新しい文学のために』(あたらしいぶんがくのために)は、大江健三郎の著書。文学とは何か、文学の読み方、文学の書き方などが語らた文学論である。1988年岩波新書の新赤版として刊行された。

新しい文学のために
著者 大江健三郎
発行日 1988年1月20日
発行元 岩波書店岩波新書
ジャンル 随筆
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 新書
ページ数 218
コード ISBN 4004300010
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岩波新書は1988年に表紙を黄版から新赤版へリニューアルしたが、新赤版の追番の1が本書であった。

概要

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大江にはもともと1978年に出版された『小説の方法』(岩波書店)という文学理論をまとめた著作があった。1987年に、当時の自身の作家活動の集大成として出版した長編小説『懐かしい年への手紙』を執筆した経験を踏まえた上で、『小説の方法』で展開された文学理論を新書向けに、若い読み手、書き手を想定して、入門として語り直したものである。「想像力」、「異化」、「グロテスクリアリズム」、「トリックスター神話的女性像」という大江の重視する文学概念が説明されている。