曲雲霞(きょく うんか、Qu Yunxia, 1972年12月25日 - )は、中華人民共和国遼寧省大連市出身の陸上競技選手。1992年バルセロナオリンピック女子1,500mの銅メダリストである。身長163cm、体重55kg。

獲得メダル
陸上競技
オリンピック
1992 バルセロナ 1500m
世界陸上競技選手権
1993 シュトゥットガルト 3000m

曲雲霞は、中国の陸上コーチ馬俊仁が率いる「馬軍団」に所属していた選手である。彼女は翌年の世界陸上選手権にも出場し、3,000mで金メダルを獲得している。このときは銀メダル銅メダルも馬軍団所属の中国選手が獲得し表彰台を独占した。また、1,500mと10,000mでも馬軍団の劉冬王軍霞が優勝し、女子中長距離3種目を制した。

同じ年に開催された、第7回全国運動会で、曲雲霞は1,500mで3分50秒46の世界新記録を樹立した。これは、1980年ソ連タチアナ・カザンキナが持っていた当時最古の世界記録を13年ぶりに更新するものであった。この記録は2015年ゲンゼベ・ディババに更新されるまで22年間世界記録であった。

曲雲霞の世界記録が、他選手の記録と比較してあまりにも突出していることから、以後たびたび曲に対するドーピング疑惑が囁かれている。曲らが所属していた馬軍団ではこれについて、選手たちに漢方薬冬虫夏草を飲ませていたからと主張している。

2016年2月、香港の新聞サウスチャイナ・モーニング・ポストは、1995年に中国の作家が王軍霞から「大量の違法薬物を何年も服用させられたのは事実だ」と記した手紙を受け取り、その手紙の写真をテンセントのサイトに今月掲載したと報じた[1]。この作家は当時馬軍団の薬物疑惑を調査しており、手紙には他の選手9人の署名も記されていた[1]。報道に対して国際陸上競技連盟は、「まず手紙が本物であることを確かめなければならない」と中国陸上競技連盟に協力を依頼した上で、事実関係調査を始める意向と伝えられている[1]

自己ベスト

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  • 1,500m - 3分50秒46(1993年)元世界記録
  • 3,000m - 8分12秒18(1993年)
  • マラソン - 2時間24分32秒(1993年)

脚注

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外部リンク

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先代
タチアナ・カザンキナ
女子1500m世界記録
1993年9月11日 - 2015年7月17日
次代
ゲンゼベ・ディババ