時計 (ロス・トレス・カバジェロスの曲)
ロス・トレス・カバジェロスの曲
「時計」(とけい、スペイン語: El Reloj)は、メキシコの作曲家で歌手でもあるロベルト・カントラルが、自身をメンバーとする音楽トリオ、ロス・トレス・カバジェロス(Los Tres Caballeros; 三人の騎士)のために作った、ボレロのスタイルによる楽曲である。
「時計 (El Reloj)」 | ||
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ロス・トレス・カバジェロスのラテン曲 | ||
リリース | 1957年 | |
ジャンル | ボレロ | |
作曲者 | ロベルト・カントラル | |
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概要
編集カントラルは1956年、ワシントンDCのポトマック川の河畔で、ロス・トレス・カバジェロスのアメリカ・ツアーの終わりに本作を作曲した。ツアー中、カントラルは翌朝ニューヨークに戻らなければならなかった、ショーに参加していた少女の一人と関係を作った。この時、最後の逢瀬の休憩室にあった時計の存在が、カントラルにインスピレーションを与えた。些細な出来事であったが、それは深い愛の曲を製作するに充分であった[1][2]。
ロス・トレス・カバジェロスは1957年に本作を初演し、すぐに成功を収めた。それ以来、この曲は様々な言語に訳して歌われている[3]。
重病を患っていたカントラルの妻を診察した医者が、不運の知らせをカントラルに告げたある夜にこの曲が完成された、という都市伝説も存在する[4]。
カヴァー
編集スペイン語(オリジナル)
編集- ホセ・ホセ
- トリニ・ロペス
- ホルヘ・バルデス
- ルーチョ・ガティカ
- イル・ヴォーロ
- ロス・パンチョス
- ホセ・フェリシアーノ
- ファン・ダリエンソ
- アントニオ・プリエート
- アルマンド・マンサネーロ
- ニール・セダカ
- ルイス・ミゲル
日本語
編集日本語詞:かもまさる
- グラシェラ・スサーナ
- あおい輝彦「時計をとめて」 - ジャニーズのシングル(青井輝彦名義でソロ歌唱、1966年)、アルバム『二人の世界/あおい輝彦の青春』(1971年)
- ジャニーズ事務所の後輩グループによって歌い継がれている。
- 安奈淳
- 江利チエミ
- 菅原洋一
- 水原弘
日本語詞:なかにし礼
脚注
編集- ^ Berlanga, Ángel (2010年8月18日). “La muerte del autor” (スペイン語). Página 12. 2019年9月16日閲覧。
- ^ Brown, Ricardo (2009年10月23日). “Perdonen mi cursilería” (スペイン語). Ricardo Brown.blogia.com. 2019年9月16日閲覧。
- ^ Adrián, Vogel. “Un siglo de canciones 80: "El reloj"” (スペイン語). El Mundano. 2019年9月16日閲覧。
- ^ Fabricio, Cifuentes. “La historia del bolero "El reloj" de Roberto Cantoral” (スペイン語). Mañanísima. 2019年9月16日閲覧。