文 顯進(ムン・ヒョンジン、문 현진Moon Hyun-Jin1969年4月10日 - )は、文鮮明世界基督教統一神霊協会創始者)と母韓鶴子の三男。大韓民国生まれアメリカ合衆国育ち。グローバルピースフェスティバル財団、サービスフォーピースなどの創設者。

文顕進
各種表記
ハングル 문 현진
漢字 文 顯進
発音: ムン・ヒョンジン
日本語読み: ぶん けんしん
ローマ字 Mun Hyeon-jin(2000年式
Moon Hyun-Jin(MR式
英語表記: Hyun-Jin Moon
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概要

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ソウル出身。1987年3月に文鮮明の右腕と言われる郭錠煥の娘、郭全淑(カク・チョンスク)と結婚。1995年、コロンビア大学歴史学科卒業。1998年6月4日、ハーバード大学大学院経営学修士課程(MBA)を修了。「統一神学校」(神学大学院、Unification Theological Seminary)で神学博士号を取得る。1988年ソウルオリンピック1992年バルセロナオリンピック乗馬の韓国の代表選手として参加した。

1998年7月19日、世界平和統一家庭連合の世界副会長に就任した。2000年3月31日、世界大学原理研究会」(W-CARP)会長に就任。同年、統一教会系メディアとなったUPI通信社を所有するニューズ・ワールド・コミュニケーションの理事長に就任。2001年2月25日、世界平和青年連合(現・世界平和青年学生連合)世界会長に就任。同年6月21日、アメリカ統一神学大学院(UTS)を卒業。

文鮮明は、長兄である三男の顯進を全体をまとめる後継者とし、四男の文國進に経済部門、七男の文亨進に宗教部門を担当させる意向だった。しかし韓鶴子は顯進に権力が集中することを警戒するようになり、國進と亨進と組んで、追い落としにかかった[1]

2008年4月18日、七男の文亨進が世界会長ならびに韓国会長に就任。事実上の後継者に指名された[2]。顯進が統一教会の宗教色を薄め、社会運動を志向したことから、父親の逆鱗に触れて追放されたとも言われている[3]

2009年グローバル・ピース・フェスティバル財団設立。理事長に就任した。2010年に教団の資産管理団体UCIを手中に収め[3]、2017年12月2日、共同創設者として「家庭平和協会」(Family Peace Association)を設立[4][5][6][7]

著書

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  • 『心情文化の主人』
  • ワールドカープジャパン(編・訳)『心情文化創造の主人 [韓国ツアー版]韓国講演ツアー 2004』光言社、2006年7月1日
  • ワールドカープジャパン(編・訳)『心情文化創造の主人 [日本ツアー版]日本講演ツアー 2004』

脚注

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  1. ^ 文藝春秋編 2022, p. 174.
  2. ^ 霊感商法の統一協会、宗教分野の後継者に七男・文亨進”. CHRISTIAN TODAY (2008年4月21日). 2022年11月30日閲覧。
  3. ^ a b 旧統一教会 韓鶴子総裁の高齢化で上がる“跡目争い”の火種…息子たちが続々追放で後継者は孫か直属秘書か”. Smart FLASH (2022年8月9日). 2022年11月30日閲覧。
  4. ^ 가정평화협회 창설” (朝鮮語). newsis (4 December 2017). 28 February 2018閲覧。
  5. ^ 가정평화협회 창설” (朝鮮語). newsis (4 December 2017). 28 February 2018閲覧。
  6. ^ 가정평화협회 창설, 환영사하는 곽진만 조직위원장” (朝鮮語). newsis (4 December 2017). 28 February 2018閲覧。
  7. ^ FPAとは一般社団法人FPA

参考文献

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  • 石井謙一郎、森健鈴木エイト、甚野博則、伊藤達美ほか 著、文藝春秋 編『統一教会 何が問題なのか』文藝春秋〈文春新書〉、2022年11月18日。ISBN 978-4166613946 

外部リンク

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