打醤油
打醤油(繁体字: 打醬油、簡体字: 打酱油、拼音: ターチアンヨウ)は中国のインターネット用語。本義は「醤油を買う」であるが、2008年からネットスラングとして「自分とは関係ない」や「興味ない」という意味で使われている。
概要
編集2008年初頭、そのころ中華圏のメディアを騒がせていた「陳冠希わいせつ写真流出事件」(中国通称「艳照门」事件)に関して、とある市民が街頭で広州テレビ局の記者に取材を求められたところ、
「关我屌事,我出来买酱油的!」(俺と関係ねーんだよ!醤油を買いに来ただけだ!)
とカメラに向かって発言し、話題になった[1]。
この「打酱油」という唐突な発言は中国のネット上で広く伝えられ、2008年からの人気ネット用語になった(発言自体は「买酱油(マイチアンヨウ、mǎi jiàngyóu)。この場合の「打」、「买」は共に「買う」の意味)。「政治のことをしゃべらない」、「敏感な話題に触れない」、「俺と関係ない」、「俺は何も知らない」の皮肉な感じで[2]、政治的な話題全般に対する淡白な姿勢、或いは「非暴力・不服従」の意思を表明することである。
関連項目
編集脚注
編集- ^ 林至 (2009年9月17日). “流行語で読み取る激変の中国(5)-醤油を買う-” (日本語). 大紀元日本 (大紀元) 2010年1月8日閲覧。
- ^ 福島香織 (2010年2月23日). “ネットユーザーのゆる〜い抵抗” (日本語). 北京東京趣聞博客(イザ!). 産業経済新聞社. 2013年6月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月18日閲覧。
外部リンク
編集- 08年の世相反映する10大ネット流行語・5 醤油を買いに--わいせつ写真流出事件 - Record China 2009年1月5日 (2010年1月8日閲覧)