斎藤憲
斎藤 憲(さいとう けん、1958年1月21日 - )は、日本の科学史学者、大阪府立大学名誉教授。北海道更別村村議会議員。
1980年東京大学教養学部科学史科学哲学卒業。82年同文学部イタリア文学科卒。90年同大学院理学系研究科博士課程科学史科学基礎論修了、「エウクレイデス「原論」における比例論の研究」で理学博士。1990年日本学術振興会特別研究員(PD)。1992年千葉大学文学部助教授。1997年大阪府立大学総合科学部助教授[1]。2005年同人間社会学部助教授、07年准教授、2011年教授、2018年退職[2]。2017〜2019年、日本科学史学会会長[3]。2023年4月、妻の要子とともに北海道更別村村議会議員選挙に当選[4]。
専門は古代ギリシアの数学史であるが、2009年以降は奄美諸島における開発計画とそれをめぐる住民運動に注目した現代史研究にも注力している[5]。
著書
編集- 『ユークリッド『原論』の成立 古代の伝承と現代の神話』東京大学出版会 1997
- 『よみがえる天才アルキメデス 無限との闘い』岩波科学ライブラリー 2006
- 『ユークリッド『原論』とは何か 二千年読みつがれた数学の古典』岩波科学ライブラリー 2008
- 『アルキメデス『方法』の謎を解く』岩波科学ライブラリー 2014
共著
編集- 『イタリア語動詞活用表』西本晃二共著 白水社 1982
- 『天秤の魔術師アルキメデスの数学』林栄治共著 共立出版 2009
- 『奄美 日本を求め、ヤマトに抗う島 復帰後奄美の住民運動』樫本喜一 南方新社 2019
翻訳
編集脚注
編集- ^ 『現代日本人名録』
- ^ 簡単な履歴書
- ^ “斎藤憲(さいとう けん)(日本科学史学会会長:任期2017.6-2019.5)”. www.greekmath.org. 2019年1月17日閲覧。
- ^ “夫婦で更別村議に 夫の憲さんは締め切りギリギリに届け出 定数ちょうどで無投票当選”. 十勝毎日新聞. 2023年4月24日閲覧。
- ^ 斎藤憲、樫本喜一「(奥付)著者プロフィール」『奄美 日本を求め、ヤマトに抗う島 復帰後奄美の住民運動』南方新社、2019年、319頁。