新心無手勝流
新心無手勝流(しんしんむてかつりゅう)とは、江戸時代に開かれた居合術の流派である。柔術流派の竹内三統流に併伝され、熊本藩で伝承されていた。
新心無手勝流 しんしんむてかつりゅう | |
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発生国 | 日本 |
発生年 | 江戸時代 |
遠祖 | 塚原卜伝 |
創始者 | 山本左近太夫秋宗 |
主要技術 | 居合術 |
歴史
編集新心無手勝流とは、山本左近太夫秋宗が開いた流派である。
山本左近太夫は塚原卜伝の流派を学び、更に諸国に修行して諸流を極め、神に祈り開いた。
内容
編集- 表
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- 向の刀、右剣、左剣、胸の刀、俤
- 七様
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- 替膝、頂上、四方詰、逸殺足、抜留、胸搦、肮切
- 極意二十八ヶ条
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- 中段二十二ヶ条
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- 向詰、逆手抜、鐺返、声の抜、行違ひ切、相合、四手刀、四手崩、向の切留、長短、捻留、並ひ留、向の押懸切、戸入、腰の抜、連合ひ切、捕合ひ切、捕合、曾我の後悔、抜き分け、放し打、寝抜、柄くだき
- 六ヶ条
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- 附声の音三つ、乱れ髪を結びかけたるときの仕方、衣被、手の内の霧、玉簾、受切
- 口伝
- 介錯太刀
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- 敷畳幕虎落其外諸道具の事
- 切人申談の事
- 股立の事
- 立添歩行の事
- 座付の事
- 肩衣の事
- 刀抜出の事
- 立居習の事
- 添足の事
- 目附の事
- 掛声の事
- 打太刀の事
- 掻首の事
- 首直の事
- 肩衣股立直の事
- 検使式礼の事
- 皆伝の巻
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- 八ヶ条
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- 捕詰、向の二方、脇の左右、身の裏、突留、万事の抜、追掛切、一心の太刀
- 歌の巻
系譜
編集一例として矢野家に伝わった系統を記す。
- 山本左近太夫秋宗
- 加藤安太夫勝秋
- 飯餉左門重勝
- 戸田徳太夫政実
- 戸田助左衛門勝就
- 戸田孫助勝英
- 矢野仙右衛門親英
- 矢野彦左衛門廣英
- 矢野司馬太廣則
- 矢野廣次
脚注
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参考文献
編集- 『日本武道流祖傳』