明王院 (阿波市)

徳島県阿波市にある寺院

明王院(みょうおういん)は、徳島県阿波市阿波町に位置する高野山真言宗寺院である。山号は磨日山、本尊は不動明王阿弥陀如来である。四国三十六不動尊霊場第2番札所

  • 御詠歌:ありがたや 吉野川辺の 磨日山 ゆかりもふかき 南無不動尊
明王院
本堂と河津桜
所在地 徳島県阿波市阿波町谷島22
位置 北緯34度4分45.8秒 東経134度15分43.3秒 / 北緯34.079389度 東経134.262028度 / 34.079389; 134.262028座標: 北緯34度4分45.8秒 東経134度15分43.3秒 / 北緯34.079389度 東経134.262028度 / 34.079389; 134.262028
山号 磨日山
院号 明王院
宗派 高野山真言宗
本尊 不動明王
阿弥陀如来
創建年 830年頃(天長年間)
開基 空海
正式名 磨日山 慈眼寺 明王院
札所等 四国三十六不動尊霊場第2番
法人番号 9480005003231 ウィキデータを編集
明王院 (阿波市)の位置(徳島県内)
明王院 (阿波市)
テンプレートを表示

概要

編集
 
鐘楼門

境内からは吉野川の堰堤が見渡せ開放的であり、本堂背後の小山には石仏や五輪塔があり歴史を感じさせる。春には数種の桜の花が咲き誇る。当寺本尊の不動明王は鼠不動と云われ米を食い荒らすネズミを追い払い、豊作への願いが込められ、厄除祈願、学業成就にも霊験あらたかといわれる[1]

  • 鼠不動のいわれ:伝えによると、昔、お供えしていた仏飯がネズミに食され、その御下がりを頂いていた寺男がお不動さんにネズミに食されないようにと祈願したところ、翌朝、お不動さんの剣にネズミが刺さっていて、以降、仏飯が食べられることがなくなったという。それを聞いた近郊の人々が鼠不動というようになり、御札を受けに来るようになった。(先々代住職大我和尚の伝えによる)

歴史

編集

830年頃(天長年間)に空海によって吉野川の渡し舟「谷島渡し」の舟着場付近に一宇を創建。室町時代には藩主・細川氏の祈願所になる。 1543年天文13年)の吉野川の大洪水により、本堂などが流失、本尊などの仏像は川島城に流れつき、長楽寺に一時安置された。

1622年元和8年)に現在地に再興。中本寺の格式を与えられ、旧阿波郡麻植郡の寺務を統括。

伽藍

編集
 
持仏堂
  • 鐘楼門
  • 本堂:不動明王
  • 持仏堂:阿弥陀如来
  • 庫裡

交通

編集

前後の札所

編集
四国三十六不動霊場
1番 大山寺 --(21.5km)-- 2番 明王院 --(11.5km)-- 3番 最明寺

脚注

編集
  1. ^ 「お不動さま巡拝 四国三十六不動霊場」29ページ 石川達司・著 2015年12月20日発行

参考文献

編集

外部リンク

編集