手塚マキ
手塚 マキ(てづか マキ、旧名:手塚 真輝、1977年9月20日 - )は、Smappa!Group 会長。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。ボランティア団体「夜鳥の界」リーダー。NPO法人グリーンバード理事。JSA認定ソムリエ。埼玉県出身。血液型B型。身長180cm。愛称は"てっかまき"。妻はアーティスト集団Chim↑Pom(チン↑ポム)メンバーのエリイ。源氏名は好物の鉄火巻きにちなんだもの[1]。
来歴・人物
編集埼玉県立川越高等学校卒業、中央大学理工学部中退[2]。1997年から歌舞伎町のホストクラブ『スティンガー』で働き始め、入店1ヶ月でナンバーワンとなる[3]。2003年に独立。
社会派のホストとして知られ[4]、頼朝らとともにホストのボランティア団体『夜鳥の界』を中心となって立ち上げ、「僕たちにできること」をテーマにホスト独自の社会的貢献を目指し、定期的に歌舞伎町の街頭清掃活動を行う。
2007年11月18日『家族の日』には家族への感謝の想いを伝える手紙投稿サイト『ラフレター』を立ち上げた。
渋谷区議(現渋谷区長)のハセベケンが立ち上げた清掃ボランティア団体『グリーンバード』の歌舞伎町チームでも、中心的な役割を務める。現在はSmappa!Groupがグリーンバード歌舞伎チームの事務局となっており、ホストクラブ『SMAPPA!HANS AXEL VON FERSEN』の代表 SHUNがリーダーを務めている。
少年期から読書家だったこともあり、ホストにもっと本を読んでもらいたいという意図から、草彅洋平(東京ピストル)のプロデュース協力を得て2017年10月に、歌舞伎町唯一の書店『歌舞伎町ブックセンター』をオープン[5]。<LOVE>をテーマに選書し、現役ホストが書店員として接客するスタイルが話題になった。
2018年12月、接客業で培った"おもてなし"精神を軸に歌舞伎町で介護事業をスタート。
現在は歌舞伎町にホストクラブを6店舗、バー・飲食店8店舗、美容サロン、デイサービスなど計18店舗を経営している。
新型コロナウイルス感染症の日本の流行の第1波が終わりかけていた2020年6月1日に新宿区長の吉住健一から連絡を受け、行政機関による集団検査や疫学調査[6][7]に協力した[8][9][10]。その結果、表面的には感染者が少ないはずの時期に、接客を伴う飲食店では非常に感染率が高いケースがあることが明らかとなった[11][12][13]。これによって、第二波の端緒、および「隠れやすい」というこのウイルスの性質がいち早く明確になり、日本では多くの人命が救われ、2020年の緊急事態宣言の回数が1回で済むこととなった[要出典]。2020年8月には内閣官房のYouTubeチャンネルで吉住健一と共に西村康稔新型コロナウイルス感染症対策担当大臣とコロナについて議論を行った[14][15]。
アーティストである妻エリイとの結婚式
編集アーティストである妻のエリイとの結婚式では8時間にもわたる新宿でのパレードを行い話題を呼んだ。また、この結婚式を一つの作品として友人の篠山紀信とレスリー・キーを撮影担当に迎え作品集として世に送り出した。
著書
編集- 『裏・読書』(2019年、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
- 『自分をあきらめるにはまだ早い 人生で大切なことはすべて歌舞伎町で学んだ』(2009年、ディスカヴァー・トゥエンティワン)ISBN 978-4887596801
- 『ホスト万葉集』(俵万智・野口あや子・小佐野彈共著、2020年、短歌研究社)ISBN 978-4-06-520144-2
出演・掲載メディア
編集- テレビ
- TBS「グッとラック!」(2019年10月)
- NOBORDER NEWS TOKYO『情熱報道ライブ「ニューズ・オプエド®」』アンカー
- NHK総合「平成万葉集」(2019年4月)
- NHK総合「ノーナレ」(2019年4月)
- NHL総合「72時間」(2018年1月)
- テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2015年4月)
- NHK「ゆうどきネットワーク」(2007年12月)
- テレビ東京「トコトンハテナ」(2007年11月)
- 日本テレビ「週刊オリラジ経済白書」(2007年10月)
- 日本テレビ「うたナビ☆7」(2007年8月)
- TBS「NEWS23」(2007年3月)
- 日本テレビ「真実の日記・・・歌舞伎町の現在(ドキュメンタリー)」(2006年9月)
- TBS「2時ピタッ!」(2006年8月)
- 日本テレビ・読売テレビ「ザ・ワイド」(2006年8月)
- 日本テレビ「スッキリ!!」(2006年8月)
- フジテレビ「Dのゲキジョー 〜運命のジャッジ〜」(2005年9月)
- テレビ朝日「ロンドンハーツ」 ザ・スティンガー
- TBS「ナンバーワン」(2001年)
- 映画
- ラジオ
- ラジオNIKKEI「BIZ & TECH Terminal」(2019年6月)
- TOKYO FM「HeartSharing」(2008年1月)
音声講義
編集- 『歌舞伎町〜なぜ人を魅了するのか』(2021年6月、VOOX)
- 書籍
- 働く人の夢(2008年、発行/いろは出版、編集/日本ドリームプロジェクト)
- 大人になるための社会科入門(2007年、発行/幻冬舎、著/乙武洋匡)
- a man (2004年、発行/サンマーク出版、著/西宮 大策)
- 雑誌
- BRUTUS (2019年9月)
- 月刊EXILE (2019年8月/10月)
- サイゾー (2019年6月)
- 販促会議 (2019年2月)
- 東洋経済新報社『東洋経済』(2008年11月)
- 日経BP社『日経TRENDY』(2008年5月)
