最後の帰郷
『最後の歸郷』(さいごのききょう)は、1945年(昭和20年)7月26日に公開された 戦争映画・国策映画。原作は菊池寛。特攻隊兵士が出発前の数日を郷土の肉親と共に送る。劇中特攻機として三式戦闘機飛燕の実機が登場する。公開前の同年7月22日に情報局国民映画として選定された[1]。
最後の歸郷 | |
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監督 |
田中重雄 吉村廉 |
脚本 |
八田尚之 永見隆二 小石栄一 |
出演者 |
宇佐美淳 宮崎準之助 花布辰夫 |
音楽 | 服部正 |
撮影 |
青島順一郎 高橋通夫 |
製作会社 | 大映 |
公開 | 1945年7月26日 |
上映時間 | 68分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
あらすじ
編集航空基地では水戸中尉以下6人の隊員が特攻訓練に励んでいた。遂に出撃の日が決まり、隊員たちは特別休暇の名目でそれぞれ故郷へ帰省し、親族や許嫁に最後の別れを伝える。栗原軍曹の家では、許嫁お繁との祝言の準備が進められていた。片野伍長は母の涙を見るのが耐え難いと、基地に残って愛機の整備に余念がなかった。
出演者
編集陸軍特別攻撃隊
編集- 水戸中尉 - 宇佐美淳
- 濱村少尉 - 宮崎準之助
- 宮本准尉 - 花布辰夫
- 栗原軍曹 - 若原雅夫
- 森軍曹 - 光山虎夫
- 片野伍長 - 片山明彦
- 山本伍長 - 押本映治
- 部隊長 - 海原鴻
- 槇田中尉 - 佐伯秀男
- 三上軍曹 - 鳴海淨
- 佐々木上等兵 - 山田春夫
- 吉田上等兵 - 飛田喜三
- 女子挺身隊員 - 岩田芳枝
隊員の家族
編集- 宮本准尉の母 - 村田知栄子
スタッフ
編集- 原作: 菊池寛
- 監督: 田中重雄、吉村廉
- 脚本: 八田尚之、永見隆二、 小石栄一
- 撮影: 青島順一郎、高橋通夫
- 音楽: 服部正
- 撮影: 青島順一郎、高橋通夫
- 美術: 柴田篤二
- 録音: 西井憲一
脚注
編集- ^ 大映株式会社 編『大映十年史』 1951年10月
関連項目
編集- 特別攻撃隊
- 神風特別攻撃隊
- 俺は、君のためにこそ死ににいく(陸軍特別攻撃隊を題材にした、石原慎太郎の作品)
- 永遠の0(神風特別攻撃隊を題材にした、百田尚樹の作品)
参考文献
編集- Peter Brown High『帝国の銀幕 : 十五年戦争と日本映画』1996年 368頁
- 大映株式会社 編『大映十年史』 1951年10月
- 一般財団法人・月丘映画財団 最後の帰郷(1945年)