愛耀子
愛 耀子(あい ようこ、1972年10月27日 - )は、日本の女優で、宝塚歌劇団卒業生(雪組の娘役)。元宝塚クリエイティブアーツ(現在の梅田芸術劇場)所属。
本名は亀井 亜未(かめい あみ、旧姓:野坂)。東京都杉並区出身、公称身長160cm、血液型O型。出身校は成城学園高等学校、愛称は「あみ」、名取名は西川左如。
略歴
編集- 父・野坂昭如、母・野坂暘子のもと、第2子(二女)として出生する。母は元宝塚娘役で芸名は藍葉子(あい ようこ)、姉の野坂麻央も元星組娘役(芸名は花景美妃、妹の入団以前に退団)であり、両親と姉の影響で幼少の頃から宝塚歌劇に親しんでいた[1]。
- 1984年、三越劇場公演「アルプスの少女ハイジ」の主演ハイジ役で初舞台。
- 1991年、ロート製薬「ロートV40」のCMにて父・野坂昭如と共演。
- 1993年、79期生として宝塚歌劇団に入団。入団時の成績は40人中7番[2]。1993年1月7日[2]に雪組配属。同期生に水夏希(元雪組トップスター)、大鳥れい(元花組トップ娘役)、元月組組長の越乃リュウ、未来優希(元雪組副組長)、秋園美緒、絵莉千晶、立樹遥などがいる。
- 2004年、「宝塚巴里祭2004 Bonjour Paris」未来優希とダブル主演[3]。
- 2006年12月24日[2]、「堕天使の涙/タランテラ!」を最後に宝塚歌劇団を退団[4]。
- 2007年1月に歌舞伎囃子方田中流家元・田中傳左衛門と結婚[5]。夫とは数年来の交流・交際があり、2006年の退団は結婚が最大の理由だったという[5]。
- 2008年5月に男女の双子を出産。
宝塚歌劇団時代の主な舞台出演
編集- 1995年1月、『グッバイ・メリーゴーランド』(バウ・東京特別・ドラマシティ)ロージィ
- 1995年11月、『あかねさす紫の花』新人公演:小月(本役:星奈優里)/『マ・ベル・エトワール』
- 1996年4月、『アリスの招待状 -チェシャ猫ホテルへようこそ-」(バウ)ナンシー
- 1996年6月、『エリザベート』新人公演:マダムヴォルフ
- 1997年3月、『仮面のロマネスク』ジル、新人公演:ヴォランジュ夫人(本役:小乙女幸)/『ゴールデン・デイズ』
- 1997年9月、『真夜中のゴースト』新人公演:マーガレット(本役:星奈優里)/『レ・シェルバン』
- 1997年12月、『春櫻賦』新人公演:阿紀(本役:城火呂絵)/『LET'S JAZZ -踊る五線譜-』
- 1998年6月、『心中・恋の大和路』(バウ・東京特別)おまん
- 1998年8月、『浅茅が宿 -秋成幻想-』新人公演:まろや(本役:小乙女幸)/『ラヴィール』
- 1999年4月、『再会』/『ノバ・ボサ・ノバ -盗まれたカルナバル-』新人公演:シスター・マーマ(本役:未沙のえる)
- 1999年6月、『貴城けい エスプリコンサート-Caution!-』貴城けい 相手役
- 1999年9月、『SAY IT AGAIN』(バウ)アン
- 1999年11月、『バッカスと呼ばれた男』マルキーズ、新人公演:フローベル公爵夫人(本役:灯奈美)/『華麗なる千拍子'99』
- 2000年1月、『貴城けいディナーショウ-Caution!-』貴城けい 相手役
- 2000年4月、『ささら笹舟 -明智光秀の光と影-』(バウ)濃姫
- 2000年6月、『宝塚 雪・月・花』/『サンライズ・タカラヅカ』(ベルリン公演)
- 2000年11月、紫吹淳コンサート『ALL ABOUT RIKA』(バウ)
- 2001年2月、『猛き黄金の国 -士魂商才!岩崎彌太郎の青春-』ヒトミ/『パッサージュ -硝子の空の記憶-』
- 2001年4月、『雪組エンカレッジ・コンサート』(バウ)
- 2001年8月、『凱旋門』娼婦A/『パッサージュ -硝子の空の記憶-』(博多座)
- 2001年10月、『愛 燃える -呉王夫差-』緑妃/『Rose Garden』
- 2002年4月、『風と共に去りぬ』(日生劇場)スエレン・オハラ
- 2002年5月、『追憶のバルセロナ』ビアンカ/『ON THE 5th -ヴィレッジからハーレムまで-』
