最上川司
最上川 司(もがみがわ つかさ、年齢非公開)は、日本の演歌歌手。世界初の“ヴィジュアル系演歌歌手”として話題となっている[1][2]。2017年時点では、氷川きよし、福田こうへいに続く若手男性演歌歌手の1人として注目されている[3]。山形県河北町出身[2]。誕生日は3月6日[4]。
略歴
編集父親の影響で幼い頃から演歌の魅力に引かれていた[5]。小学校低学年の頃に出場したカラオケ大会の司会を務めていた大泉逸郎から歌を褒められた[2][6]。その後、大泉は『孫』で第51回NHK紅白歌合戦に出場を果たす。これが原動力となり、大泉同様に「紅白に出場する」ことが最上川の目標の1つとなっている[6]。細川たかしも幼いころからのあこがれの対象であり、デビュー後に「北酒場」を細川とデュエットする機会に恵まれている[7]。
中高校時代は吹奏楽部に所属していたが、思春期特有の気恥ずかしさもあって人前で演歌を歌う機会は減った[7]。高校になるとX JAPANへの憧れからロックに目覚め[2][5][7]、ドラムを始め、プロ志向となる[7]。ヴィジュアル系ロックバンドD'espairsRayでドラマーTSUKASA(つかさ)として活動する[5]。
2011年にD'espairsRayが解散し、改めて演歌を歌いたいと思った最上川は作詞作曲、歌の練習に取り組むが、本格的な演歌歌手には対抗できないと挫折する[2]。そんな時に、THE MICRO HEAD 4N'Sに誘われて再びドラマーとして参加する。
THE MICRO HEAD 4N'Sでの活動開始後、半年ほど経った時にリーダーのkazuyaに演歌志望だったことを打ち明けると、kazuyaは「面白い。バンドもやりながら頑張れ」と後押しをした。このことから、デビュー曲「まつぽいよ」が出来上がる[2]。2015年6月10日にシングル「まつぽいよ」をリリースし、演歌歌手としてデビューした[8]。
なお、演歌しか歌ってこなかったこともあり、自身が歌うとこぶしが回るため、バンド活動では歌唱を封印している[8]。
芸名は地元である山形県の最上川にちなんで、自らが命名している[8]。
山形県のラジオ番組のレギュラーや、地元の自動車販売会社のCM出演もあり、山形での知名度は特に高い[1]。
2017年6月11日には、ホテルメルパルク東京で初のディナーショー『最上川 司デビュー2周年記念ディナーショー 〜愛と浪漫をすこだま君に〜』を開催した[9]。
2018年、出身地であり河北町の名物料理冷たい肉そばの持ち帰り製品化を「かほく冷たい肉そば研究会」と共に行い、テーマソング「司の冷たい肉そば音頭」を制作すると共に河北町で撮影したミュージックビデオを公開した[10]。翌2019年には持ち帰り製品と「司の冷たい肉そば音頭」のCDが河北町のふるさと納税返礼品となった[11]。
2019年6月12日にNHKホールで開催された純烈のライブに真田ナオキと共に1日限りの純烈メンバーとして参加し、「司の冷たい肉そば音頭」「君の胸の中に」などを披露する[12][13]。
2021年には1月から12月の毎月、家族をテーマとしたオリジナルの新曲12曲をYouTubeで公開した[14][15]。
2023年、所属レコード会社を日本クラウンに移籍する[7]。
最上川司のファンのことを「モガリスト」、スタッフや関係者を「最上川軍」と呼んでいる[15]。
ディスコグラフィ
編集シングル
編集- まつぽいよ
- ひとひらの桜
- 君の胸の中に
- 2016年10月12日
- 作詞・作曲:松本哲也
- 収録曲(初回盤):君の胸の中に/あいたいよ/君の胸の中に・あいたいよ(オリジナルカラオケ)【DVD】一周年記念演歌歌謡ショー~真昼の月と闇夜の花~ダイジェスト映像
- 収録曲(通常盤):君の胸の中に/今は花/君の胸の中に・今は花(オリジナルカラオケ)
- 司の冷たい肉そば音頭
- 2018年8月1日
- 作詞:最上川司、作曲:新屋豊
- 冷たい肉そばテーマソング。河北町でMVの撮影が行われ、河北町の祭囃子チームと公募された河北町の有志約60名が参加している[10]。
- 食べる「そば」と「近く」の意味の「そば」を掛け言葉にしたコミカルな歌詞である[17]。
- 収録曲(初回盤):司の冷たい肉そば音頭/日本のおばけだよ/司の冷たい肉そば音頭・日本のおばけだよ(オリジナルカラオケ)【DVD】演歌歌謡ショー~ただいま故郷!まつぽい山形ぽいぽいぽい~ダイジェスト映像/司の冷たい肉そば音頭(MV)/司の冷たい肉そば音頭(振り付け指南ビデオ)
- 収録曲(通常盤):司の冷たい肉そば音頭/恋の街/司の冷たい肉そば音頭・恋の街(オリジナルカラオケ)
- 飛んでけ花笠
アルバム
編集- 奥の唄道
- ゴールデン☆ベスト 最上川 司
- 2017年11月22日
- まつぽいよ
- 北国の春(千昌夫)
- みちのくひとり旅(山本譲二)
- みそ汁の詩(千昌夫)
- さくらんぼ恋唄
- デジタル慕情
- 北酒場(細川たかし)
