断熱的回路は、エネルギーを保つため"可逆論理"を使用した低電力回路である。[1] スイッチング時にエネルギーを消散させる伝統的CMOSとは異なり、断熱的回路では電荷を次の2点の規則に従い保つことを目指す。

  1. ソースとドレインの間に電圧ポテンシャルがあるとき、トランジスタをオンにしない。
  2. 電流が流れているときは、そのトランジスタをオフにしない。

この分野は積極的に研究が行われているが、以上を成し遂げるためにはトランスミッションゲートや台形型クロックの実現が必須である。

関連項目

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参考文献

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  • Younis, Saed G (1994). Asymptotically Zero Energy Computing Using Split-Level Charge Recovery Logic (Report). Massachusetts Inst of Tech Cambridge Artificial Intelligence Lab.

脚注

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  1. ^ Gojman, Benjamin (2004). “Adiabatic logic” (PDF). Cal Tech University, CA 8: 6-9. https://www.dna.caltech.edu/cbsss/finalreport/nanoscale_ind_gojman.pdf.