慈光院

奈良県大和郡山市にある寺院

慈光院(じこういん)は、奈良県大和郡山市小泉町[1]にある臨済宗大徳寺派の寺院である。山号は円通山。本尊は釈迦如来石州流茶道の祖・小泉藩主片桐石見守貞昌(石州)が創建した。

圓通山慈光院

書院と砂庭
所在地 奈良県大和郡山市小泉町865番地
位置 北緯34度37分55.3秒 東経135度45分28.8秒 / 北緯34.632028度 東経135.758000度 / 34.632028; 135.758000座標: 北緯34度37分55.3秒 東経135度45分28.8秒 / 北緯34.632028度 東経135.758000度 / 34.632028; 135.758000
山号 圓通山
院号 慈光禪院
慈光院
(「慈光院殿雪庭宗立居士」から)
宗旨 禅宗臨済宗
宗派 大徳寺派
本尊 釈迦如来
創建年 寛文3年(1663年
開山 玉舟
開基 片桐貞昌
正式名 圓通山慈光禪院
別称 茶の湯の寺
文化財 書院・茶室(国の重要文化財)
庭園(国の名勝及び史跡)
法人番号 5150005002690 ウィキデータを編集
慈光院の位置(大和郡山市内)
慈光院
慈光院の位置(奈良県内)
慈光院
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歴史

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寛文3年(1663年)に石州流茶道の祖・片桐石見守貞昌(石州)が父・貞隆の菩提寺として大徳寺185世・玉舟和尚(大徹明應禅師)を開山に迎え建立。慈光院の名は父・貞隆の法名「慈光院殿雪庭宗立居士」から採られた。

建造物

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  • 書院(重要文化財
    農家風の外観をもつ慈光院の中心的な建物。入母屋造茅葺屋根に桟瓦の庇をめぐらし、十三畳の上の間と、中の間、下の間からなる。上の間には床・付書院を備えているものの、長押は省かれ、簡素で軽やかな意匠である。また全体に天井鴨居の高さを低くしており、座ったときに安らぎや落ち着きが出るよう熟慮されている。奈良盆地の眺望(借景)が素晴らしいことでも名高い。北側には三畳逆勝手[注釈 1]の閑茶室がある。
  • 茶室(高林庵)(重要文化財
    片桐石州好みの二畳台目[注釈 2]の席。床(とこ)前を点前座とした亭主床の構えをとる。
  • 茨木門
    徳川家康の発した一国一城令により取り壊された片桐石州の出生地でもある摂津茨木城の楼門をもらい受けたもので、屋根を書院と合わせて茅葺きに葺き替えて慈光院の山門とされた。
  • 庭園(名勝史跡
    白砂の中にツツジなどの大刈込があり、その向こうには奈良盆地の眺望が広がる。

文化財

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重要文化財

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女の字手水鉢
  • 書院 附:手水鉢3箇(独坐の手水鉢、角ばらずの手水鉢、女(め)の字の手水鉢)
  • 茶室 附:蹲踞(つくばい)1箇

名勝・史跡

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  • 庭園

その他

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  • 片桐石州像
    石州が自分のために大徳寺の中に建てた「高林庵」にまつった34歳の時の自作の像で、廃仏毀釈で高林庵が廃寺になったため、慈光院に移された。

拝観

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  • 拝観時間:午前9時-午後5時(年中無休)
  • 拝観料:1,000円(抹茶・茶菓子接待料を含む)

交通アクセス

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脚注

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注釈

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  1. ^ 逆勝手とは、茶室の炉の切り方の一種で、亭主から見て左側に客が座るように炉を切るもの
  2. ^ 二畳+台目畳(だいめだたみ、長さが通常の畳の4分の3の畳)の広さ

出典

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  1. ^ 大和国添下郡小泉村、片桐村小泉(のち生駒郡片桐町小泉)

関連項目

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外部リンク

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