- 恋の霞城
- ひとひらの桜
- 最上川慕情
- 今は花
- あいたいよ
- 君の胸の中に
- 2017年11月22日
- 百歌繚乱~もがちゃんねるベストプラスワン~
- 2022年5月25日
- 月山
- ぽつり
- 気性天気図
- 王将茨道
- ラブラカタブラ
- MU・GA・SA・RI
- 天の川
- 夏なみだ
- 蝶のブローチ
- 蛙の子は帰る
- 神輿
- PM10:00
- 雪あかり
- 2022年5月25日
12ヵ月連続新曲
編集2021年1月から「家族」をテーマとした最上川自身の作詞作曲によるオリジナル新曲12曲を同年12月までの毎月、YouTube「もがちゃんねる」にて公開した。
- 蛙の子は帰る[18]
- コロナ禍で帰郷したくてもなかなかできない状況で、自分の元気な姿を見せて親孝行したいという願いを込めた曲。
- 雪あかり[19]
- 月山志津温泉で冬季開催のイベント「雪旅籠の灯り」の写真からイメージが広がった。将来の家族を思い描きながらも失恋に崩れた女性の儚い夢を歌う。
- 月山[20]
- 両親を月山にみたてた曲。
- 気性天気図[21]
- 『みんなのうた』みたいな大人も共感できる子供向けの曲として制作された。
- ぽつり[22]
- 上京して20年が経ち、自分の夢を応援してくれる親と夢の途中でもがく自分自身を歌うが、切なくならずにダンスチューンな曲となった。
- MU・GA・SA・RI[23]
- 結婚をテーマとした花嫁目線の曲。
- ラブラカタブラ[24]
- 自身のファンを「家族」とみなして愛を歌う曲。曲題はアブラカダブラから。
- 夏なみだ[25]
- 以前から最上川が気に入っていたサビのメロディーであり、2019年には自身のディナーショーで披露したこともある。当初は、恋人との別れを経験しても優しくなれるという「今は花」と類似した内容であった。コロナ禍で亡くなった著名人や最上川自身の周囲でも亡くなった人がいたことで、その気持ちも歌詞の中に込めた。
- 蝶のブローチ[26]
- 最上川の母の誕生月に合わせて、母への感謝の気持ちを込める。歌詞の内容は全て実話である。
- 神輿[27]
- 曲は2015年にできてていたが、コロナ禍の現在からあらゆる意味で復活を祈願して歌詞を乗せた。
- 王将茨道[28]
- PM10:00(ピーエムじゅうじ)[14]
- 上京したばかりの若者が田舎暮らしのリズム(午後10時には就寝するなど)が抜けきれずに東京にのまれてしまうというような歌を真剣な要素とコメディな要素とを織り交ぜて歌い上げるムード歌謡。
レギュラー出演
編集関連項目
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b “最上川司、世界初の“ビジュアル系演歌歌手”として山形に凱旋”. サンスポ (2016年12月18日). 2017年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “ビジュアル系演歌歌手 最上川 司さん”. 山形県庁 (2015年11月6日). 2017年12月12日閲覧。
- ^ 川崎浩 (2017年5月22日). “歌唱に神経、共感に/歌詞を大切に集中”. 毎日新聞夕刊 2017年12月12日閲覧。
- ^ “最上川司、今年も3月に生誕祭イベント開催決定”. 全日本歌謡情報センター (2019年1月25日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b c “森昌子がワンオクTaka子育てエピソード披露、V系演歌歌手・最上川司の意外な素顔も”. 音楽ナタリー (2015年8月27日). 2017年12月12日閲覧。
- ^ a b c d “「最上川司」ビジュアル系演歌歌手ブレイク!山形なまりでハデハデ衣装とメイク”. J-CAST (2015年8月21日). 2017年12月12日閲覧。
- ^ a b c d e f 小山理絵 (2023年6月28日). “ビジュアル系演歌歌手・最上川司 V系と演歌の二刀流8年 移籍後初の新曲「飛んでけ花笠」で飛躍へ/インタビュー”. サンスポ. p. 1. 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b c ““V系演歌歌手”最上川司、異色の両立で飛躍誓う”. オリコン (2015年6月3日). 2017年12月12日閲覧。
- ^ “最上川 司、初のディナーショー開催「新しいシーンを作っていきたい」”. BARKS (2017年6月12日). 2017年12月12日閲覧。
- ^ a b c ““ビジュアル系演歌歌手”最上川司、地元山形「冷たい肉そば」の開発に着手”. 音楽ナタリー (2018年7月11日). 2018年10月9日閲覧。
