新盆唐線D000系電車(シンブンダンせんD000けいでんしゃ)は、大韓民国新盆唐線株式会社が保有する鉄道車両通勤形電車)である。新盆唐線 新沙駅 - 光教駅間の一般列車(各駅停車)に使用されている。なお、京畿鉄道が所有する京畿鉄道D000系電車新ソウル鉄道が保有する新ソウル鉄道D000系電車も、本系列と同一仕様である。

新盆唐線 D000系電車
盆唐車両事務所に留置されているD000系電車
基本情報
製造所 現代ロテム
主要諸元
軌間 1,435 mm
電気方式 交流25,000 V
最高運転速度 90 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車両重量 229.5 t
全長 19,500 mm
全幅 3,020 mm
全高 3,750 mm
主電動機 三相交流かご形誘導電動機
主電動機出力 240 kW
編成出力 2,880 kW
制御装置 IGBT素子VVVFインバータ制御 (2レベル1C4M制御)
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概要

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新盆唐線の開業に伴い製造された車両であり、2010年4月11日から2011年1月22日にかけて1次車(新盆唐線株式会社が保有)となる6両編成12本が導入された。

光教駅までの延伸に備え、2014年9月22日から2015年5月7日にかけて2次車(京畿鉄道が保有)となる6両編成8本が導入された。

2022年の新沙駅までの延伸に備え、2020年に、3次車(新ソウル鉄道が保有)となる6両編成3本が導入された[1]

車体はステンレス鋼製で、前面には大型の非常扉が設置されている。この非常扉は管制室から遠隔開放が可能であり、車いすでの利用も考慮されている。乗降扉は、プラグ式。

保安装置には韓国初となるCBTCによる無人運転システムが搭載され、通常の営業運転は全自動運転で実施されるが、運転士の資格を持つ職員が添乗しており、非常時には手動運転が可能である。また、ライトレールなどを除くと大型車両唯一の無人運転システム搭載車である。

光教車両事業所が竣工するまでは盆唐線の盆唐車両事業所を暫定的に使用しており、盆唐車両事業所への出入庫に際して必要となる盆唐線用の自動列車制御装置(ATC)も搭載している。

主幹制御器はT字型のワンハンドル式だが、通常は格納されており、手動運転時にのみ使用される[2]



配属

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現在の運行区間

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編成表

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編成番号は、4桁の車号のうち号車を意味する百の位を除く3桁で表現する。(例:1号車がD101である編成=D01編成)なお、8両編成化に備えて、D500形・D600形は欠番。

 
新沙
光教
 
号車 1 2 3 4 5 6 製造年 所有会社
形式 D100形 D200形 D300形 D400形 D700形 D000形
区分 Tc1 M1 M2 T M1 Tc2
車両番号 D101

D110
D201

D210
D301

D310
D401

D410
D701

D710
D001

D010
2010年 新盆唐線
D111
D112
D211
D212
D311
D312
D411
D412
D711
D712
D011
D012
2011年
D113
D114
D213
D214
D313
D314
D413
D414
D713
D714
D013
D014
2014年 京畿鉄道
D115

D120
D215

D220
D315

D320
D415

D420
D715

D720
D015

D020
2015年
D121

D123
D221

D223
D321

D323
D421

D423
D721

D723
D021

D023
2020年 新ソウル鉄道
凡例
  • VVVF -主制御装置
  • SIV -静止形インバータ
  • CP -空気圧縮機
  • BT -蓄電池

画像

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脚注

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  1. ^ 국가철도공단 : 네이버 블로그”. blog.naver.com. 2024年10月12日閲覧。
  2. ^ 盆唐車両事業所への出入庫の際には職員による手動運転が行われており、その際には運転台が使用されていた。

関連項目

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脚注

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外部リンク

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新盆唐線株式会社(朝鮮語)