北見神威岬
北海道浜頓別町と枝幸町にまたがる岬
(斜内山道から転送)
北見神威岬(きたみかむいみさき)は、北海道枝幸郡浜頓別町と枝幸町にまたがり、オホーツク海に突き出す岬である。北オホーツク道立自然公園内、北海道の浜頓別町と枝幸町との境界線上に位置する。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9f/%E5%8C%97%E8%A6%8B%E7%A5%9E%E5%A8%81%E5%B2%AC_%E7%A5%9E%E5%A8%81%E5%B2%AC%E5%85%AC%E5%9C%92_%E3%82%88%E3%82%8AP6260503.jpg/270px-%E5%8C%97%E8%A6%8B%E7%A5%9E%E5%A8%81%E5%B2%AC_%E7%A5%9E%E5%A8%81%E5%B2%AC%E5%85%AC%E5%9C%92_%E3%82%88%E3%82%8AP6260503.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/79/Cape_Kitami-Kamui_Aerial_photograph.1977.jpg/270px-Cape_Kitami-Kamui_Aerial_photograph.1977.jpg)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
概要
編集斜内山の断崖の中腹に縞模様の灯台があり、岬より少し南下した枝幸町側には北見神威岬公園があって岬の全容が見渡せる。冬期には流氷が接岸する。周辺は高山植物が豊富であり、数十種が群生している。
国道238号は岬に沿って敷設されていたが、1999年(平成11年)に岬を貫く北オホーツクトンネルが開通したため、岬を周る旧道区間は町道となった。枝幸側は町道神威岬線、浜頓別側は町道斜内山道線。岬先端から約600メートル枝幸寄りの石積み擁壁が大規模に崩壊したため、2017年6月5日から通行止めとなっていたが、2020年5月1日に通行可能となった[1]。
1985年(昭和60年)までは、岬を通る山道斜内山道(しゃないさんどう)を国鉄興浜北線が通っていたが、これは特定地方交通線に指定され、廃止された。現在も、岬に海岸沿いを走る車道から一段高い位置に段が残っており、かつての鉄路の跡を確認できる。
名称の由来
編集岬のアイヌ語名「カムイエトゥ(kamuy-etu)」(カムイ〔神〕の・岬)に由来する[2]。積丹半島の神威岬と区別するため、旧国名である北見を冠して呼ばれる。
文化財
編集北見神威岬灯台
編集北見神威岬灯台 | |
---|---|
航路標識番号 [国際標識番号] | 0427 [M6895] |
位置 | 北緯45度03分32秒 東経142度30分05秒 / 北緯45.05889度 東経142.50139度座標: 北緯45度03分32秒 東経142度30分05秒 / 北緯45.05889度 東経142.50139度 |
所在地 | 北海道枝幸郡枝幸町 |
塗色・構造 |
塔形 コンクリート造 白地に黒横帯2本塗 |
灯質 | 単閃白光、毎15秒に1閃光 |
実効光度 | 800,000 cd |
光達距離 | 19.0海里 |
塔高 | 18.0 m (地上 - 塔頂) |
灯火標高 | 49 m (平均海面 - 灯火) |
初点灯 | 1962年(昭和37年)12月8日 |
管轄 |
海上保安庁 第一管区海上保安本部 |
北見神威岬灯台(きたみかむいみさきとうだい)は、北見神威岬の崖の斜面の中腹に建つ灯台。1962年(昭和37年)12月8日初点灯。
網走の能取岬灯台から稚内の宗谷岬灯台までの沿岸において、初めて建てられた灯台である[3]。灯台のすぐ下には、1985年(昭和60年)まで興浜北線が通っていた。
交通アクセス
編集周辺観光
編集- 北見神威岬公園
- ウスタイベ千畳岩
- ウスタイベ千畳岩キャンプ場
- 三笠山展望閣
ギャラリー
編集脚注
編集- ^ “北見神威岬の町道 3年ぶり通行可能 落石防護柵を設置”. 北海道新聞. (2020年5月2日) 2020年5月5日閲覧。
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ “東西の神威岬に立つ 神威岬灯台&北見神威岬灯台”. 毎日新聞. (2017年3月4日) 2020年5月5日閲覧。