愛宕山古墳 (板野町)
愛宕山古墳(あたごやまこふん、板野愛宕山古墳)は、徳島県板野郡板野町川端にある古墳。形状は前方後円墳。徳島県指定史跡に指定されている。
愛宕山古墳 | |
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竪穴式石室 | |
別名 | 板野愛宕山古墳 |
所在地 | 徳島県板野郡板野町川端(字芦谷山) |
位置 | 北緯34度9分4.30秒 東経134度28分58.85秒 / 北緯34.1511944度 東経134.4830139度座標: 北緯34度9分4.30秒 東経134度28分58.85秒 / 北緯34.1511944度 東経134.4830139度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 | 墳丘長63.8m |
埋葬施設 | 竪穴式石室 |
出土品 | 副葬品数点・埴輪 |
築造時期 | 4世紀末-5世紀初頭 |
史跡 | 徳島県指定史跡「板野の愛宕山古墳」 |
特記事項 | 徳島県第2位の規模 |
地図 |
概要
編集徳島県北東部、吉野川北岸において平野を一望する尾根上に築造された古墳である[1][2]。これまでに1961年(昭和36年)に関西大学による調査が実施されたほか、1993年(平成5年)に徳島大学による石室実測調査が、2001年(平成13年)に徳島大学による墳丘再調査が実施されている[2]。
墳形は前方後円形で、前方部を北方に向ける[1]。墳丘は2段築成[2]。墳丘長は63.8メートルを測り[2]、徳島県では渋野丸山古墳(徳島市、105メートル)に次ぐ第2位の規模になる[注 1]。墳丘外表では葺石のほか[1]、埴輪片(円筒埴輪・朝顔形埴輪・盾形埴輪)が検出されている[2]。埋葬施設は後円部中央における竪穴式石室で、墳丘主軸と直交する東西方向を主軸とする[1][2]。石室石材は吉野川対岸から産出する結晶片岩の板石で、石室からは銅鏃・鉄鏃・鉄剣片・短甲片・管玉・ガラス玉などが検出されている[2]。築造時期は古墳時代中期の4世紀末-5世紀初頭頃と推定される[2]。
遺跡歴
編集墳丘
編集墳丘の規模は次の通り[2]。
- 墳丘長:63.8メートル
- 後円部 直径:44.2メートル
- 前方部 長さ:19.6メートル
文化財
編集徳島県指定文化財
編集- 史跡
- 板野の愛宕山古墳 - 1958年(昭和33年)7月18日指定[3]。
現地情報
編集所在地
交通アクセス
関連施設
周辺
脚注
編集注釈
出典
参考文献
編集- 史跡説明板(徳島県教育委員会・板野町教育委員会、2005年設置)
- 三宅良明「愛宕山古墳」『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年。ISBN 4490102607。
- 「愛宕山古墳」『日本歴史地名大系 37 徳島県の地名』平凡社、2000年。ISBN 4582490379。