旧坂東家住宅見沼くらしっく館
埼玉県さいたま市見沼区にある博物館
旧坂東家住宅見沼くらしっく館(きゅうばんどうけじゅうたく みぬまくらしっくかん)は、埼玉県さいたま市見沼区にある、古民家を活用した博物館である。
旧坂東家住宅見沼くらしっく館 | |
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施設情報 | |
前身 | 坂東家住宅 |
専門分野 | 民俗資料 |
延床面積 | 87坪 |
開館 | 1996年(平成8年)4月16日 |
所在地 |
〒337-0024 日本埼玉県さいたま市見沼区片柳1266-2 |
位置 | 北緯35度54分22.3秒 東経139度41分26.8秒 / 北緯35.906194度 東経139.690778度座標: 北緯35度54分22.3秒 東経139度41分26.8秒 / 北緯35.906194度 東経139.690778度 |
アクセス | 大宮駅東口より国際興業バス「浦和学院高校行き」「さいたま東営業所行き」「浦和美園駅行き」で、「三崎台」下車 |
外部リンク | 旧坂東家住宅見沼くらしっく館 |
プロジェクト:GLAM |
建築
編集坂東家住宅は江戸時代後期に3時期に分けて建てられた民家で、床上部分はほぞ穴の墨書により1857年(安政4年)の建築であることが分かっている。土間部分はこれより古く、裏手の八畳間は比較的新しいが、建築時期に大きな隔たりはないと考えられている。茅葺の平屋の寄棟造で、正面に式台の付いた玄関、その奥に六間をもつ。向かって右手にあたる東側には土間や厩舎、西側奥には便所や湯殿を備える[1]。1991年(平成3年)10月3日には、当時の大宮市の有形文化財に指定された[2]。一度解体されたのちにほぼ同位置に復元され、1996年(平成8年)3月31日に落成式を挙行[3]。同年4月16日[4]に博物館として開館した[5]。
坂東家
編集坂東家初代の助右衛門尚重は紀伊国(現在の和歌山県)加田村の出身で、1675年(延宝3年)に江戸で暮らす傍ら見沼の一角に入江新田を開発したが、下流の村の反対にあい1718年(享保3年)、2代目四郎左衛門尚政の時に元の溜池に戻した。徳川吉宗は新田開発を推奨し、3代目助右衛門尚常は入江新田の再開発を幕府に願い出て、65町2反あまりを新田として開発。屋号を取り「加田屋新田」と命名した。坂東家住宅が建てられたのは10代目助次郎の時で、13代目新助、14代目貞市は大正から昭和にかけて北足立郡片柳村の村長を務めた[6]。
展示内容
編集解体調査の際に発見された一分銀、郷土玩具などの民俗資料、軒菖蒲や正月飾りなど年中行事に関する展示や、工芸教室や落語会などの催し物が行われる。入場は無料であるが、工芸教室は材料費が必要となる場合がある。原則、月曜休館[7]。
脚注
編集- ^ “旧坂東家住宅”. さいたま市教育委員会 (2013年12月24日). 2017年5月28日閲覧。
- ^ “文化財紹介 旧坂東家住宅”. さいたま市教育委員会 (2016年9月13日). 2017年5月28日閲覧。
- ^ 『大宮市史調査報告書 第1集 大宮市歴史年表』156頁。
- ^ “平成8年4月16日 「見沼くらしっく館」 オープン”. 大宮市. 1997年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月10日閲覧。
- ^ “加盟館園の紹介” (PDF). 埼玉県博物館連絡協議会. 2017年5月28日閲覧。
- ^ “坂東家と加田屋新田”. さいたま市教育委員会 (2014年8月26日). 2017年5月28日閲覧。
- ^ “旧坂東家住宅見沼くらしっく館-昔の家・昔のくらし-” (PDF). 2017年5月28日閲覧。
参考文献
編集- 『大宮市史調査報告書 第1集 大宮市歴史年表』大宮市企画財政部統計資料課、1997年(平成9年)3月28日。
関連項目
編集外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- 旧坂東家住宅見沼くらしっく館 - インターネットミュージアム