新世代への啓示
『新世代への啓示』[注釈 1](A Young Person's Guide to King Crimson)は、イングランドのロック・バンドであるキング・クリムゾンの初の編集アルバムである。
『新世代への啓示』 | ||||
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キング・クリムゾン の コンピレーション・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1968年-1974年 | |||
時間 | ||||
レーベル | E.G. | |||
キング・クリムゾン アルバム 年表 | ||||
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1974年10月の解散発表[1]の後、ライブ・アルバム『USA』(1975年)に続いて、1976年2月に2枚組アルバムとして発表された[2]。
解説
編集1969年の結成から1974年の解散まで在籍した唯一のメンバーであるロバート・フリップが編集した。
表ジャケットと裏ジャケットには、スコットランドの画家ファーガス・ホール(Fergus Hall)の作品"The Landscape Player"と"Earth"がそれぞれ使用された。添付されたブックレットには1969年から1974年までの全てのコンサートの日付と会場、ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ時代の1968年6月1日から本作の発表が予告された1975年11月15日までの間に音楽雑誌に掲載された記事や評論の要約が日を追ってまとめられた。
全15曲の内訳は以下の通り[注釈 2]。
- 『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)から3曲。うち1曲は短縮版。
- 『ポセイドンのめざめ』(1970年)から3曲。
- 『アイランズ』(1971年)から1曲。
- 『太陽と戦慄』(1973年)から2曲。うち1曲は短縮版。
- 『暗黒の世界』(1973年)から2曲。
- 『レッド』(1974年)から2曲。
- シングルのB面収録曲「グルーン」。
- ジャイルズ・ジャイルズ&フリップの未発表録音「風に語りて」[注釈 3]。
本作の発表と相前後して、収録曲「エピタフ」のシングルが発売された[3][注釈 4]。
1990年に日本で2枚組CDとして再発売された[4]。
収録曲
編集- LP
- CD
# | タイトル | 作詞・作曲 | オリジナル・参加ミュージシャン | 時間 |
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1. | 「エピタフ(Epitaph)」 | Robert Fripp, Peter Sinfield, Ian McDonald, Greg Lake, Michael Giles | 『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)
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2. | 「ケイデンスとカスケイド(Cadence & Cascade)」 | Fripp, Sinfield | 『ポセイドンのめざめ』(1970年)
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3. | 「レディース・オブ・ザ・ロード(Ladies of the Road)」 | Fripp, Sinfield | 『アイランズ』(1971年)
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4. | 「風に語りて(I Talk To The Wind)」 | McDonald, Sinfield | 未発表(ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ、1968年録音)
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5. | 「レッド(Red)」 | Fripp(インストゥルメンタル) | 『レッド』(1974年)
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6. | 「スターレス(Starless)」 | David Cross, Fripp, Wetton, Bruford | 『レッド』(1974年)
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合計時間: |
# | タイトル | 作詞・作曲 | オリジナル・参加ミュージシャン | 時間 |
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1. | 「夜を支配する人(The Night Watch)」 | Fripp, Wetton, Richard Palmer-James | 『暗黒の世界』(1974年)
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2. | 「土曜日の本(Book of Saturday)」 | Fripp, Wetton, Palmer-James | 『太陽と戦慄』(1973年)
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3. | 「平和 / テーマ(Peace - A Theme)」 | Fripp(インストゥルメンタル) | 『ポセイドンのめざめ』(1970年)
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4. | 「キャット・フード(Cat Food)」 | Fripp, Sinfield, McDonald | 『ポセイドンのめざめ』(1970年)
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5. | 「グルーン(Groon)」 | Fripp(インストゥルメンタル) | シングル『キャット・フード』(1970年)
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6. | 「太陽と戦慄 パートI(Coda from Larks' Tongues in Aspic, Part I)」 | Cross, Fripp, Wetton, Bruford, Jamie Muir(インストゥルメンタル) | 『太陽と戦慄』(1973年)
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7. | 「ムーンチャイルド(Moonchild)」 | Fripp, Sinfield, McDonald, Lake, Giles | 『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)
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8. | 「トリオ(Trio)」 | Cross, Fripp, Wetton, Bruford(インストゥルメンタル) | 『暗黒の世界』(1974年)
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9. | 「クリムゾン・キングの宮殿 (In the Court of the Crimson King)」 | McDonald, Sinfield | 『クリムゾン・キングの宮殿』(1969年)
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合計時間: |
引用文献
編集- Smith, Sid (2019). In the Court of King Crimson: An Observation over Fifty Years. Panegyric. ISBN 978-1916153004
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ Smith (2019), p. 198.
- ^ Smith (2019), p. 199.
- ^ “Discogs”. 2025年1月12日閲覧。
- ^ “Discogs”. 2025年1月11日閲覧。