愛欲の白い肌
セルジオ・ナスカによる1985年の映画
『愛欲の白い肌』(原題:D'Annunzio、国際的なタイトル1:D'Annunzio and I、国際的なタイトル2:Love Sin)は、セルジオ・ナスカが監督を務めた1987年のイタリアの伝記映画[1]。
愛欲の白い肌 | |
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D'Annunzio | |
監督 | セルジオ・ナスカ |
脚本 |
セルジオ・ナスカ ピエロ・チアラ |
製作 | フランコ・カサティ |
出演者 |
ロバート・パウエル ステファニア・サンドレッリ |
音楽 | Sergio Sandrelli |
撮影 | Romano Albani |
編集 | Nino Baragli |
公開 |
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上映時間 | 113分 |
製作国 | イタリア |
言語 |
イタリア語 英語 |
あらすじ
編集アブルッツォ州の田舎町、海辺の町ペスカーラの出身の、著名な詩人であるガブリエーレ・ダンヌンツィオは、耽美的な詩ですでに有名であったが、ローマでジャーナリストとしても活躍していた。そこでダンヌンツィオは、純粋に芸術の世界や上流社会の中で生活し、世俗的な快楽の中で日々を過ごすようになる。彼は民主主義を嫌い、大衆文化をさらに嫌い、宮廷の裕福な女性たちに情熱と快楽を見い出す。しかし、そのような生活も「バルバラ」の愛称で親しまれるエルヴィラ・フラテルナリ・レオーニ夫人と出会ったことで一変する。この恋愛が、ダンヌンツィオの中に、デカダン派の影響を受けた最初の大作『快楽の子』(Il Piacere、1889年)を書くためのインスピレーションを与えるのであった。
背景
編集1891年から1897年にかけてローマに滞在していたエミール・フックスは、エルヴィラ・フラテルナリと関係を持ち、この関係がプロットの元の一つとなった[2][3]。
キャスト
編集- ガブリエーレ・ダンヌンツィオ - ロバート・パウエル
- エルヴィラ・フラテルナリ・レオーニ - ステファニア・サンドレッリ
- “バルバラ”と呼ばれている貴婦人
- Michetti - Laurent Terzieff
- Clo Albrini - Florence Guérin
- Maria Cruyllas di Gravina - Sonia Petrovna
- Maria di Gallese - テレサ・アン・サヴォイ
- Olga Ossani - Fiorenza Marchegiani
- Ercole Leoni - Paolo Bonacelli
- Edoardo Scarfoglio - Roberto Alpi
- De Bosis - Cesare Barbetti
- Viola - Eva Grimaldi
公開
編集関連項目
編集脚注
編集- ^ Roberto Chiti; Roberto Poppi; Enrico Lancia. Dizionario del cinema italiano: I film. Gremese, 2000. ISBN 8877424230
- ^ Thomas Cool. “Emil Fuchs 1866-1929”. thomascool.eu. 2014年12月9日閲覧。
- ^ Dearinger, David Bernard, Paintings and Sculpture in the Collection of the National Academy of Design, Hudson Hills for National Academy of Design, U.S., 2004. ISBN 9781555950293
- ^ “Prime visioni Roma - D'Annunzio (Prima)” (イタリア語). archiviostorico.unita.it. 2016年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月13日閲覧。