- ^ “ヴィジュアル系演歌歌手・最上川司の「冷たい肉そば」ふるさと納税返礼品に”. 音楽ナタリー (2019年2月6日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ 鈴木健.txt. “<純烈物語>最後の大江戸温泉ライブに来られなかった最前列のファンへ思いを届けて<第117回>”. 日刊SPA!. 2022年2月26日閲覧。
- ^ “純烈のNHKホールだよ(秘)大作戦 DVD”. NHKエンタープライズ. 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b “最上川司、12ヵ月連続新曲の第12弾は東京にのまれるカッコ悪い男のムード歌謡”. 全日本歌謡情報センター (2022年1月7日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ a b 小山理絵 (2023年6月28日). “ビジュアル系演歌歌手・最上川司 V系と演歌の二刀流8年 移籍後初の新曲「飛んでけ花笠」で飛躍へ/インタビュー”. サンスポ. p. 2. 2024年4月9日閲覧。
- ^ “最上川 司、亡き祖父への想いを桜に重ねた新作「ひとひらの桜」リリース”. BARKS (2015年12月28日). 2018年6月14日閲覧。
- ^ 『<冷たい肉そば>ご当地音頭でPR 地元出身のビジュアル系演歌歌手・最上川さん』(プレスリリース)河北新報、2018年8月18日 。2018年10月9日閲覧。
- ^ “最上川司、家族がテーマの12ヵ月連続新曲リリース&第一弾は故郷を想い自身で作詞作曲”. 全日本歌謡情報センター (2021年1月23日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司 12ヵ月連続新曲の2月曲「雪あかり」公開、コメント&インタビュー到着”. 全日本歌謡情報センター (2021年2月12日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司 12ヵ月連続新曲の3月曲「月山」公開、コメント&インタビュー到着”. 全日本歌謡情報センター (2021年3月30日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司 12ヵ月連続新曲の4月曲「気性天気図」公開、6周年記念コンサート開催”. 全日本歌謡情報センター (2021年5月4日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司、新曲12ヵ月連続発表の第5弾「ぽつり」に込めた思いとは”. ROCKの総合情報サイトVif (2021年6月4日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司、花嫁目線の新曲「MU・GA・SA・RI」公開「少しでもハッピーな気持ちをお届けしたいです」”. 全日本歌謡情報センター (2021年7月10日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司、12ヵ月連続新曲の第7弾「ラブラカタブラ」に込めた思いとは”. ROCKの総合情報サイトVif (2021年8月8日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司、新曲12ヵ月連続発表の第8弾「夏なみだ」は最愛の人を亡くしてしまった人のうた”. ROCKの総合情報サイトVif (2021年9月6日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司、12ヵ月連続新曲の第9弾で母に捧げる「蝶のブローチ」公開「言えない“ありがとう”を歌が伝えてくれる」”. 全日本歌謡情報センター (2021年10月2日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “【最上川司】12ヵ月連続でリリースする。第10弾となる10月の楽曲「神輿」公開にあたり、コメントとインタビューが到着!!”. club Zy. (2021年11月4日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司、12ヵ月連続新曲の第11弾は地元・天童市名物 将棋の駒イメージのド演歌”. 全日本歌謡情報センター (2021年11月22日). 2022年2月26日閲覧。
- ^ “最上川司とSHUN.のさすけねぇ~ラジオ!”. 山形放送. 2021年3月25日閲覧。
外部リンク
編集- 最上川司 公式頁
- TSUKASA & 最上川 司 (@tsukasa_tmh4ns) - X(旧Twitter)
- 最上川 司|TSUKASAオフィシャルブログ「琥珀の記」 - Ameba Blog
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