- いろは出版発行『働く人の夢』(2008年4月)
- 東京スポーツ(2007年7月)
- 日経BP社『日経ビジネスアソシエ』(2007年4月、2006年11月)
- 幻冬舎『papyrus vol.7』(2006年6月)
- 新聞
- WEB
- ダ・ヴィンチニュース (2019年6月)
- PRESIDENT online (2019年5月/6月)
- 新R25 (2019年5月)
- Forbes (2018年12月)
- 現代ビジネス (2018年12月)
- 朝日新聞DIGITAL (2018年3月)
- 講談社WEBマガジン「MouRa」(2008年3月)
- その他
- 三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」(2019年2月)
- ap bank ワークショップ第4回講師(2007年11月21日-)
- フォーラム・チャリティイベント「いじめ・虐待ストップ!キャンペーン」ゲスト(児童虐待防止の市民活動団体サークル・ダルメシアン主催)
- シブヤ大学特別講師(2007年2月18日-)
- CUSTOM CULTUREファッションショー(2006年9月)
脚注
編集- ^ GQ JAPAN編集部「手塚マキさんがホストクラブの経営者を自覚した時──『選択の時』第7回」『GQ JAPAN』、Condé Nast、2014年6月22日。オリジナルの2019年2月25日時点におけるアーカイブ 。2019年2月25日閲覧。
- ^ FINDERS. “歌舞伎町をオーガナイズする元売れっ子ホスト、手塚マキの現在地【連載】友清哲のローカル×クリエイティブ(1)|FINDERS”. finders.me. 2020年8月7日閲覧。
- ^ NETWORK, シブヤ大学 | SHIBUYA UNIVERSITY. “手塚 真輝”. シブヤ大学 | SHIBUYA UNIVERSITY NETWORK. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “語っていいとも! 第60回ゲスト・手塚マキ「ホストの延長線上にあって社会派みたいなスパイスが...」 - エンタメ - ニュース”. 週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト] (2018年7月1日). 2021年1月4日閲覧。
- ^ “「歌舞伎町ブックセンター」オーナー 手塚マキさんインタビュー”. 歌舞伎町文化新聞 (2018年3月20日). 2020年8月9日閲覧。
- ^ “繁華街の感染拡大防止対策:新宿区”. www.city.shinjuku.lg.jp. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “チーム歌舞伎 ホーム | 飲食店における新型コロナウイルス感染症対策情報発信サイト”. www.kabubi.info. 2022年4月30日閲覧。
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年8月29日). “【汚名返上「夜の街」】(上)「犯人捜しはしない」 区長は歌舞伎町に歩み寄った”. 産経ニュース. 2022年5月14日閲覧。
- ^ “コロナ感染止まらぬ新宿・歌舞伎町 区長はすがる思いで大物ホストの携帯を鳴らした”. 毎日新聞. 2022年4月30日閲覧。
- ^ “「夜の街」代表、区長と初会合 「新宿モデル作りたい」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル. 2022年4月30日閲覧。
- ^ 日本放送協会(2020年6月6日). “東京 26人感染確認 20人以上は3日連続 新型コロナウイルス”. NHKニュース. 2022年5月14日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2020年6月14日). “東京都 47人感染 新宿“夜の街”集団検査18人含む 新型コロナ”. NHKニュース. 2022年4月30日閲覧。
- ^ FNN (2020年6月14日). “東京都 新たに47人確認 “夜の街”集団検査で18人判明 新型コロナ - YouTube”. www.youtube.com. 2022年5月14日閲覧。 “東京都で14日、新たに47人が新型コロナウイルスに感染していたことがわかった。このうちの18人は、「夜の街」関連の集団検査で感染が判明した。東京都・小池知事「(感染確認されたのは)47名。そして、そのうちの18名が、新宿区が今回実施した集団検査で陽性と判明された方々」小池知事によると、都内の感染者47人のうち、18人は新宿区が行っている夜の繁華街の店舗に対する集団検査によって陽性が確認されたという。新宿区では、店の中で1人でも感染者が出た場合、関係者全員を濃厚接触者として検査していて、これまで集団検査は、ホストクラブなど3店舗を対象に実施されているという。また、集団検査で感染が確認された人のほとんどが無症状だという。一方、西村経済再生担当相は、東京都の感染者数が集団検査によって47人と人数が多くなったとの認識を示したうえで、「2次感染を防ぐ前向きな取り組みの結果」で、19日に予定している経済活動の段階的な引き上げを見直す考えはないと話した。(2020/06/14)”
- ^ (日本語) 【新型コロナ】吉住区長×ホストクラブ手塚氏×西村大臣(その1)/「歌舞伎町の受け止めと対応」コロナ対策トークvol2 2022年4月30日閲覧。
- ^ 西村康稔『コロナとの死闘』幻冬舎、2022年5月12日。
関連項目
編集外部リンク
編集- 歌舞伎町商店街振興組合
- 手塚マキ (@smappatekka) - X(旧Twitter)