成就院 (鎌倉市)
神奈川県鎌倉市にある寺院。新四国東国八十八箇所第83番
成就院(じょうじゅいん)は、神奈川県鎌倉市極楽寺にある真言宗大覚寺派の寺院。山号は普明山。寺号は法立寺[1]。本尊は不動明王。アジサイの寺として知られていた。
成就院 | |
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本堂 | |
所在地 | 神奈川県鎌倉市極楽寺1-1-5 |
位置 | 北緯35度18分32.5秒 東経139度31分52.4秒 / 北緯35.309028度 東経139.531222度座標: 北緯35度18分32.5秒 東経139度31分52.4秒 / 北緯35.309028度 東経139.531222度 |
山号 | 普明山[1] |
院号 | 成就院 |
宗旨 | 古義真言宗 |
宗派 | 真言宗大覚寺派 |
本尊 | 不動明王 |
創建年 | 承久元年(1219年)[1] |
開基 | 北条泰時[1] |
中興年 | 元禄年間[1] |
中興 | 裕尊[1] |
正式名 | 普明山法立寺成就院 |
別称 | 明鏡山圓滿院星井寺虚空蔵堂(境外仏堂) |
札所等 |
新四国東国八十八箇所第83番 鎌倉三十三観音霊場第21番 鎌倉十三仏霊場第13番 |
公式サイト | 鎌倉 成就院 公式ホームページ |
法人番号 | 2021005001921 |
歴史
編集鎌倉七口の一つである極楽寺坂切通の途中に位置する。空海(弘法大師)が諸国巡礼の折、百日間にわたり虚空蔵求聞持法(虚空蔵菩薩の真言を百万回唱える修行)を行ったところと伝えられる。 承久元年(1219年、承久3年説もある)、三代執権の北条泰時がこの寺を創建し、北条一族繁栄を祈ったという。元弘3年(1333年)、新田義貞の鎌倉攻めの戦火で焼失したが、江戸時代に再建された。
境内
編集境内には弘法大師像や聖徳太子1300年忌に建てられた八角の小堂がある。寺には平安時代末から鎌倉時代初期の僧・文覚の荒行像がある(境内に模造が置かれている)。彫刻家荻原碌山は明治時代末期にこの像を見て感銘を受け、自身の代表作『文覚』を制作した[2]。
以前は参道に般若心経の文字数と同じ262株のアジサイが植えられていたが現在は株数を減らし[3]、代わりにハギが植えられている[4]。
寺の東方・鎌倉市坂ノ下の、鎌倉十井の一つ「星ノ井」(星月夜ノ井)のそばにある虚空蔵堂(明鏡山圓滿院星井寺、せいせんじ)は成就院が管理する境外仏堂である。
札所
編集- 新四国東国八十八箇所 第83番(不動明王)
- 鎌倉三十三観音霊場 第21番(聖観世音菩薩)
- 鎌倉十三仏霊場 第13番(虚空蔵菩薩[5])
ギャラリー
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修復が完了した参道(2017年4月撮影)
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虚空蔵堂(星井寺)
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星ノ井
所在地・交通
編集脚注
編集- ^ a b c d e f 新編相模国風土記稿 極楽寺村 成就院.
- ^ 『鎌倉の古寺 四季の花と仏像を訪ねて』(JTBキャンブックス)、日本交通公社、1996、p.102
- ^ アジサイは宮城県南三陸町の寺院に移植された。 “「希望の彩りに」南三陸町の寺院へアジサイ株分け/鎌倉”. 神奈川新聞(カナロコ). (2013年3月7日) 2018年6月29日閲覧。
- ^ -お知らせ- 鎌倉 成就院
- ^ 虚空蔵堂(星井寺)の本尊