樹
アキが売春をした客で後に夏目から殴られた相手。
スタッフ
編集- プロデュース - 貴島誠一郎
- 脚本 - 北川悦吏子
- 演出 - 生野慈朗、横井直行、片山修、近藤誠
- 主題歌 - 小田和正「伝えたいことがあるんだ」
- 挿入歌 - YEN TOWN BAND「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」(第1話)、小田和正「愛の唄」(第5話)
放送日程
編集各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 | |
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第1話 | 1997年7月11日 | 売春 | 生野慈朗 | 19.0% | |
第2話 | 1997年7月18日 | 僕が君を守る | 16.0% | ||
第3話 | 1997年7月25日 | 会いたくて… | 横井直行 | 17.7% | |
第4話 | 1997年8月1日 | 初めてのキッス | 片山修 | 16.4% | |
第5話 | 1997年8月8日 | ふたりの夜 | 生野慈朗 | 12.5% | |
第6話 | 1997年8月15日 | 天国の涙 | 14.5% | ||
第7話 | 1997年8月22日 | 忍び寄る過去 | 横井直行 | 17.2% | |
第8話 | 1997年8月29日 | 愛が壊れる | 17.2% | ||
第9話 | 1997年9月5日 | 別れ | 近藤誠 | 17.2% | |
第10話 | 1997年9月12日 | 新しい愛 | 生野慈朗 | 17.2% | |
最終話 | 1997年9月19日 | 祈り | 20.4% | ||
平均視聴率 16.8%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
受賞歴
編集- 第14回ザテレビジョンドラマアカデミー賞
- 最優秀作品賞
- 主演男優賞(中居正広)
- 主演女優賞(常盤貴子)
- 主題歌賞(小田和正)
- 新人俳優賞(川岡大次郎)
(※参考)『最後の恋』単発ドラマ
編集1997年5月12日にも『月曜ドラマスペシャル』で『最後の恋 単身赴任課長が愛した女は人妻だった!妻子持ちの管理職ギリギリの選択』のタイトルで放送された。
- キャスト
関連商品
編集- 「最後の恋」DVD-BOX
脚注
編集- ^ “Twitter / 北川悦吏子: 私が懇願して書かせてもらったのは、実は、スマップの中居くんです。「最後の恋」という作品でした。 ...”. 2016年4月8日閲覧。
- ^ 当時は新人俳優だったためか、番組初期ではテロップにも(新人)の表記が付加されていた。なお川岡は本作と同時期にフジテレビで放送されていた『ビーチボーイズ』にも掛け持ちで出演している。
外部リンク
編集TBS 金曜ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ふぞろいの林檎たちⅣ
(1997.4.11 - 1997.7.4) |
最後の恋
(1997.7.11 - 1997.9.19) |
青い鳥
(1997.10.10 - 1997.12.19) |