- 2002年10月、『再会』ポーレット/華麗なる千拍子 2002』(全国ツアー)
- 2003年1月、『春麗の淡き光に -朱天童子異聞-』忍/『Joyfull!!』
- 2003年3月、『春ふたたび』かつら/『恋天狗』(バウ)
- 2003年6月、『春麗の淡き光に -朱天童子異聞-』忍/『Joyfull!!』(全国ツアー)
- 2003年8月、『Romance de Paris』アティファ/『レ・コラージュ -音のアラベスク-』
- 2004年1月、『Romance de Paris』アティファ/『レ・コラージュ -音のアラベスク-』(中日劇場)
- 2004年4月、『スサノオ -創国の魁(さきがけ)-』ツシマヒメ/『タカラヅカ・グローリー!』
- 2004年7月、『宝塚巴里祭 Bonjour Paris』未来優希とのW主演(宝塚ホテル、新橋第一ホテル)
- 2004年9月、『花供養』(日生劇場)春野
- 2004年11月、『青い鳥を探して』スーザン/『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』エトワール
- 2005年3月、『睡れる月』(ドラマシティ・東京特別公演)六字夜叉
- 2005年6月、『霧のミラノ』ミランダ/『ワンダーランド』
- 2005年11月、『銀の狼』ジャンヌ/『ワンダーランド』
- 2006年2月、『ベルサイユのばら-オスカル編-』オルタンス
- 2006年7月、『ベルサイユのばら-オスカル編-』(全国ツアー)オルタンス
- 2006年9月、『堕天使の涙』カミーユ・ロスタン/『タランテラ!』 退団公演
宝塚歌劇団退団後の主な活動
編集舞台
編集- 2007年4月、『心中・恋の大和路』おたつ(東京芸術劇場、宝塚バウホール)[6]
- 2008年9月、『源氏物語千年紀「須磨・明石 源氏幻想」』紫式部・藤壺・紫の上ほか(新神戸オリエンタル劇場)[7]
- 『レジェンドたちのシャンソン』(ヤマハホール)
- 2018年5月、「王様の牢屋」、「愛の賛歌」
- 2019年6月、[8]
- 2018年8月、日亜外交樹立120周年記念公演『タンゴのすべて』(日本青年館)「ビダミーア」[9]
イベント
編集- 2024年10月、『2024 るたんフェスティバル』(銀座ブロッサム 中央会館)- プロデュース・構成[10]
脚注
編集- ^ “舞台に懸ける#7「愛耀子」”. タカラヅカ・スカイ・ステージ. 宝塚クリエイティブアーツ. 2025年1月2日閲覧。
- ^ a b c 『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』P.105 小林公一・監修 阪急コミュニケーションズ 2014年4月1日。ISBN 9784484146010
- ^ “宝塚巴里祭2004「ボンジュール・パリ」(’04年・宝塚ホテル)”. タカラヅカ・スカイ・ステージ. 宝塚クリエイティブアーツ. 2025年1月2日閲覧。
- ^ “雪組トップ・朝海ひかる、舞風りら―退団 [宝塚ファン All About]”. All About. 宝塚ファンガイド 桜木 星子 (2006年12月25日). 2025年1月2日閲覧。
- ^ a b “野坂昭如さん「無頼派」のイメージだけど宝塚ファン”. 日刊スポーツ. (2015年12月12日) 2024年12月5日閲覧。
- ^ “心中・恋の大和路(’07年・バウ)”. タカラヅカ・スカイ・ステージ. 宝塚クリエイティブアーツ. 2025年1月2日閲覧。
- ^ “日本舞踊 若柳流宗家 公式ウェブサイト/ニュースアーカイブ”. 若柳流宗家 公式ウェブサイト. 若柳流宗家. 2025年1月2日閲覧。
- ^ “『2019 レジェンドたちのシャンソン』”. エンタメターミナル. ERIZUN (2019年3月9日). 2025年1月2日閲覧。
- ^ “日亜外交樹立120周年“タンゴ二都物語”に初風諄・安奈淳・剣幸ら”. ナターシャ (2018年8月7日). 2025年1月2日閲覧。
- ^ “2024 るたんフェスティバル”. 銀座ブロッサム 中央会館. 2025年1月2日閲覧。